わたしたちは銀のフォークと薬を手にして の商品レビュー
装丁が美しくて手にしたところ、するすると読めてしまった それぞれの選択、現代を生きる女性にとって共感できる部分も多いのではないかと思う
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ひとつひとつの表現がたまらない! やっぱり島本さんの文章がとても好きだ。 「────もしかしたら一緒に焼き鳥が食べられるって、一緒に生きていけるくらい大きなことなのかもしれない。」という台詞には特に共感。 ひとと食事をするのが苦手な自分としても一緒に食べるご飯が美味しいってほ...
ひとつひとつの表現がたまらない! やっぱり島本さんの文章がとても好きだ。 「────もしかしたら一緒に焼き鳥が食べられるって、一緒に生きていけるくらい大きなことなのかもしれない。」という台詞には特に共感。 ひとと食事をするのが苦手な自分としても一緒に食べるご飯が美味しいってほんとうに幸せだと思う。 重苦しくなりかねないテーマでもあったけれど、ふたりが穏やかな時間を大切に重ねていてよかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2020.01.10 C5を擦ってまって怒られるの巻 反省反省。 家族とうまくいかない知世 完璧すぎる男 椎名さん まさかのHIV 島本理生作品では欠かせない 男に遊ばれる女 茉奈 仕事できる強め女子 飯田ちゃん 短編集かと思わせて長編 目線がコロコロ変わって面白い 島本理生作品で1番好き 残念な女子と ちゃら危な男 の物語が多いけれども。 今回のは切な愛し系だす。 最後に知世がみた夢のような未来が どうか2人に訪れますように。
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面白かったです。 タイトルの「薬」の病気は重くていつもそばにあるのですが、知世と椎名さんならこれからも穏やかな日々を送っていけるだろうと思いました。 ふたりの関係が穏やかで、恋したいな、と少し思いました。 知世の妹の知夏と母親が、なんでこんなに姉だけを貶めるんだろうと苛々しました...
面白かったです。 タイトルの「薬」の病気は重くていつもそばにあるのですが、知世と椎名さんならこれからも穏やかな日々を送っていけるだろうと思いました。 ふたりの関係が穏やかで、恋したいな、と少し思いました。 知世の妹の知夏と母親が、なんでこんなに姉だけを貶めるんだろうと苛々しましたが、知夏は目が覚めたのかもしれないのでいいやと思いました。母親はだめです。 知世の友人ふたりも好きでした。よく知りもせずに「そんな人辞めなよ!」とゴリ押ししないところが素敵。大人だなと思います。 ほとんどの登場人物たちが大人なのが良かったのかもしれません。落ち着いて読めました。 「なに一つ特別じゃないわたしだって一生懸命がんばっていて、世界の本当に端っこで一ミリくらいは役に立っている。 そのことを大事に扱っていないのはわたし自身だった。」という、茉奈の気持ちはすとんと心に落ちました。がんばったよ。 序盤の映画と小説、桜庭一樹さんの「私の男」だろうな。最近映画を観たのでなんだか嬉しいです。 久しぶりに、好きな島本さんだ…という本を読みました。良かったな。
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しみじみといい話だった……それでいて、屈折した感情やら女として生きることの窮屈さやらねじれた家族関係やらが書かれていて……読んでよかった。
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なんだろう、こんなストレートな感じの恋愛小説を読まないから、新鮮で面白かった。そして、椎名さんにきゅんとしていた。 でもきっと、大人になって、当たり前のように仕事をして、だれかに大事にされたくて、大切にしたくて、特別じゃない、決して、キラキラしたものではないけど自分なりにそれな...
なんだろう、こんなストレートな感じの恋愛小説を読まないから、新鮮で面白かった。そして、椎名さんにきゅんとしていた。 でもきっと、大人になって、当たり前のように仕事をして、だれかに大事にされたくて、大切にしたくて、特別じゃない、決して、キラキラしたものではないけど自分なりにそれなりに生きている私たちの話、かな? 大人になるって、自分で選択できて自由になる分、先を考えてしまいがち。選択は難しいね。
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ー 「行きたい」と答えてから、 行きたい、は、生きたい、と同じイントネーションだということに気付いた ー ✳︎ ー もしかしたら一緒に焼き鳥が食べられるって、一緒に生きていけるくらい大きなことなのかもしれない。ー ✳︎ 物語に出てくるご飯が全部すっごく美味しそうで、どれも食べた...
ー 「行きたい」と答えてから、 行きたい、は、生きたい、と同じイントネーションだということに気付いた ー ✳︎ ー もしかしたら一緒に焼き鳥が食べられるって、一緒に生きていけるくらい大きなことなのかもしれない。ー ✳︎ 物語に出てくるご飯が全部すっごく美味しそうで、どれも食べたい!と思うものばかり。 好きになった、人生を共に歩みだした彼がエイズだったからこそ 普通に生きるということがどれだけ幸せなのかということに気付けたんだと思う。そんな知世を、凄く強い女性だなぁと尊敬しました。 2019年読了、21冊目
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重いテーマが終始あるけれど、決して悲壮感溢れるお話ではなく、むしろ純粋で心洗われるような恋愛小説。食事のシーンも多くて情景がリアルに浮かぶような描写も良かった。
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ひさびさにストレートな恋愛小説を読んだ気がする。 遠慮という角が少しずつ取れていって、 二人の関係が緩やかに丸くなっていく。 情熱的な愛情表現はなくとも、 しっかり伝わってくる関係性が染みる。
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このタイトルの意味がわかった時の驚きったらよ。アラサー女性たちの恋愛とグルメ、女性受けしそうなドラマのような物語。重いテーマが隠れていても、スルスルとライトで読み易いのは、島本さん風だなあと思う。要所要所でキュンとしたり、美味しそうだな~となりつつも、私が彼(椎名さん)なら、私が...
このタイトルの意味がわかった時の驚きったらよ。アラサー女性たちの恋愛とグルメ、女性受けしそうなドラマのような物語。重いテーマが隠れていても、スルスルとライトで読み易いのは、島本さん風だなあと思う。要所要所でキュンとしたり、美味しそうだな~となりつつも、私が彼(椎名さん)なら、私が彼女(知世)なら....と自分に置き換えて考えると、なかなかに複雑。希望を言うなら、純粋に恋とグルメを楽しめる物語でも良かった。でも、私の中で作者の既読本の中では上位に入る。
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