パパは脳研究者 の商品レビュー
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著者のお子様の成長を、脳研究者視点で書かれた本。全体を通して、大人にとっては当たり前のことでも、子供の成長にとってはすごいことだと気付かされ、もっとよく子供を観察し、出来ることになることの素晴らしさを実感したいと思った。 特に勉強になったのは、認知的不協和。 自分の思いと異なる行為をしたとき、脳ではその矛盾(不協和)を解消しようとする。 例えば、ゲームを強制してやめさせるより、優しく諭し自主的にやめさせると、その矛盾を解消しようと、そのゲームは面白くなかったと思い込む。 一方、子供が好きでやっていることに対し、すごいねなど、大人がほめすぎると、子供は好きでやっていたのに、ほめられたくてやっていたのかと思い、興味がなくなってしまうから注意すべき。 また、大人も同様だが、子供もインプットよりアウトプットが重要で、筆者は日記を子供に書かせたり、本を自分で読ませたりしているとのこと、とても参考になった。
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娘の成長を1ヶ月単位で区切り、その時期に脳はどうなってるかなどを娘の行動や言動と併せて説明してくれるスタイルで、とても読みやすかった! とりあえず3歳までの分を読了。息子が3歳になったらまた続きを読みます(^ ^)
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ー 不思議です。ヒトならば、フォークを見て単語カードを選ぶことができるようになれば、逆パターンの選択、つまり、フォークと書かれたカードを見てフォークを選ぶことも自然にできます。ところがチンパンジーにはそうした柔軟な対応ができないのです。改めて考えてみましょう。このケースで、チンパ...
ー 不思議です。ヒトならば、フォークを見て単語カードを選ぶことができるようになれば、逆パターンの選択、つまり、フォークと書かれたカードを見てフォークを選ぶことも自然にできます。ところがチンパンジーにはそうした柔軟な対応ができないのです。改めて考えてみましょう。このケースで、チンパンジーとヒトでは、どちらが正しいでしょうか。チンパンジーです。 ヒトは「AならばB」ができれば、教えなくても「BならばA」もできます。でも、正確には「AならばB」だからと言って、「BならばA」とは限りません。例えば、ボウル(飼い犬の名前)はイヌだからといって、イヌはボウルとは限りません。チンパンジーは「AならばB」と教えると、Aを見てBを選ぶようになりますが、その逆は学習しません。逆ができてしまうヒトの脳のほうが、実は非論理的で、「ずさんな推測」をやっているのです。 娘はボウルを「ワンワン」と言うようになりましたが、その様子を見た私は「うちの娘はヒトらしい適当さを持っている」と感動しました(笑)。言葉を獲得していくためには、こうした腰味さやいい加減さが重要です。でないと「カテゴリー」という概念を理解することができません。 ー 娘の成長を脳科学的に解説する育児日記。 1ヶ月毎の成長を記録するスタイルで、出来るようになった行為に対して、脳が何を認識しているのか分かりやすく説明しているので面白い。 本物のリンゴと絵本のリンゴを「同じ」と言えるようになるとか、「自分」を認識するとか、「嘘」を付くとか、「明日と明後日」を理解するとか、日常的な成長の話題なので、息子の成長にも当てはめられるので参考になる。 生まれた時から3歳までに神経細胞の70%は無くなっていくので、「成長」に見えるものが、実は人間社会で生きていくのに必要な十分なレベルへの「退化」「鈍化」だったりもするので興味深い。
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引用元がはっきりしている本だと頭に入ってきやすい。 育児方針(と大層なものはなく、社会人として身につけていそうなこと)がブレないと子どもは安心するらしい。 子どもと一緒に成長していかなくては。
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とても面白かった!科学的根拠がありながら、子供の月齢に合わせた成長の見守り方を教えてもらえた。著者の娘さん達に対する愛情も感じられ、わくわくしながら長女さんが4歳になるまでを見守った。
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出口治明さんが勧めていたので、図書館で借りて読みました。 一言でいうとおもしろい!子供の成長を通して人間の脳の発達や癖、特質などをわかりやすく解説してくれています。子育て中の方だけでなく、ビジネスにも通用する本だと思いました。 落ち着いたら今度は買って再読します。
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脳科学者が書いた我が子の成長を見守る本。 学者の知見と、親としての視点の両方が入ってて面白い。 そして想像以上に、親成分が多くホッコリとしていた。 そういうメカニズムなんだと知ることがあった。 # 面白ポイント - 3歳までに神経細胞は、70%減る。その後は維持。 - いない...
