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シャーロック・ホームズ対伊藤博文 の商品レビュー

3.7

75件のお客様レビュー

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2019/11/19

著者【松岡圭介】の奇抜な着想と強烈なイマジネーションによって、ライヘンバッハの滝壺から蘇った名探偵シャ-ロック・ホ-ムズの物語である。兄マイクロフトの援助により維新後の日本に逃れたシャ-ロックは、伊藤博文らと共にニコライ二世が襲撃された大津事件に隠された真相に挑む。香港島で銃撃さ...

著者【松岡圭介】の奇抜な着想と強烈なイマジネーションによって、ライヘンバッハの滝壺から蘇った名探偵シャ-ロック・ホ-ムズの物語である。兄マイクロフトの援助により維新後の日本に逃れたシャ-ロックは、伊藤博文らと共にニコライ二世が襲撃された大津事件に隠された真相に挑む。香港島で銃撃され死亡したはずのジェームズ・ボンドが、英国情報部の手引きにより日本に上陸、国際テロ組織スペクタ-との死闘に挑む『007は二度死ぬ』のシークエンスを思い浮かべながら愉しめる波乱万丈の探偵物語。

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2019/09/08

たいそう面白かった! すごい構想。大きな事件。 歴史的事実との絡め方が上手すぎる。1つ解決したら、次々に……。引き込まれて一気読み。

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2019/06/11

シャーロックホームズ譚のパスティーシュもの。もしホームズが伊藤博文と出会っていたら、、、、。 ライへンバッハの滝の事件の後、ホームズが帰還するまで、東洋にいた(横浜に立ち寄っていた)という説があるのは聞いたことがあったので、違和感なくスイっと世界に入りこんで読むことが出来た。拗...

シャーロックホームズ譚のパスティーシュもの。もしホームズが伊藤博文と出会っていたら、、、、。 ライへンバッハの滝の事件の後、ホームズが帰還するまで、東洋にいた(横浜に立ち寄っていた)という説があるのは聞いたことがあったので、違和感なくスイっと世界に入りこんで読むことが出来た。拗らせホームズ像も、島田先生の超エキセントリックものを先に読んでいるので、全然可愛く感じてしまう。ただ、大津事件を題材にした歴史ミステリはさほど面白みは感じず、前半は特になかなかページが進まなかったかも、、、。大失踪から帰還までの繋ぎ方は矛盾なく綺麗にまとめられていて、さすがだと思いました。

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2019/05/19

明治時代の大津事件を巡って伊藤博文とシャーロック・ホームズが事件に乗り出す。 大失踪期間にホームズが明治の日本に滞在していたらと言うifのストーリーですが、大国ロシアとのやり取りや、日本、英国、ロシアを巡る極東情勢。何よりも法治国家は1日にしてならず。そう言った面白さを感じた一...

明治時代の大津事件を巡って伊藤博文とシャーロック・ホームズが事件に乗り出す。 大失踪期間にホームズが明治の日本に滞在していたらと言うifのストーリーですが、大国ロシアとのやり取りや、日本、英国、ロシアを巡る極東情勢。何よりも法治国家は1日にしてならず。そう言った面白さを感じた一冊でした。 タイトルだけ見たときに、なんの勝負をするのだろうと思いましたが面白かったです。三毛猫のホームズが擬人化したら、こんな感じのキャラになるんでしょうか。

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2019/05/06

VS 対決するわけではないぞ! 名探偵と日本の偉人。という、分かり易い人物像を扱ってるだけで、かたっ苦しい話ではない。 それぞれ二人の肩書だけ借りてるオリジナルの登場人物くらいに思った方が良い。「名探偵」と「総理大臣」という分かり易いレッテルが必要だから彼らなんだ!

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2019/04/22

マダ全然進んでないですが、こりゃワクワクできる小説ですね。 読了。 すごいねこれ、ソコソコ本家とつながりますね。 バリツ、日本人ならやっぱり気になりますからね、 妥当な線でナットク出来る感じ。

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2018/07/22

ライヘンバッハの滝に落下した後の「大失踪期間」、ホームズはなんと日本に密航していた!ロシアと一触即発状態の明治政府を救うため、あの伊藤博文とともに壮大な謎に挑む!――このあらすじを聞いただけでもワクワクさせる内容だが、法治国家の矜持を作中で語らせるなど、メッセージ性もある。なによ...

