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弥栄の烏 の商品レビュー

3.7

118件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2019/01/27

この作家得意の様々な立場からの、視点で描かれた作品。 前作玉依姫を八咫烏の立場から見ながら、完結編が進む。 しかしながら、これまでの各キャラクターの爽快感、若宮の力強さ感は全く無く、モヤモヤ感のまま終わってしまった。どんでん返しは、どっちか善悪か?男女どっちがたくましいか? 読者...

この作家得意の様々な立場からの、視点で描かれた作品。 前作玉依姫を八咫烏の立場から見ながら、完結編が進む。 しかしながら、これまでの各キャラクターの爽快感、若宮の力強さ感は全く無く、モヤモヤ感のまま終わってしまった。どんでん返しは、どっちか善悪か?男女どっちがたくましいか? 読者に投げかけたところか? 第1章完なので、今後に期待。

Posted byブクログ

2019/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あー面白かった!ミステリー、ファンタジー、学園もの、ホラーと来て、最後はこうきたかって感じですね。 物語としては前巻「玉依姫」のB-side。描かれなかった八咫烏サイドの物語。 前作では主人公の興味がなかった箇所は触れられていなかった。主人公はただの女子高生で、目の前の大問題に掛かりきりなんだから当然だ。しかしまた別の当事者の視点から描かれると、それは途端に凄惨な物語になるのだ。あの時の彼はシリーズを神の視点で読んできた我々はよく知るあの人で、今回の主人公に最後まで影響をあたえる。自分にとって興味がなかった事件でも、大きな影響を受ける当事者が必ずいるのだ。 という挑戦はとても好感が持てるし最後の救いもまたキレイな場面で、良い読後感。第一部完ということで、文明・マイノリティ・ジェンダーなど著者の知性もモリモリ盛り込んだ最終巻、シリーズ楽しませてもらいました。 個人的な問題としては「名前」のくだりがやはり今作もよくわからず。いや想像することはできんのよ。たぶん「千と千尋の神隠し」みたいのを想像させてるし、それがうまくできなくてじゃんがじゃんがーみたいなやりとりをしてるんだ、というのは、わかるんだけど。ジブリでやったのは「忘れてた過去の思い出の再起」であってこちらでやってるのは「裏付けがよくわからない調査・収集・類推」じゃん。噂話。それでカタルシス生まれないのは個人的には当たり前で、物語中もそうなるんだけど、じゃあなんでこんなことやってんだ?感が拭えない。「真の名前」の文学的な裏打ちがあるとまた違って読めるのかしらん?それとも伏線?伏線なら楽しいなぁ。この辺りの誰かの見解も聞きたいもの。

Posted byブクログ

2018/12/12

2018/12 3冊目(2018年通算150冊目)。前作「玉依姫」の出来事を八咫烏サイドの視点から見た話の内容。これまでの体制が滅び、〇〇が一代限りとなった為、八咫烏の未来も永遠とは無くなった形として話が終わる。それでも新たな命が生まれ、新たな希望になるのか?。「第一部完結」とい...

2018/12 3冊目(2018年通算150冊目)。前作「玉依姫」の出来事を八咫烏サイドの視点から見た話の内容。これまでの体制が滅び、〇〇が一代限りとなった為、八咫烏の未来も永遠とは無くなった形として話が終わる。それでも新たな命が生まれ、新たな希望になるのか?。「第一部完結」ということだが、続きは烏サイドの話が中心になるのかな。とりあえず読み終えた達成感を味わいつつ、続きが出るのを楽しみにしたい。

Posted byブクログ

2018/11/16

「八咫烏」(やたがらす)の一族が支配する山内(やまうち)が舞台。本来は3本足を持つ烏である彼らは、人の姿に転身することができ、特に身分の高い者ほど逆に烏の姿をとらない。そこで繰り広げられる皇位継承や妃の地位をめぐる争い、異界の者との闘争など、盛りだくさんの内容が、しかし絶妙なつな...