脳科学者が書いた我が子の成長を見守る本。 学者の知見と、親としての視点の両方が入ってて面白い。 そして想像以上に、親成分が多くホッコリとしていた。 そういうメカニズムなんだと知ることがあった。 # 面白ポイント - 3歳までに神経細胞は、70%減る。その後は維持。 - いないないばあ。6ヶ月より前は居なくなったと認識 - モロー反射: 赤ちゃんの原始反射 - 子どもだけが持つ映像記憶。= パズルの天才。 - 全夫婦の75%は2人以上の子ども=>出生率の減少は独身者が増えたことが大きい - 4月のプロ野球選手は、3月の倍。東大の合格者は月影響なし。 - 褒めすぎない。: 認知的不協和によって、好きだからでは無く、褒められてるからやるという行動原理にすり替わってしまうことがある。成果そのものを一緒に喜ぶのが吉! - 褒めすぎると、内発的動機を潰してしまうことがある - ネズミの学習実験: 報酬 > 報酬 +罰 > 罰の順番の学習効率だった。 - 内面化が成立するまでの段階: 外発的強化>代理強化>自己強化 - おもちゃを片付けないと、もう遊ばせない(否定的言い方) = おもちゃを片付けて、また明日遊ぼう!(肯定的言い方) - 笑顔で楽しくやろう!
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脳研究者の作者が娘さんの4歳までの成長を専門家目線で記録してある本 脳科学の育児術として新しい目線で幼児の発育を見られて新鮮だった面白かった
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【概略】 赤ちゃんが生まれ3~4歳に至るまでの成長は、脳科学者の観点から見るとどのような解釈がなされるのか?著者のお子さん(女児)の誕生から4歳までの間、さらには妹さんの誕生による変化を克明に、且つ、脳科学的な説明が付け加えられた、しかし、心温まる一冊。哲学書的な空気も一部まと...
【概略】 赤ちゃんが生まれ3~4歳に至るまでの成長は、脳科学者の観点から見るとどのような解釈がなされるのか?著者のお子さん(女児)の誕生から4歳までの間、さらには妹さんの誕生による変化を克明に、且つ、脳科学的な説明が付け加えられた、しかし、心温まる一冊。哲学書的な空気も一部まとった一冊。 2020年04月28日 読了 【書評】 概略ではちょっとカタい感じで書いたけど、実際の感想は、(わかってるよ、子育てはそんなに簡単じゃないし、大変だってのは、それでも)「うぉ~、子ども欲しぃぃぃぃ」だった(笑)何度も言うよ、大変なのはわかってるよ(笑) この本では、脳と身体がどんな形でつながっているか?赤ちゃんから子どもに成長していく中で、脳がどのような変化を遂げていくかが、物凄くわかりやすく書かれていて。しかも、これは決して「子育て」を主眼としたアプローチだけじゃなくて、大人同士の交流でも応用ができる内容なんだよね。しかも、概略でも書いたとおり、哲学的要素も入ってる。多分、脳科学を突き詰めていくと「人間とは?」とかそういった次元に行くのだと思う。だって、脳みそ自体は箱に入った状態で、色んなものを電気信号で受け取ってるだけだから。 子どもが、物事を「画像」のような形で捉えていて、そこに想像というエッセンスがない段階の話、ここでは鳥の脳の話も出ていたのだけど、などは凄く興味深かった。多分、ここは発達障害の要素とつながってくるのだと思う。子どもから大人に成長するにつれて、消えてしまう能力が、消えない・・・ある意味、素敵な能力がギフトとして残った状態で大人になるんだよね。周囲の協力や理解・工夫は必要かもだけど、そのギフトを十二分に活用できる環境があれば・・・なんて思いながら読み進んだなぁ。 そして出た!「空の青さは同じじゃない」的な話題。ここでは消防車の「赤」から広がってた。子どもは、たとえば明るいところで覚えた消防車の「赤」があったとして、その消防車が日陰やガレージに収まった際の暗くなった「赤」を、同じ「赤」として捉えなかったりするそうな。こういうの、凄く面白い。 人生を大きく変える一冊・・・とまではいかないけど、「あぁ、子ども欲しい!」と思ってしまったり、脳科学的なアプローチで知っておきたい雑学ネタなどてんこ盛り。著者のお子さんへの愛や苦悩(?)も感じられるので、読み物としても感情移入できるしね。 ラストの「マシュマロテスト」・・・小さい頃の自分だったら・・・絶対・・・食べちゃうと思うわー(笑)
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情報量は多いが非常に読みやすい。脳科学的視点なので根拠がある分、府に落ちる部分が多い。そして愛娘がなんとも愛らしい。これから出産に向けて気負いせず楽しめるイメージがもてる十分な一冊だった。
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