シャーロック・ホームズ対伊藤博文 の商品レビュー
シャーロック・ホームズ・・・・・・と、伊藤博文!? なんだそれは!? と読み出したこの本、 読んでびっくり、あまりにも面白い!! シャーロック・ホームズと伊藤博文、交わることがなさそうな2人が出会い、そして、深い関係を築いていく様子に感動しました。 そのとき自分が正しいと信じてし...
シャーロック・ホームズ・・・・・・と、伊藤博文!? なんだそれは!? と読み出したこの本、 読んでびっくり、あまりにも面白い!! シャーロック・ホームズと伊藤博文、交わることがなさそうな2人が出会い、そして、深い関係を築いていく様子に感動しました。 そのとき自分が正しいと信じてした行為が本当に正しかったのか。そんな葛藤もあり、人間的に揺れるホームズに今までにない魅力を感じました。 衝撃の展開や、ホームズ、伊藤の友情。 感動と興奮の嵐は最後まで止むことがなく終わって欲しくないと思う間もなく一気読みしてしまいました!
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虚実入り混じれた話。ホームズはあまり好きではないし、伊藤博文にもなんら思い入れはない。なのでつまらない。特にホームズは傲慢な性格が強調され、いっそう不愉快。話も史実から大きくハズレられない、歴史を変えられないので、爽快さがない。切り取った歴史の先が暗いからだろう。ホームズには3...
虚実入り混じれた話。ホームズはあまり好きではないし、伊藤博文にもなんら思い入れはない。なのでつまらない。特にホームズは傲慢な性格が強調され、いっそう不愉快。話も史実から大きくハズレられない、歴史を変えられないので、爽快さがない。切り取った歴史の先が暗いからだろう。ホームズには3年間の空白があり、その3年間に起こった出来とごとで物語を構成する必要があったからだろう、他に爽快な気持ちで終えられる事件がなかったということと思う。 著者の小説はいくつか読んでいる。バラエティに飛んだ物語を作る小説家だ。昔のヒーロー物『キカイダー』のノベルティなど面白かった。読みやすいし。でも、ちょっと気負いというかごてごてしさがある。そこが本作では目立った感じ。 個人的に嫌いで興味がないキャラクタ、爽快さがない結末にならざるを得ない話。読みやすかっただけに読後の満足感は半減。まあ、好き嫌いの話だ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
参加している読書会の「ホームズパスティーシュ」回で紹介した作品。面白かったです。 ライヘンバッハの滝壺に教授を落としたものの教授への殺人容疑でお尋ね者になってしまったシャーロック・ホームズは、兄の計らいで旧知の伊藤博文を頼って日本へ国外逃亡しました。 ふたりの出会いそのものは日本が攘夷に揺れてた維新前にロンドンでだったけど、伊藤博文が総理大臣になった後に再会したら険悪な仲に。そんな状況で伊藤博文を頼らざるを得なくなってしまったけれど、逃亡先の日本では関係改善できてほっと。「タイトルの対とは?」と思っていたら、お互いに考え方や意識の違いで対立していたことかな…。 丁度日本では大津事件が起きており、一旦収束したかに思えたけれど再び帝政ロシアとの開戦が危ぶまれる事態にシャーロックが挑む、みたいなお話。 市井の日本人がだいたい英語を解するのは??だったけれど、それ以外は意外と無理なく事件解決にシャーロックが関わっていてすごいです。近代国家へ生まれ変わろうとしている日本がシャーロックにも影響していく。 伊藤博文以外にも井上馨や陸奥宗光も出てくるし、ニコライ二世はもちろん、他のロシア高官たちも実在するのだろうな。 びっくりしたのが、北海道警にいる斎藤という警部。えっこれ斎藤一?と思って読書会でも話題にしたら、「斎藤一は1892年の退官前には北海道に務めている」って教えてもらって、「斎藤一まで!?」とたいへんざわつきました。すごいな。。 読書会では他にも様々なパスティーシュが紹介されました。聖典もパスティーシュも読みたい本が増えました。
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幼い頃一通りホームズを読んだけれど、そこまでの思い入れはなかったので、一小説として読んだ。ホームズが人間くさいように思ったけど、ホームズを好きなほど楽しめるのかな?
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面白かった!映画にもしてくれないかな。 実力行使、自力救済から法治主義へ。せめぎ合いながら進んでいく。 ホームズが事実の中に出てきた。明治時代日本の大津事件。ホームズってほんとにいそうな気がするから…伊藤博文もかっこいい。 クライマックス、松岡圭祐さんらしい面白さ
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ホームズがラインバッハの滝にモリアーティと共に落ち、空家の冒険で再登場するまでの空白期間の物語。伊藤博文と無二の親友になりますが、とにかく伊藤博文が格好良すぎる。ホームズが霞むほど魅力的。 ホームズの謎解きはもちろんあるけど、ケレン味がなくすっきりした印象。 友情、謎解き、魅力的...
ホームズがラインバッハの滝にモリアーティと共に落ち、空家の冒険で再登場するまでの空白期間の物語。伊藤博文と無二の親友になりますが、とにかく伊藤博文が格好良すぎる。ホームズが霞むほど魅力的。 ホームズの謎解きはもちろんあるけど、ケレン味がなくすっきりした印象。 友情、謎解き、魅力的な登場人物、史実に絡めた事件…。 最高に面白いはずなんですが、幾分上品すぎるせいか手に汗握る展開とはならず。 ただラストにはじんわり感動。 もう一度シャーロック・ホームズの帰還を読み返したくなります。
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面白かった! シャーロックホームズが、現実に存在していたら??というタラレバで伊藤博文と絡むお話。 しかも実際の大津事件をもとにしており、 本当にいてこんなことがあったら?とワクワクしながら読めた。
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シャーロック・ホームズと伊藤博文にまさか大津事件を絡めるなんて!更に終盤は予想外の展開に(ネタバレになるので書きませんが)。 ストーリーテラーの松岡圭祐ならではの発想に加えて、全編シャーロック・ホームズへのオマージュに溢れた作品。ラストの終わり方もシャーロキアンは満足なのでは。
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ホームズと、実在の伊藤博文とのかけあい、そして実際にあった事件でのホームズの活躍。 言葉はわからずとも、類まれな推理力でホームズが日本と溶け合っていくような感覚がとても面白かった。 伊藤家との触れ合いの中で、ホームズの思考が変化していくのも興味深い。 その流れも不自然ではなく、...
ホームズと、実在の伊藤博文とのかけあい、そして実際にあった事件でのホームズの活躍。 言葉はわからずとも、類まれな推理力でホームズが日本と溶け合っていくような感覚がとても面白かった。 伊藤家との触れ合いの中で、ホームズの思考が変化していくのも興味深い。 その流れも不自然ではなく、しっかりとした潮流の中にあったと思うし、全体的に「家族」というものが理念的にあったように思う。 そして、日本がの劇的な変化と建設を背景に繰り広げられる、ホームズの推理と博文の行動力。 テンポや展開も非常に読みやすかった。 2人がしっかり相棒のように噛み合ったり、少々意見が食い違ったりと、物語が絵になって浮かんでくるようであった。 シャーロキアンではないが、シャーロキアンでないからこそと言うべきか、とても楽しめた1冊となった。 そして今の情勢にも通ずるところがあるような気がした。
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いやぁ〜、大長編でした(笑) 歴史があまり得意ではないので、読みすすめるのに若干苦労しました。 ホームズ対伊藤博文というよりは、同志というか共に事件を解決すると言った感じでしたね。 謎が結構難しくて読んでいるうちに混乱してきました。私にはちょっと合わなかったかなぁ。
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