「八咫烏」(やたがらす)の一族が支配する山内(やまうち)が舞台。本来は3本足を持つ烏である彼らは、人の姿に転身することができ、特に身分の高い者ほど逆に烏の姿をとらない。そこで繰り広げられる皇位継承や妃の地位をめぐる争い、異界の者との闘争など、盛りだくさんの内容が、しかし絶妙なつながりをもってシリーズを展開させていく。 大枠では“和風ファンタジー”といえるが、随所に謎解き、ミステリーやサスペンスの要素もあいまって、読む者をあきさせない。 これまでの6巻で第一部完結という。漫画化も進んでいるようだが、ぜひとも活字によって大いにイメージをふくらませてほしい、ふくらませることのできる、そんな大変読み応えのある小説です。 参考までに文芸春秋のサイトはこちら↓ https://books.bunshun.jp/sp/karasu?page=2

Posted byブクログ

2018/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前回の玉依姫の八咫烏側から見たストーリー。 一章完結とのことで、謎が次々と明かされていきました。 うーん・・ 玉依姫で出てきた怪我をした烏、思ってたのと違ったーーー!!  真赭の薄だったし、てっきり・・と思ってたんだけどまさかの人でびっくりでした。 玉依姫を読んで結構時間が経ってたのであやふやになってしまってる部分も・・ もう一度最初から読み直したい衝動にかられてます(笑) このシリーズ、購入しちゃおうかなぁ。。 これから始まる第二章、椿や志帆はまた出てきそうな気がするんだけどどうなんだろ・・ 楽しみに待ちたいと思います^^

Posted byブクログ

2018/09/15

こういう結末か…!まさか。 あんなに振り回されていた雪哉、泣けるようになって良かったよ。 これからの彼らの話が出たらいいな…。

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2018/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

09/05/2018 読了。 図書館から。 前巻の山内側の話ってところですね。 茂さん…。 山神様のいない荘園は緩やかに 滅んでいくんですかね…題と反目して。

Posted byブクログ

2018/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この主人公は、雪哉と真赭。 完全に二人とも若宮と浜木綿を食ってしまった。 この二人が結婚なんて、衝突するに決まってる。 先に短編の方を読んでたので、澄尾の気持ちが伝わることはないんだろうなぁと思ってたら、まさか。 雪哉も、少しだけ元に戻ったかと思いきや、茂さんを失ってまたあっちへ行っちゃったか。 金烏って、もしや?と思ってたところに、生まれたのが姫宮とは……なにか、ある? ま、面白くて一気読み。

Posted byブクログ

2018/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

玉依姫が人間界からみた話で、こちらが、山内側から見た話。一種のスピンオフです。このシリーズ、最初の二つも、見る眼を変えた同じ時代事象のお話だった。見る眼を変えるというのは、なかなかおもしろい。 内容的に、人間の眼から見る方がちょっとつらい。異界の話としてなら、すんなり読み込めるところが、人間界の話となると、なぜか、人間としての性が、戸惑わせる。

Posted byブクログ

2018/08/19

前作の「玉依姫」では若干拍子抜けしたところがあったので今度こそはと期待していました。 山神については前作で何となく関係性が分かり最後に猿との関係が明らかになる。しかし、怨みでこの状態までもってきたのは凄いが果たしてどうなのか個人的には疑問に思うことがしばしばあった。 これが最...

前作の「玉依姫」では若干拍子抜けしたところがあったので今度こそはと期待していました。 山神については前作で何となく関係性が分かり最後に猿との関係が明らかになる。しかし、怨みでこの状態までもってきたのは凄いが果たしてどうなのか個人的には疑問に思うことがしばしばあった。 これが最終話と思ったが終わり方が微妙だったので、今後どう続くのか含めて楽しみだし期待してしまう。

Posted byブクログ