あきない世傳 金と銀(四) の商品レビュー
惣次の時代とはうってかわって、という雰囲気。ここまでの4巻の中で、一番好きかも。 前巻までのことがあるから、智蔵と幸の誠実さにウルっとするし、なにより今巻は幸がのびのび商いに知恵を絞る様子が多く描かれていて、読んでいて心地よい。 上質な絹は、よい土から育まれる。人を育てるも同じ...
惣次の時代とはうってかわって、という雰囲気。ここまでの4巻の中で、一番好きかも。 前巻までのことがあるから、智蔵と幸の誠実さにウルっとするし、なにより今巻は幸がのびのび商いに知恵を絞る様子が多く描かれていて、読んでいて心地よい。 上質な絹は、よい土から育まれる。人を育てるも同じこと。幸が感じたこのことは、今の時代でも自分にも当てはまるなと、心に染みた。 あぁ、このまま、この雰囲気のまま続編が進んでくれればいいのに…そうもいかないんだろうなぁ。でも次を読むのが楽しみ。
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仕入元の江州波村から店主の器ではないと呼ばれ5代目徳兵衛は出奔し、三男智ぼんが六代目として幸を妻に迎える。幸の工夫により新しい売り方、販路も拡大し五鈴屋の商売は益々好調を続ける。
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一気に4巻まできましたー!!今まで、今村翔吾さんのワクワクハラハラ系が好きだったけれど、こちらは、聡明な女性が主人公でしっとりと賢く展開する物語。 この巻では、人が亡くなるシーンがなんともリアルだけれど描写が美しいとさえ感じてしまいました。亡くなった母を思い出して、やっぱり泣い...
一気に4巻まできましたー!!今まで、今村翔吾さんのワクワクハラハラ系が好きだったけれど、こちらは、聡明な女性が主人公でしっとりと賢く展開する物語。 この巻では、人が亡くなるシーンがなんともリアルだけれど描写が美しいとさえ感じてしまいました。亡くなった母を思い出して、やっぱり泣いてしまいました… 江戸時代の街並み、人々の様子、商人の生活、身分等々、中学高校の歴史の授業で参考文献として、こういった作品を扱えばいいのに…とつくづく思います.
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※このレビューにはネタバレを含みます
めっちゃネタバレして書きます。 覚悟して先へお進みください。 ーー 五代目徳兵衛(惣次)の突如の失踪、離縁状、からの弟 智蔵への代送り(3巻までの内容)まで読み進め、 まさかの! 智蔵と幸の結婚!? 子どものころは仲がよく、智蔵が家を出るときに言った夢…『幸と夫婦になって別家を出せたら』 あの頃とは状況が変わりすぎてる、、 しかも三兄弟みんなに嫁ぐって…呆。 この時代であっても、ちょっとキモい…(心の声がダダ漏れ…) それくらい肝の据わった人なんだな、幸は。ちょっと怖いわ。 14歳で初婚、17歳で次男に、21、2歳で三男に嫁ぐ… 3度目にして初めての白打掛。次男と夢見た浜羽二重、その織物でできた打掛は病床の富久が縫って仕仕立てたもの。 やっと五鈴屋を任せられると安心できたところで、富久の死… 富久と幸は血の繋がりはないけれど、確かな絆があった。富久が後に託したのは、誰でもない幸だった。 もうこの幸せからの別れの流れ、、読み進めるのに難儀した… 商才はないけど柔らかな人当たりの六代目徳兵衛(惣次)。 幸に人形遣いになって(惣次という)人形をうまいこと使って、と言ったとおり、幸は才覚を伸ばしていく。 揉めた江州の羽二重もなんとかまとまり、そこからまた新しいタネを拾い、大事にそだてて商いに繋げていく。 この人形浄瑠璃まで伏線になるのが驚き! 作中のどこからも惣次からはあふれんばかりの愛情を感じる。 でも幸からは感謝の気持ちはあれども、愛情が伝わってこない… 幸はご寮さんになると決めたとき、商いの武将になる!と覚悟して愛をどこかに閉じてしまったのか? 大好きな「みをつくし料理帖」と比べて、優しさと愛情でできている澪と、商いのことばかり考え自分を抑えるような幸は芯が図太く揺らぐことがない。慈悲の心をもった武将のよう。 私的には澪のほうが寄り添いたいと思え、作品への熱につながる。 4作目になり、幸が二十を超え登場人物たちも成長したり年老いたり。後進に譲る道、とはいうが、お世話になったあのお方まで?! 幸せに4巻を閉じられない〜、すぐに続きに手を伸ばす。
