1,800円以上の注文で送料無料

幻夏 の商品レビュー

4.3

388件のお客様レビュー

  1. 5つ

    167

  2. 4つ

    155

  3. 3つ

    49

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/11/20

TVドラマ「相棒」のファンなので『太田愛の少年犯罪脚本にハズレなし』の大原則を改めて実感。まさか「犯罪者」の続編とは思いも寄らなかったが【司法の穴】を鋭く突く重たいテーマをエンタメに落とし込んでおり、あっという間に読了。映像をイメージし易い描写力、構成力は圧巻だが、無理な設定を力...

TVドラマ「相棒」のファンなので『太田愛の少年犯罪脚本にハズレなし』の大原則を改めて実感。まさか「犯罪者」の続編とは思いも寄らなかったが【司法の穴】を鋭く突く重たいテーマをエンタメに落とし込んでおり、あっという間に読了。映像をイメージし易い描写力、構成力は圧巻だが、無理な設定を力技で押し切った部分も否めない。主役を【あの二人】に置き換えても、元日2時間SPで十分通用すると考えてしまうのが私の悲しい性。次回作も本シリーズの続編だが、やはり長寿作品の脚本家としてはキャラクターの成長を丹念に描きたいのですかね。

Posted byブクログ

2018/08/13

札幌の書店員さんの、帯のコメントが読み終わると、ずしーんと響きます。 「読み終えたら、あらためて表紙をみてほしい。 彼は、たったひとりで、この現実に向き合ったのだ・・・」 社会が抱えている問題を、嫌なほどリアルに描写して、話が進んでいく この本は非常に難しい、悩ましい、力強い、...

札幌の書店員さんの、帯のコメントが読み終わると、ずしーんと響きます。 「読み終えたら、あらためて表紙をみてほしい。 彼は、たったひとりで、この現実に向き合ったのだ・・・」 社会が抱えている問題を、嫌なほどリアルに描写して、話が進んでいく この本は非常に難しい、悩ましい、力強い、でも、哀しい。

Posted byブクログ

2018/07/28

流れるように進むストーリーに時間を感じさせない展開でいっきよみ。感情移入させるととても切ないストーリー。兄弟である尚と拓が冤罪を通して世の中に問いかける。あらゆる事象、物証が伏線として張られており、無駄なところが本当にない作家だなぁとおもう。

Posted byブクログ

2018/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初読の作家さん。12歳の夏。あの夏からの長い長い物語の始まり。伏線が回収される度にあっと驚かされ切なくなり、胸いっぱいで読了。尚が生きていてくれて良かった。拓も生きていて欲しかった。人は強いけど、脆い。尚も拓も背負ってしまった事実が大きすぎてその重さにつぶされてしまったのだろう。最後の尚と拓、相馬が初めて出会った場面で涙が止まらなかった。あの瞬間には有ったはずの子どもらしさを奪われてしまった尚が、どうしても不憫でならなかった。

Posted byブクログ

2018/07/04

「犯罪者」を読んでこの作家が好きになったので読みました。これもなかなかよかったです。切ないです。 子供のころの場面はほのぼのとしており、前作に出てきた相馬、鑓水、修治の3人のかけあいはやっぱり面白い。

Posted byブクログ

2018/06/06

二十数年前の夏、行方不明になった少年。その現場には奇妙な印が残されていた。 そして現在、次は少女が行方不明となる。その現場にも同じ印が残されていた。二つの事件につながりはあるのだろうか?

Posted byブクログ

2018/05/30

初めましての作家さん。 この本は以前から読みたい!と思っていた一冊。 太田さんは「相棒」や「警視庁捜査一課9係」の脚本を担当されたこともある方。 さらには、ウルトラシリーズ(ウルトラマンガイア、ウルトラマンコスモス等)の脚本も。 太田さんの小説第2作目で、書店員さんにもファンが...

初めましての作家さん。 この本は以前から読みたい!と思っていた一冊。 太田さんは「相棒」や「警視庁捜査一課9係」の脚本を担当されたこともある方。 さらには、ウルトラシリーズ(ウルトラマンガイア、ウルトラマンコスモス等)の脚本も。 太田さんの小説第2作目で、書店員さんにもファンが多く、ブクログでも評価が高い。 ミステリーなので、レビューは少しだけ。 12歳の夏。 少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と消えた。 23年後、刑事となった親友は少女失踪事件の現場で同じ印を発見する。 あの夏、少年の身に何が起こっていたのか… 主要登場人物の相馬、鑓水、修二は、第一作「犯罪者 クリミナル」で出会っている。 さらには第3作「天上の葦」にも登場しているらしい。 これはぜひとも第一作から読まねば!

Posted byブクログ

2018/05/16

前作「犯罪者」と比べるとゆっくりとしたスタートながら、後半のたたみかけと回想シーンの組み込み方はさすが。この作品から読んでもいいけど、やっぱりシリーズものなので前作からぜひ。

Posted byブクログ

2018/04/22

面白かったですが、心が痛くてもやもやする読後感です。 ある冤罪が、登場人物たちの人生を狂わせる。 12歳の尚がとった行動が辛いです。裁く側には、冤罪となった人や家族のその後の人生への想像力が足りないかもしれない、でもそれはわたしも同じだと思いました。問題提起されました。 尚、拓、...

面白かったですが、心が痛くてもやもやする読後感です。 ある冤罪が、登場人物たちの人生を狂わせる。 12歳の尚がとった行動が辛いです。裁く側には、冤罪となった人や家族のその後の人生への想像力が足りないかもしれない、でもそれはわたしも同じだと思いました。問題提起されました。 尚、拓、相馬の、幻のような短い夏のエピソードが、幸せで、辛くて悲しいです。 太田愛さん、刑事ドラマの脚本家さんなのですね。考えさせられました。

Posted byブクログ

2018/06/21

頭の回転の早い兄貴。 素直な弟。 母親思いの兄弟。 良家子女の優しく頭の良い美人な母親。 父親の冤罪被害さえなければ、一家揃って日々を幸せに暮らしていたんだろうなと思うと、最後の出会いの夏の回想シーンからその後の大波乱を思い起こされ、水沢一家へのやり切れない気持ちが大きい。

Posted byブクログ