シャーロック・ホームズ対伊藤博文 の商品レビュー
作者のアイディアと知識の豊富さに何回感銘しただろうか 今回もホームズと伊藤博文のコラボ かなり違和感があるが、背景や史実には感銘した
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めちゃくちゃ面白かったー。多分歴史詳しかったらもっと面白かったりツッコミどころがあるのかも知れんけど、大好きなホームズが実は日本でこんな活躍を、、、なんてワクワクした。子供の頃読んだホームズはもっと理性的というか冷たい感じの記憶もあったけど、このホームズは最後兄弟の在り方とか友情...
めちゃくちゃ面白かったー。多分歴史詳しかったらもっと面白かったりツッコミどころがあるのかも知れんけど、大好きなホームズが実は日本でこんな活躍を、、、なんてワクワクした。子供の頃読んだホームズはもっと理性的というか冷たい感じの記憶もあったけど、このホームズは最後兄弟の在り方とか友情とかあたたかい部分がたくさん感じれてそこもよかったな。 とにかく一気読みしちゃう面白さやったー。 読んでよかった!
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第112回ビブリオバトルinいこま「ミステリー」で紹介された本です。チャンプ本。 2024.6.23
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2024年6月に角川文庫より同タイトルが出るため、慌てて読了。シャーロック・ホームズと実在した人物達が、『大津事件』の顛末について絡んでいく。ホームズの空白の3年間の物語。大津事件についてWikiで調べながら読み進めたが、ノンフィクションではなかろうかと云うぐらいの疾走感がたまらなかった!角川版は「完全版」とかになるのかな?何が違うのか確認するのが楽しみ。タイトルに『対』とあるが、どちらかと云うと協力関係でした。
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題名から、とんでもない際物なのではないかという自身の先入観を一気に取り払ってくれる作品だった。 ホームズの作品を読んでいる人なら誰もが気になる空白の期間。ホームズの視点からみた世界の動静と、兄弟の関係性が多分に語られるのは新鮮だった。 ワトソンがいないのは少々寂しいが、まさか伊藤...
題名から、とんでもない際物なのではないかという自身の先入観を一気に取り払ってくれる作品だった。 ホームズの作品を読んでいる人なら誰もが気になる空白の期間。ホームズの視点からみた世界の動静と、兄弟の関係性が多分に語られるのは新鮮だった。 ワトソンがいないのは少々寂しいが、まさか伊藤博文が見事な代役になるとは思わなかった。
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歴史的観点と時代背景を、とても丁寧にミックスされていて、違和感少なく読めたし、とても好感がもてた。 ただ、それぞれの年齢や経歴に即して、もう少し口調や使う単語を工夫してもらえると、より一層、没入できたと思う。 雰囲気も良く、こだわりの食材が続いた割烹料理のコースで、最後にフツ...
歴史的観点と時代背景を、とても丁寧にミックスされていて、違和感少なく読めたし、とても好感がもてた。 ただ、それぞれの年齢や経歴に即して、もう少し口調や使う単語を工夫してもらえると、より一層、没入できたと思う。 雰囲気も良く、こだわりの食材が続いた割烹料理のコースで、最後にフツーのバニラアイスが出てきたような作品。
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ライヘンバッハの滝でモリアーティと 死闘を繰り広げたホームズは 自分が死んだことにして身を隠す。 英国の目のある国にはどこにも行けず 行き場に困った彼に兄が提示したのは いまだ未開の地と思われている東国・日本だった…。 異国の地で、かつて知り合った 伊藤博文を頼ったホームズだっ...
ライヘンバッハの滝でモリアーティと 死闘を繰り広げたホームズは 自分が死んだことにして身を隠す。 英国の目のある国にはどこにも行けず 行き場に困った彼に兄が提示したのは いまだ未開の地と思われている東国・日本だった…。 異国の地で、かつて知り合った 伊藤博文を頼ったホームズだったが ロシア皇太子が襲撃された 大津事件とかかわり合うことに。 はたして蓄積された知識のない国で ホームズは事件の真相を探り当て 日本とロシアの開戦の危機を止められるのか? この著者で、このネタ。 おそらく私好みで面白かろう…というわけで、大正解。 ホームズのパスティーシュでもあり 大津事件の真相という歴史ミステリにもなってる。 空白のあの期間に来日してて こんな事件に巻き込まれて あんな心情の変化があったなら 後半生のホームズのキャラが 初期と違うのもむべなるかな?
