パパは脳研究者 の商品レビュー
晩婚や高齢出産の良い点を挙げるならば、筆者のような成熟した大人がこうして子育てをエンジョイして、周囲の刺激となることだと思う。長女が4歳になるまでの親馬鹿日記。ほんとに楽しそうで感動した。この不確実な世界で唯一確実なのは、親の子への「想い」。それでもこの壮大なプロジェクト、主役は...
晩婚や高齢出産の良い点を挙げるならば、筆者のような成熟した大人がこうして子育てをエンジョイして、周囲の刺激となることだと思う。長女が4歳になるまでの親馬鹿日記。ほんとに楽しそうで感動した。この不確実な世界で唯一確実なのは、親の子への「想い」。それでもこの壮大なプロジェクト、主役は子供たちであって、真に育成されているのは実は親なんだよなあ。日々成長している子供たちと、今後もちゃんと触れ合っていこうと思いました。とくに2歳までのお子さんがいる人には大推薦の本です。
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脳関係の本とするか育児の本とするか迷いました。 著者は、子育てをしているときは本能的に、一歩ひくと科学者の顔になるようですね? 2回目 少し親バカな面も見えているところが親しみがあります。しかし、客観的に自分の子どもを脳科学者としてみると色々な発見があるようです。 そのコメントが非常に面白い。
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===qte=== あとがきのあと「パパは脳研究者」 池谷裕二氏 育児で考える脳の成長 2017/9/9付日本経済新聞 朝刊 2013年に生まれた長女が4歳になるまでの成長過程を、月ごとに脳研究者の父親がつづった。育児に奮闘しながらも研究者としての観察眼をのぞかせる。 日...
===qte=== あとがきのあと「パパは脳研究者」 池谷裕二氏 育児で考える脳の成長 2017/9/9付日本経済新聞 朝刊 2013年に生まれた長女が4歳になるまでの成長過程を、月ごとに脳研究者の父親がつづった。育児に奮闘しながらも研究者としての観察眼をのぞかせる。 日常の何気ない行動を拾いあげて脳の仕組みを解説する著作で知られる。「子育て」は人間の脳の成長を間近で観察できるまたとない機会なのだろう。 娘の成長をつい脳科学の理論で考えてしまう癖は「職業病で、自分でも変人だと思う」と苦笑い。例えば2歳9カ月で口にしたダジャレ。本人はダジャレ自体が面白いとは感じていないようだが、相手が笑うことを期待している。「相手の反応を予期する力」がより深まったからだという。 嘘をつくようになるのも成長の証しだ。出先で靴下をはいて帰るように呼びかけると、靴下を持った手を後ろに回し「くつした、ない」と言ったことがあった。親としては困った行動だが、研究者の目からは高度な認知プロセスが働くようになったと見える。 「帰りたくない」という目的があり、自分は靴下のありかを知っているけれど親は知らないことを理解し、隠すという手段を思いつくことで、初めて嘘がつけるからだ。「子どもの行動を脳機能の面から説明することが、親の安心感につながれば」と話す。 自身の経験から「一日一日変化する子どもと関わらないのはもったいない」と男性に訴える。出産時、大量に分泌される「オキシトシン」というホルモンは母親が子どもに愛情を注ぐように作用することで知られるが、実は子育てをすればするほど父親にも分泌されると解説する。脳科学の見地からも育児への積極的な参加を呼びかける。 子どもと接することで興味の対象は広がるばかり。4歳を迎えた長女は隣の子が泣いていると自分も泣くことがあるという。こうした同調の仕組みはまだ解明されてないが「オキシトシンが関係しているのでは」と新たな仮説を組み立てている。(クレヨンハウス・1600円) (いけがや・ゆうじ)1970年静岡県生まれ。東京大薬学部教授。専門は神経科学および薬理学。『海馬』『進化しすぎた脳』など著書多数。 ===unqte===
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個人的には,もう少し早く知りたかった!という内容が満載だが,これまでの子供の言動に対する対応法とその物理的理由が実例と共に簡潔に明示されているので,納得もできるし面白い.
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テレビに出ている脳科学者の著者が、脳科学の知識をもとに、自身の子どもの成長を見守るエッセイです。脳科学の本はどの本も紹介される内容が同じことが多いですが、あまり他の本で見かけない内容も多く、参考になります。詳し過ぎず、端折って事実から遠ざかり過ぎず、上手に書かれています。知識の先取りより自制心や好奇心や理解力を大切に育てたいという考え方に共感します。ほめ方において認知的不協和に気を付けるのは考えさせられました。子供が好きなことをやっている時にほめると、好きだからやっていたのではなくて、ほめられたくてやっていたのかなと現状の解釈を変更し、興味が失われていくというものです。最後に僕も自身の子どもにマシュマロテストをやってみたいです。
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子育てあるあると言えばそれまでだが、 それにおさまらない知的な面白さがある。 未就学児を持つ親御さんは楽しめるはず。
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お盆休暇、1冊目。子育てをやり直したくなりました。失敗したからというのもちょっぴりありますが、マシュマロテストがしてみたい。4歳ころから合格できるようになるそうですが、うちの子たちは合格できただろうか。大好きなマシュマロをしばらく食べずに我慢する、我慢ができればさらに追加がもらえ...
お盆休暇、1冊目。子育てをやり直したくなりました。失敗したからというのもちょっぴりありますが、マシュマロテストがしてみたい。4歳ころから合格できるようになるそうですが、うちの子たちは合格できただろうか。大好きなマシュマロをしばらく食べずに我慢する、我慢ができればさらに追加がもらえる。我慢するためには見ないようにするのがよい。そういう生活の知恵を教えるのが教育だと池谷先生は言います。とにかく、この池谷家のご長女さんはかわいすぎます。マシュマロのかわりに使ったのは好物のミカンゼリー。次の日、「昨日のミカンゼリーのゲーム、今日もまたやろう。」だって、かわいすぎる。それともかしこすぎる? ところで我が家でも「心の理論」の実験ビデオは見せました。4歳の息子はできましたが、2歳の娘はあっさり間違いました。それぞれちゃんと発達段階があるのですね。本書は「クーヨン」の連載がもとになっていますが、イラストもあったかいし、もくじとか章扉の作り方とか、とってもていねいな仕事で、すてきな本に仕上がっています。
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