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ホワイトラビット の商品レビュー

3.9

327件のお客様レビュー

  1. 5つ

    69

  2. 4つ

    134

  3. 3つ

    87

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2021/11/14

あちらこちらと視点や時間軸を変えながらの アップテンポなお話。 作者の期待通りに読み進めていたら 『容疑者Xの献身』的なトリックにあっさり ひっかかり、やられました。 あれだけ話をとばしながら、すべてを繋げていく構成はさすがだと思います

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2021/10/31

レ・ミゼラブルとオリオン座を中心に回っていく 話の進め方も進行役が存在し、場面が移り変わっていく 暴行シーンはしっかり生々しく描かれている 伏線がおおく読み応えのある作品。 【心に残った部分】 ・はい、生まれました。はい、色々ありました。はい、死にました。宇宙の時間からすれば...

レ・ミゼラブルとオリオン座を中心に回っていく 話の進め方も進行役が存在し、場面が移り変わっていく 暴行シーンはしっかり生々しく描かれている 伏線がおおく読み応えのある作品。 【心に残った部分】 ・はい、生まれました。はい、色々ありました。はい、死にました。宇宙の時間からすればほんの一瞬でしかない時間をスローモーションのように引き伸ばし自分たちの人生を営んでいる ・リゲルが青白く、ペテルギウスが赤かったので、昔の人は源氏と平家の旗の色を重ねて源氏星と平家星と呼んだ

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2021/10/24

レミゼラブルとかオリオンとか小ネタの楽しみはあるけど、かつての伊坂幸太郎作品のような、熱くなるようなら、憧れるような作品は減ったなぁ。

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2021/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 白兎事件と呼ばれる(誰も呼んでない)籠城事件の一部始終を描いたフィクション小説。事件の中心にいた兎田は誘拐を生業にする犯罪グループの一員であったが、ある日突然被害者側へと突き落とされます。    さて、この物語のキーワードは『レ・ミゼラブル』とオリオン座。映画やミュージカルで幾度となくリメイクされているレ・ミゼラブルですが、原作はなんと読破まで数年かかるほどのおそろしい長さなんやって。この物語では、その原作を完読した人がたくさん出てきます。そして、レ・ミゼラブルは作者が妙にしゃしゃり出てくる文体らしいのだが、その手法を取り入れて「春日部部課長代理には悪いが、ここでいったん場面を区切る」とか「続きを述べておくべきだろう」とか、作者の特権をいちいち振りかざしてくるあたりに思わず笑ってしまいます。  犯罪者=一般的に悪とされる人々が意外とまともで、一般人=一見善良な人々が闇を抱えているというのは伊坂作品あるある。レ・ミゼラブルにも罪を犯したが善良に生きる人vs正しさを追求する悪人といった対立構造が描かれていることからも、その境が曖昧であることを読者に示しているのではと思います。  そしてもう一つのキーであるオリオン座は、私でさえも見つけられる数少ない(唯一か?)星座です。オリオン座を構成するベテルギウスは少し前に爆発か!?と話題になっていたようですね。仮に爆発しても、その爆発の光が地球に届くのは640年後なんだとか!今晩爆発していても我々一般人は気付かないだろうし、今生きている誰もがその爆発を観測できない。白兎事件も同様に、結末は遅れて読者にもたらされ、当事者たちにとっては果たして本当に籠城事件があったのかすら判然としないまま幕切れします。  物語に魅力を添えるモチーフとのつながりを考えるのも伊坂作品の醍醐味ですね。本書もめちゃ楽しかったです。

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2021/09/23

「AX」「あるキング」「フーガはユーガ」に続いて4作 目の伊坂幸太郎さん作品 伊坂さん作品のミステリー要素、疾走感、淡々としたロ 調にハマりまくりです

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2021/08/22

友達に紹介されて読んだ一冊。 実は伊坂幸太郎の作品を読んだことがなかったが、こちらの作品はとても読みやすくコメディタッチな感じも私の好みだったので1日であっという間に読むことができた。 まずお話の展開としてはあっさり騙されてしまって、なるほどなと思った。 オリオン座の話も胡散臭...