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世界一有名な探偵と日本の旧旧旧紙幣の顔だった人とが繰り広げる痛快活劇。 フィクションにいる人物と史実にいた人物が違和感なく絡み、果てには大々的な国際問題にすら関わっていく。 まあまあのページ数がありながらも難なく一気読みが出来ちゃう作品です。 私はガチなシャーロッキアンではない...
世界一有名な探偵と日本の旧旧旧紙幣の顔だった人とが繰り広げる痛快活劇。 フィクションにいる人物と史実にいた人物が違和感なく絡み、果てには大々的な国際問題にすら関わっていく。 まあまあのページ数がありながらも難なく一気読みが出来ちゃう作品です。 私はガチなシャーロッキアンではないですが、一通り読了した人であれば、かの探偵が、目の前の活字の中で生き生きとした姿を見せてくれるのには、きっと胸熱になるはず。 また、作中では齢五十にもなろう御大がダイナミックにアグレッシブに活躍します。それはもう瞠目するほどに! 海外→日本→イギリスと舞台と関連人物は変わっても、なめらかに、それでいてキッチリ物語を納めていく流れは秀逸。 気持ちよく一気読み、オススメです!
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シャーロック・ホームズと伊藤博文という、2人の不器用な天才を描ききった作品です。シャーロック・ホームズは言わずと知れたミステリ小説の探偵ですが、この世界一有名な探偵は様々な作家の作品で描かれ、もはや歴史の偉人を語るのと変わらぬ存在感です。名前位しか知らない方は一度彼の性格を検索し...
シャーロック・ホームズと伊藤博文という、2人の不器用な天才を描ききった作品です。シャーロック・ホームズは言わずと知れたミステリ小説の探偵ですが、この世界一有名な探偵は様々な作家の作品で描かれ、もはや歴史の偉人を語るのと変わらぬ存在感です。名前位しか知らない方は一度彼の性格を検索していただければ、相反する性格を併せ持つ人間臭さが分かると思います。 本作でのシャーロック・ホームズは、乱暴に言えば光と影の部分の描写のバランスが秀逸であり、最終的に受ける彼の印象、つまり読後感も素晴らしいです。一つだけ例を挙げると、知識欲の塊である彼は尊皇攘夷の名のもとに外国人を斬りまくった日本に対してかなり悪い印象を持ちますが、いざ日本の地に立てば、平らな目で観察し、即座に沢山のいい所に気付きます。頭が良すぎるが故の思い込みと、真実に触れる機会があれば瞬時に思いを改める柔軟さを併せ持つという事です。 対する伊藤博文も負けず劣らず人間臭く描かれています。総理大臣として国をまとめる冷静さや広い心を持つ反面、関係を悪くすれば日本が滅びる相手でも、怒りを抑えられないこともあります(2人の共通する魅力はこの“しっかり怒れる”点だと思います)。何より斬って当たり前の時代から一転、国際社会に認められる国作りという転換期の苦悩がよく表現されていました。 人物描写だけでなく、当時のイギリスや日本の風景や生活の様子もイメージしやすく興味をかきたてられます。1つ印象深いシーンとして、ホームズが日本を離れるときの別れが寂しくてまとわりつく娘を窘めた母親が、直後にホームズにお辞儀するのですが、ホームズが「日本人は相手の前で自分の娘を叱った時でさえ、相手に謝罪をするほどの繊細さを持っている」と感じる場面があります。 ミステリとしての出来も良く“ホームズまたやってるよ”とかいうようなことも、しっかり伏線となっています。何でもないようなシーン一つ一つも後に意味を持ったりと無駄がありません。もちろんミステリ的にも読後感良好です。
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和のテイストが加わってもコナンドイルの描くホームズの世界観が崩れることがなかった。実際にあった事件とフィクションがうまく融合されていて興味深く読むことができた。
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