サラバ!(中) の商品レビュー
両親の離婚を機にゆっくりと家族の関係が変わっていき、崩壊に向かう。 かなり特異な家族関係だが、しかし一方でどの家庭にも似たような問題がありそうと思わせる。家族について考えるきっかけとなる中巻。
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エキセントリックな家族たちを冷めた目線で見つめる主人公。 なんか、今後、山が来るのかわからない。 下巻でものすごく面白くなるのか?
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ひとは家族を選べない。当たり前のことだけど、僧侶の様な父や、恋愛に明け暮れる母、謎の行動でまわりを振り回す姉の貴子。 平均的な家族像なんてあるけど、それぞれ問題を抱えているだろうし、それぞれの幸福があるかもしれない。主人公の歩が、如何にも普通のひとみたく書かれているけど、女性に...
ひとは家族を選べない。当たり前のことだけど、僧侶の様な父や、恋愛に明け暮れる母、謎の行動でまわりを振り回す姉の貴子。 平均的な家族像なんてあるけど、それぞれ問題を抱えているだろうし、それぞれの幸福があるかもしれない。主人公の歩が、如何にも普通のひとみたく書かれているけど、女性に対して卑下している所は、この家族故の特徴なのかな。 歩の女友達鴻上さんが、一番まともな登場人物かな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
独自の世界観に没頭し周りを振り回し続ける姉、家族よりも自分美を探究する母、寡黙で空気のような存在になってしまった父。そんな家族を持つことで、自然と空気を読むことに長けた美青年に成長した「あゆむ」。そんな人との距離感を図り保つことで、自分自身の立ち位置を定めることが得意なあゆむが、とある事件をきっかけに、順調だったはずの人生が崩れていく。その先に見つける人生の真理とは・・・? 個性豊かな人間たちが織り成す話の展開が面白く、ついつい一気読みしてしまいました。「人生に正解は無い。信じることを自分で見つけるしかない。自分で軸を定めてこその人生。あなたの軸はなんですか?」という極めてシンプルな問いかけについては、よくよく考えたいなーと思うのでした。みんな違ってみんな良い!
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物語の語りべである主人公の青春時代のストーリーだ。 少年から青年に成長していく過程の気持ちなどは同性として理解が出来て、なるほどと思う。 しかし取り巻く家族環境が変わっているので、一筋縄にはいかない。そこが一般的な青春物語とは違う面白さを楽しませてくれる。 そして所々に気持ちにす...
物語の語りべである主人公の青春時代のストーリーだ。 少年から青年に成長していく過程の気持ちなどは同性として理解が出来て、なるほどと思う。 しかし取り巻く家族環境が変わっているので、一筋縄にはいかない。そこが一般的な青春物語とは違う面白さを楽しませてくれる。 そして所々に気持ちにすっと入ってくるフレーズがある。 そこも魅力的だ。 この巻の登場人物では須玖という高校時代の友人のその後がとても気になる。
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こちら中巻を買った時も『こちら、中で宜しいですか?』と確認された。しっかりしてるな、紀伊国屋の店員さん。 どうでもいいことだが、鴻上が好きな女優に「イザベル・アジャーニ」を挙げたのには驚いた。「アデルの恋の物語」の、TIME誌の表紙を飾った彼女は、当時の私にとって一番のアイド...
こちら中巻を買った時も『こちら、中で宜しいですか?』と確認された。しっかりしてるな、紀伊国屋の店員さん。 どうでもいいことだが、鴻上が好きな女優に「イザベル・アジャーニ」を挙げたのには驚いた。「アデルの恋の物語」の、TIME誌の表紙を飾った彼女は、当時の私にとって一番のアイドル、いや、女神だったなぁ。ファンレター書こうと思ってフランス語勉強したりしたこともあったのを思い出した(すぐに挫折したけど…)。 私から20歳以上も年下の人のことだから、どの作品を見れば彼女の名前を挙げるようになるのか、何だかとても不思議な感じ。 いや、まあ、そんなことより、ここで繰り広げられるのは、エジプトから帰国した後の、小学校5年生から中学、高校、大学、その後へと続く歩の物語。 ことを荒立てずに、問題の渦中に飛び込まずに、能動的に何かに参加せずに生きる人生に、相変わらずお話しの肝が読めず。 帰国子女の振る舞い方、イジメと引き籠り、若さが持つ残酷さ、所謂「新興宗教」について、地味な女の子が可愛く見える時、不倫はいけないことか、男同士の友情、映画が教えてくれる教養への窓、阪神淡路大震災が残したもの、男女間に友情はあり得るか、大学を出たら働かなくてはならない…。 それにしても、よくもまあこれだけ次から次と展開していくものだと感心する。全てが綯い交ぜになったお話を全体として感じて吸収しろってことだろうか。 そして、そのまま下巻に続く。
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折り返しの中巻。引き続き笑いあり、シリアスありの内容で、全くテンションが落ちません。素晴らしい。今回一番楽しかったのは、ベタだろうけどやっぱり「サトラコヲモン」です。茶虎の肛門て。例の真理教となぞらえて、まとめて笑い飛ばしてしまっているあたりもさすが。両親の離婚は旦那の浮気が原因...
折り返しの中巻。引き続き笑いあり、シリアスありの内容で、全くテンションが落ちません。素晴らしい。今回一番楽しかったのは、ベタだろうけどやっぱり「サトラコヲモン」です。茶虎の肛門て。例の真理教となぞらえて、まとめて笑い飛ばしてしまっているあたりもさすが。両親の離婚は旦那の浮気が原因と思い込んでいたんだけど、どうやら違うみたい。じゃあ何なの?って疑問も含め、いよいよクライマックスへの期待が膨らみます。
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主人公が成長するにつれて、 少しイラついてきた。 姉や母に悩ませれながらも、学生生活、恋愛や仕事の面であまりにも上手くいきすぎている。 誰か雷を落としてくれ。 後半に期待。
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中学生男子の内面、生態がこれでもかというくらい生々しく(でも決して生臭くはない)描かれていて、西さんは中学時代を男子として過ごしたのか?と思ってしまうくらいだった。(まったくの想像だけでこれを書いているとしたらすごい) 須玖の存在感が尊すぎる。
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声出して笑ってしまった。当人は大変な場面なんだろうけどw 西さんの本は人にお勧めしたいけど合う合わないが分かれる。同じ人でも、ある本は感動したど、ある本は全然わからなかった、とか。違う人に聞くとまた違う感想が返ってくる。人はひとりひとり違うから当たり前だけど…。それだけ人の内側に...
声出して笑ってしまった。当人は大変な場面なんだろうけどw 西さんの本は人にお勧めしたいけど合う合わないが分かれる。同じ人でも、ある本は感動したど、ある本は全然わからなかった、とか。違う人に聞くとまた違う感想が返ってくる。人はひとりひとり違うから当たり前だけど…。それだけ人の内側に訴え掛けるんだろう。絵画の様に深く考えながらも読めるし、感覚でなんとなく読んでもいいと思った。さて、下巻でようやく両親の秘密が明かされるか。姉の行方も気になる。
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