ライヘンバッハの滝に落下した後の「大失踪期間」、ホームズはなんと日本に密航していた!ロシアと一触即発状態の明治政府を救うため、あの伊藤博文とともに壮大な謎に挑む!――このあらすじを聞いただけでもワクワクさせる内容だが、法治国家の矜持を作中で語らせるなど、メッセージ性もある。なにより伊藤博文が超カッコいい。 もちろん、筆者お得意の壮大なスケール感や、疾走感のある推理パート、随所に散りばめられた謎の雑学・小ネタも健在です。

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2018/06/09

シャーロックホームズの作品は15年ぐらい前に5、6冊読んだ程度なので、本歌(?)はうろ覚えだが、シャーロックホームズの人物像に違和感はなかった。 事件が国家レベルで、壮大なストーリー展開が面白かった。

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2018/05/06

滝落ち後、身を隠すためSHは日本に渡って伊藤博文の元に身を寄せる。そこで大津事件を発端とする日露関係の悪化を回避するために奔走するんですが、史実とシャーロッキアーナをぎゅーっと詰め込んでいて、それがうまく繋がってて面白かった。

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2018/02/04

これの面白さが分からない人は正典を読破してないか日本史に疎い。およそ完璧な日本版ホームズパスティーシュである。 何が凄いかって、「最後の事件」「空き家の事件」の間にある矛盾をことごとく解消している事。ホームズはモリアーティが追い詰められたがゆえ逆上して滝に呼びだしたと思っている...

これの面白さが分からない人は正典を読破してないか日本史に疎い。およそ完璧な日本版ホームズパスティーシュである。 何が凄いかって、「最後の事件」「空き家の事件」の間にある矛盾をことごとく解消している事。ホームズはモリアーティが追い詰められたがゆえ逆上して滝に呼びだしたと思っているが、モリアーティはそうでなく逃げられる余裕があるからわなを仕掛けようとしている、これで正典の表現の矛盾ほとんどすべてが解消に向かうのだ。 またマイクロフトとの関係を掘り下げたところも非常によい。シャーロックが言うよりもマイクロフトは案外、行動派なのだが、その理由も明示されている。 またシャーロックが基本生意気だった正典前半と、謙虚になり酒もコカインもやらなくなる後半との変化を成長ととらえたプロットも見事。 描かれている推理も正典調であり、これが飛躍した推理に見える人は、正典ホームズの超人的推理の楽しみ方を知らないか、根本的に勘違いしている。 ところで日本史に疎い人がこじつけの批判をしているようだが、長州ファイブは実際、若い頃攘夷に明け暮れていたし、伊藤に変化が生じたのは俊助から春助に名を変えたころである。 徹底徹尾長州藩が攘夷しようとしていたように読めるとか、意味不明な批判があるが、わけわからない。どこを読んだらそんなふうに読める? 長州藩のターニングポイントについても触れてあるのだが。 和服女性の姿勢がよかったのは帯の締めつけがあったからで、帯が背もたれに潰れるようにしないため? おいおい。ホームズは「なぜ椅子の背もたれにもたれかからないか」を推理してるんだぞ。これと同じ観察の根拠は「英国人写真家の見た明治日本」にも載ってる。イギリス人の観察を文献のまま載せているのに、なにを曲解してるんだか(帯による姿勢など、そもそもこの小説の場面における焦点になっていない)。 これは基本フィクションなのだが、ダートムアにキングス・パイランドという架空の地名を設定する正典よりも、この作品は地名等も現実を踏まえ、設定の飛躍はほとんどない。歴史に興味がない人にも読ませているぶんだけ秀逸である。 これをホームズらしくないとか、つまらない揚げ足取りで日本史に間違いがあるとかいう人を、私は信用しない。

Posted byブクログ