ホワイトラビット の商品レビュー
『いや、面白かった〜』ともう一度 最初から読み始める。 きっとそれは、全く違う小説になっているはずだ。 これこそ小説の醍醐味だと思う。 小説が持つ可能性というフィールドを 縦横無尽に軽やかにストーリーは駆け回る。 それが心地いい。 そして、語り口! (彼)に言わせると古い手法...
『いや、面白かった〜』ともう一度 最初から読み始める。 きっとそれは、全く違う小説になっているはずだ。 これこそ小説の醍醐味だと思う。 小説が持つ可能性というフィールドを 縦横無尽に軽やかにストーリーは駆け回る。 それが心地いい。 そして、語り口! (彼)に言わせると古い手法らしいが、 その語り口は、独特のユーモアとリズムを この本に与えている。 面白い小説を読んだという充実感がすごい。
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あれ?いつもと違う伊坂さんだな、と思いながら読んでいたのだけどそんな違和感どんどん置き去りにして話が進んでいく。途中で「あははは」と思わず笑う。そうきたか!と。あとはもうお見事!というしかない。黒澤も中村&今村夫婦もいい仕事してるし、なんてったって会話が楽しい。はぁー楽し...
あれ?いつもと違う伊坂さんだな、と思いながら読んでいたのだけどそんな違和感どんどん置き去りにして話が進んでいく。途中で「あははは」と思わず笑う。そうきたか!と。あとはもうお見事!というしかない。黒澤も中村&今村夫婦もいい仕事してるし、なんてったって会話が楽しい。はぁー楽しかった、さてもう一度最初から読もうか、となるね。
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「レ・ミゼラブル」を読んでいないのが悔やまれる。古典や有名な作品にはできる限り触れておかないと、後々の読書に響くのだなあ。話は三転、四転、状況が瞬く間に変わっていって面白い反面、ちょっと追いつくのに苦労した。黒澤、兎田、折田、この三者の動きが要。まさかの連続はさすが伊坂氏。今村く...
「レ・ミゼラブル」を読んでいないのが悔やまれる。古典や有名な作品にはできる限り触れておかないと、後々の読書に響くのだなあ。話は三転、四転、状況が瞬く間に変わっていって面白い反面、ちょっと追いつくのに苦労した。黒澤、兎田、折田、この三者の動きが要。まさかの連続はさすが伊坂氏。今村くんと中村親分は相変わらず少しずれてて安心する。黒澤はどきどきするだろうけれど。そして気持ちいいラスト。こうでなくっちゃ!折々にはさまれる状況説明の一文が、事件の臨場感を際立たせていてよかった。まるで仙台市民になったようで楽しめた。
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誘拐を生業としてきた兎田。合理的でシステマティックな仕事をこなしてきたが、その元締めである会社で起きた内部割れの騒動に巻き込まれ、最愛の妻を誘拐されてしまう。 会社から探すよう言われた人物を見つけなければ妻に何が起こるか誰よりも知る兎田は懸命にその要求に応えようとするが、不本意に...
誘拐を生業としてきた兎田。合理的でシステマティックな仕事をこなしてきたが、その元締めである会社で起きた内部割れの騒動に巻き込まれ、最愛の妻を誘拐されてしまう。 会社から探すよう言われた人物を見つけなければ妻に何が起こるか誰よりも知る兎田は懸命にその要求に応えようとするが、不本意にも立てこもり事件へと展開してしまう。 事態は悪くなる一方、兎田は妻を救うことができるのか。 いつもと文体が少し違うが、さすが伊坂作品!ネタあかしがされるまでまんまと騙されてしまった。 他作品とのゆるやかなリンクもあり、それを知っているといっそうニヤリとしてしまう。 ハラハラさもあり、痛快さもあり、これぞ読書の醍醐味だなあと最後のページを閉じた。
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黒澤さん大活躍。緻密に計算され尽くしたドタバタ劇という矛盾を、あっさり成立させてしまう巧みさに感服。
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作者の語りが入る、という新しい感覚。違和感は徐々に消え、事件にのめり込みました。こんなに入り組んだストーリーを考えつく伊坂氏に舌を巻きっぱなしです。一回で理解しきれなかった鈍い頭のおかげで、何度も読み返して楽しめそうです。短い間に新作二作も読めて、伊坂ファンとしては嬉しい限りです...
作者の語りが入る、という新しい感覚。違和感は徐々に消え、事件にのめり込みました。こんなに入り組んだストーリーを考えつく伊坂氏に舌を巻きっぱなしです。一回で理解しきれなかった鈍い頭のおかげで、何度も読み返して楽しめそうです。短い間に新作二作も読めて、伊坂ファンとしては嬉しい限りです。
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今回は、この人たちが絡んでるのか。ワクワク。 伊坂さんの得意技が出ている。(いつものことか(笑)) 途中から「え?そうなの⁉︎」…そういうの、気付きませんでした…まんまと気付かなかった、自分万歳!最大限楽しめる。 そんなこんなで、面白かった! 読み終わったら、ええっとどのへんか...
今回は、この人たちが絡んでるのか。ワクワク。 伊坂さんの得意技が出ている。(いつものことか(笑)) 途中から「え?そうなの⁉︎」…そういうの、気付きませんでした…まんまと気付かなかった、自分万歳!最大限楽しめる。 そんなこんなで、面白かった! 読み終わったら、ええっとどのへんかなぁって探したくなる。 『レ・ミゼラブル』 私も読んだことがある。長いよ、あれは…(電子書籍で読んだけど、紙本で岩波文庫7巻分) 数ヶ月かかったような。 解説がかった箇所は苦痛にもなるので読むスピードが落ちるが、ストーリーはとても感動する。号泣もの。
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