友達に紹介されて読んだ一冊。 実は伊坂幸太郎の作品を読んだことがなかったが、こちらの作品はとても読みやすくコメディタッチな感じも私の好みだったので1日であっという間に読むことができた。 まずお話の展開としてはあっさり騙されてしまって、なるほどなと思った。 オリオン座の話も胡散臭いのに何故かこのお話のスパイスになっていて、不快なものではない。 ただ、レミゼラブルについて全くの無知だったことが悔やまれる。もし知っていたならもう少しこの作品の良さが増していたのではないかと思う。 テーマとしてはコメディタッチながらも悪とはなにか、悪だと思っていても完全に悪とは割り切れないといったテーマも感じられた。 作品の感じは全く違うがもののけ姫のテーマとも少し似通った印象を受けた。

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2021/08/14

最初は結構読むのに時間がかかったから、 おいおい伊坂…と思ったけど、後半の怒涛の伏線回収に 疑ってごめんね伊坂…って思った。 「ごめんね祇園精舎、悪いね沙羅双樹」 のゴロのよさ癖になる。こういう言葉遊びが好きなんだよ伊坂…! あと、神の視点を開き直って押しているところも面白かっ...

最初は結構読むのに時間がかかったから、 おいおい伊坂…と思ったけど、後半の怒涛の伏線回収に 疑ってごめんね伊坂…って思った。 「ごめんね祇園精舎、悪いね沙羅双樹」 のゴロのよさ癖になる。こういう言葉遊びが好きなんだよ伊坂…! あと、神の視点を開き直って押しているところも面白かった。 安心しましたありがとう神。

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2021/08/11

Les Misérablesの手法を使った語り口は、チャレンジングな感じで、正直、最初は読みにくかった。 が、すぐに慣れ、むしろクセになった。 伊坂作品では、よく章頭にアイコンを置き、視点が変わる事を示す事が多いが、この作品では敢えて「事件のことをよく知ってもらうために、少し時間...

Les Misérablesの手法を使った語り口は、チャレンジングな感じで、正直、最初は読みにくかった。 が、すぐに慣れ、むしろクセになった。 伊坂作品では、よく章頭にアイコンを置き、視点が変わる事を示す事が多いが、この作品では敢えて「事件のことをよく知ってもらうために、少し時間を遡ることにする」や「この人物からの視点で語られるのがいいだろう」などの語りが入ってから物語が進むので、他作品以上に時間のズレがギミックとなっているこの作品は、この語り口が1番整理し易くベストなんだったと思う。ある章では一人称、ある章では三人称と、視点を変えて効果的に描かれているのもさすが匠の業。 こういう映像化不可能系のストーリーは大好き。(驚きを捨てるなら映像化も可能かもしれないが、原作そのままの面白さは映像では実現出来ないという意味で) 遊び心もふんだんに盛り込まれていて、読み応えもあった。黙読よりも、朗読(音読)しながら、じっくり読み進めるのも楽しいかも。 “諸行無常であろうが、盛者必衰であろうが、…幸福な日々はずっと続くのよ、ごめんね祇園精舎、悪いね沙羅双樹”のフレーズ最高。

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2021/07/31

『正義の味方?悪の味方?黒澤さん、カッコいいね』 仙台の住宅地で起きた人質立てこもり事件。キャラの濃い登場人物が入り混じり、語りの実況中継も行ったり来たりで、混乱を極めていく。が、徐々にトリックが語られていくにしたがって、あぁ〜、納得! 爽快エンタメ小説。

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2021/07/11

ネタを散りばめた存分に楽しい、あり得ないお話。この小説自体は作り話でって、そうに決まってるだろ、それもまたおかし。時間があちこち前後するが、物語を構成する上で、事前にずいぶん練っているんだろうなと感心。2021.07.11

Posted byブクログ