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風神雷神 風の章 の商品レビュー

3.8

43件のお客様レビュー

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2024/10/13

宗達の生きた時代や、作品の味わい方、特徴がわかる。 ただ、ブームとかプロデュースとか現代語をバシバシつっこんでくるのが鼻につく。 時代や人文が本物であるだけに上から目線が何だか…。 真面目に読みすぎるから、今ひとつと感じたのだと思う。

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2024/06/21

非常に面白い。 俵屋宗達については原田マハの作品が有名ですが、個人的には短く骨太な文体で歴史と文化を焦点を当てている本書の方が好みに合いました。当時の状況を正確に描写する事で俵屋宗達の凄さを描き出していると思います。 例えば、扇。当時の扇は最先端のファッションアイテムであり、そ...

非常に面白い。 俵屋宗達については原田マハの作品が有名ですが、個人的には短く骨太な文体で歴史と文化を焦点を当てている本書の方が好みに合いました。当時の状況を正確に描写する事で俵屋宗達の凄さを描き出していると思います。 例えば、扇。当時の扇は最先端のファッションアイテムであり、その持ち主のセンスを示す重要な役割を果たしています。場にふさわしくない扇を持つと、その場から爪弾きにされていたようです。このように、これ程重要なアイテムの絵を俵屋が描くと飛ぶように売れる事は、どれほどの技量を持っていたか、本書を通じて実感できます。 上巻は俵屋宗達が絵師として成長していく様子が描かれており、恐らく下巻では風神雷神図が登場するのではないかと期待しています。続きを楽しみにしています。

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2023/09/14

もともと歴史小説大好きでよく読んでたけど、まったく触れてこなかった文化史の話。 慶長という戦国から江戸のまだ安定しない情勢下の京の町を、自分が彷徨っているような感覚を覚えるほど文章からイメージが湧き上がってくるし、俵屋宗達その人の感性が、絵を見なくても伝わってくるのがすごい! 下...

もともと歴史小説大好きでよく読んでたけど、まったく触れてこなかった文化史の話。 慶長という戦国から江戸のまだ安定しない情勢下の京の町を、自分が彷徨っているような感覚を覚えるほど文章からイメージが湧き上がってくるし、俵屋宗達その人の感性が、絵を見なくても伝わってくるのがすごい! 下巻もたのしみ

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2023/03/05

2023/03/05 人に勧められて読み始めた。どっちを先に読めばええんかわかりにくい(風の章からです)初めて時代物?を読んだ。面白い。扇屋の跡取りが跡取りになろうと考えず、ただひたすら絵を書いている。絵巻を調べてみたらほんまにあってびっくりした。実在する人物と実在する芸術品や...

2023/03/05 人に勧められて読み始めた。どっちを先に読めばええんかわかりにくい(風の章からです)初めて時代物?を読んだ。面白い。扇屋の跡取りが跡取りになろうと考えず、ただひたすら絵を書いている。絵巻を調べてみたらほんまにあってびっくりした。実在する人物と実在する芸術品やねんな

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2021/10/22

俵屋宗達、名前しか知らなかったけど、そんな偉人がイキイキと動いてえさいた。 天才とはかくあるものなのか。

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2021/09/19

何て小気味の良い作品だろうか。 天才とはこういうものかと、ワクワクしながら一気読みしてしまった。もちろん小説なので、ここに書かれていることがそのまま歴史的事実というわけではない。でも俵屋宗達って人の生涯をこんなに生き生きと感じさせてくれる、作者の技量には唸るしかないよね。

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2021/04/20

国宝「風神雷神図屏風」を描いた俵屋宗達をモチーフにした物語で、二巻組の一巻目。宗達の青年期がメインで書かれ、本阿弥光悦、出雲阿国が登場し話を盛り上げる。特に光悦は、実際に宗達の絵と光悦の書のコラボ作品が残っており、そこに至る展開が面白い。 小説でありながら、史科を振り返り実態を...

国宝「風神雷神図屏風」を描いた俵屋宗達をモチーフにした物語で、二巻組の一巻目。宗達の青年期がメインで書かれ、本阿弥光悦、出雲阿国が登場し話を盛り上げる。特に光悦は、実際に宗達の絵と光悦の書のコラボ作品が残っており、そこに至る展開が面白い。 小説でありながら、史科を振り返り実態を考察、解説しているので、ドキュメンタリー的な要素もあると言える。それは、物語世界にのめり込むにはやや無粋ではあるが(しばしば解説で途切れるので)、創作の中に正確性を映し出そうとしているのは好感。阿国がこれからどう絡んでくるか、楽しみ。

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2020/02/20

伊年が作品を送り出していく背景に絡む歴史的な動き、状況も把握でき、読んでいる時よりも読み終えたあとに更に伊年自身の感心、伊年の作品への感心そして関係するその他の登場人物(光悦等)への関心が大きくなっていた。それは作品の出来上がる環境、思いをこの小説から感じることができたためだと思...

伊年が作品を送り出していく背景に絡む歴史的な動き、状況も把握でき、読んでいる時よりも読み終えたあとに更に伊年自身の感心、伊年の作品への感心そして関係するその他の登場人物(光悦等)への関心が大きくなっていた。それは作品の出来上がる環境、思いをこの小説から感じることができたためだと思う。宗達の記録はないと知っていても、作品への感心を持つためには読んでおきたい1冊。

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2020/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

俵屋宗達の話。 宗達は扇屋だ。宗達を世に出したのは、書家、刀剣鑑定家とも言われる本阿弥光悦や異色の公家 烏丸光広だ。宗達は、無口だが根が明るく、その書くところにもそれが現れている。 養源院の白象や有名な風神雷神図屏風がそうだ。 主人公として俵屋宗達という絵師を選び、その生涯をうまくあらわしているが、所々にカタカナの用語、特に近代使うようなコンサルタントとかヴィジョンとかが出てくるので、そんなときは折角江戸時代にどっぷりはまっていたのに、急に現代に戻された感じがして良くないとおもった。カッコがきの注釈も多い。別に、カッコなんか書かなくてもいいのに。 宗達は扇屋である。日常品として、実用的でなければならない。扇から後年は屏風をてがけるようになったが、屏風は本来、見て字のとおり、風防ぎの品である。雷が嫌いな人には、雷を避けるために隠れたこともあろう。宗達以前は風神雷神図を屏風に仕立てようなどとは、誰もおもいつかなかった。それと、これまでは屏風といえば六曲一双であったが、そんな大きなものは日常にむかないこともあると考え、片方だけで使うもよし、六曲ではなく三曲でもよいと、誰でも便利に使えるように考え方を変えたりもしたのだ。風神雷神図屏風は二曲一双。中央に何も描いてない空間を残し、まさに風神雷神が空を飛んでいるようにみえ、それでいてどこかオニとは言えないような愛敬ある絵に仕上げられており、子供が見てもはっとなるような絵である 全二巻

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2019/11/13

これは面白い!! 俵屋宗達の生涯、知らないことばかり。 彼のことや作品について興味がわいてきた。

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