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いよいよ本気で幸の「笑って勝ちに行く」が始まる。ピンチも理と情と才覚で乗り切っていく姿が頼もしく、勇気をもらえる。 お竹が仏像にならなくなった、というエピソードにも、緊張せず過ごせるその家の空気がとても大切なことを思わせてくれる。 五鈴屋さんの傘や風呂敷、自分も使いたい。
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「ただ金銀が町人の氏系図になるぞかし」 ほらね!だからわい言うてたやん! 収まるべきところに収まった第四巻だす 三巻までいらんかったな(絶対そんなことはない) やっぱりさー!男に大事なのはやさしさよねー こう包み込むようなやさしさよ(わいのように) それでいて大事なところは前...
「ただ金銀が町人の氏系図になるぞかし」 ほらね!だからわい言うてたやん! 収まるべきところに収まった第四巻だす 三巻までいらんかったな(絶対そんなことはない) やっぱりさー!男に大事なのはやさしさよねー こう包み込むようなやさしさよ(わいのように) それでいて大事なところは前に出る(わいのように) いいのいいの奥さんが優秀ならね 任しちゃえばいいの 転がされてればいいのよ うまく転がされるのにもたいへんな技術がいるんだから(わいのように) わいなんか1級転がされ技術者の免許持ってますからね 結婚してすぐに2級取得して5年間の実務経験の後、一発で1級合格してますからね 面接のとき試験官に号泣されてその場で合格が決まるっていうね そしてなんか今回もうま〜くいい感じの長さに納めつつ次回への引きが強い! 高田郁さん、あんた天才か! すぐ次に!と思ったけど手元にない わい…あかんたれや!。゚(゚´Д`゚)゚。
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苛烈な商売が仇となり、産地に見放された五代目が、驚きの行動に出る。これでまた幸の運命が大きく変わっていくのだが、さまざまな葛藤がありつつ、周囲の温かな対応で切り抜けていく。まさに、たおやかな戦国大名。知恵も経験もついてきて、今後の展開が楽しみ。
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次から次へと難題続きの五十鈴屋。先の見えない暗闇な中、天命に導かれる幸。ようやく収まる場所に収まり、いよいよ本領発揮です。五十鈴屋をなんとか牽引してきた富久は亡くなりましたが、その意思、暖簾はしっかり幸に引き継がれました。又一段と逞しくなった美しいご寮さんの活躍に胸踊ります。大好...
次から次へと難題続きの五十鈴屋。先の見えない暗闇な中、天命に導かれる幸。ようやく収まる場所に収まり、いよいよ本領発揮です。五十鈴屋をなんとか牽引してきた富久は亡くなりましたが、その意思、暖簾はしっかり幸に引き継がれました。又一段と逞しくなった美しいご寮さんの活躍に胸踊ります。大好き度❤️❤️
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「縁と月日」という言葉、心にとめておこうと思います。しかし、5代目もかなわんなぁ。何年か先に幸の前に再び出てくるんやろか。強欲な商人になってるか、落ちぶれて優しい人間になってるか、どっちやろ。まさか野垂れ死にはやめてや。
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商売の色々なアイデアが膨らんで、読んでいて面白い! 6代目の店主智蔵と結婚することになり、世間体はありえないけど、1番のベストカップルかな お家さんは逝ってしまったけれど、沢山のことを残してくれた 御寮さんとして成長する幸が頼もしい
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