地球幼年期の終わり 新版 の商品レビュー
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しっかりしたSFを初めて読んだ。図書館で借りた「10代のうちに読むべき本」で紹介されていて興味を持ち、この本を読んだ。内容は、宇宙から上主と呼ばれる生命体が来る1章と上主のおかげで理想の世界が作られた2章と人類の終焉が描かれた3章で構成されている。気に入ったのは3章で、人間の持つ非科学的な力と時間がいかに確実でないかが強調されたストーリーで自分の考えを常に上回る理論が刺さった。 図書館で借りた本ありすぎて自分で買った本まだ読めてないからペース上げる。
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70年くらい前の小説だけど、とんでもなく面白かった。クラーク先生ありがとう... 東西冷戦時代のある日、知能、科学のレベルが人類より圧倒的に高い存在(上主)が地球外から現れる。彼らは問題をスマートに解決し、地球の社会は徐々にユートピア化していくけれど、、という話。 約100年をミクロ(ひとりひとりの性格や生活)から超俯瞰(太陽系外、高次の高次の存在とか)まで縦横無尽に駆け抜けるストーリーテリングが巧みすぎて一気読み。 人類には好奇心や葛藤があって、だから歴史が進んできたんだけど、懸隔をジャンプした進化後の新たな存在には好奇心はおろか感情も個の思考もなくて、進化なのに虚無。こわかった〜 スケールが大きすぎて面白すぎて呆然としつつ、クラーク先生の理知の光とユーモア、人類(古い方の)への愛情みたいのを感じてとても読みやすい。 技術やマスメディアなど時代を感じる箇所もあるけど、人類の進化とは何か、ワンネス、差別や富の偏在が解消し労働から解放されたら人はどうなるか?など今も熱い話題が盛り込まれてる気がした。 70年前より科学技術は進んでいて、小説の世界を超えている(部分もある)。でも人類は今も幼年期(Childhood)なんだろうなぁ。
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SF作品の古典的名作。いやあ実に面白い。教養、娯楽、芸術どの要素も含まれているようで感動した。 プロットとしては上主の正体は?目的が何なのか?といったところを軸に進んでいくミステリー的なもの。物語が進むにつれて見えて来る上主の目的と地球そして人類の未来。 人類史を考えると、他...
SF作品の古典的名作。いやあ実に面白い。教養、娯楽、芸術どの要素も含まれているようで感動した。 プロットとしては上主の正体は?目的が何なのか?といったところを軸に進んでいくミステリー的なもの。物語が進むにつれて見えて来る上主の目的と地球そして人類の未来。 人類史を考えると、他生物から見た人類が「上主」だったときもあるし、植民地国から見た欧米列強が「上主」だったときもあるように、支配と被支配の関係はこれまでずっと繰り返されてきたと思う。まか結果的に上主は支配してるわけではなかったけど。絶対的な存在が生じることで平和や秩序が形成されるってのは面白いと思う、ただ勿論宗教的な神様と違って、物質的な充足感を与えてくれるからこそ成し遂げられたものだろうけれど。これが恐怖で支配されていたとしたらおそらくレジスタンスが台頭してきたんだろうけれど、さすがは上主、過度な干渉はせずに人間の思考をよく理解してうまく統治していますね。これは上主の圧倒的に進んだ科学力と知能のおかげって考えると、やっぱ勉強は大切だなと痛感させられる。 一方で上主たちの絶望と人類への羨望があるってのもこの小説に深みを出しているような気がする。絶対そこには辿り着けないけれども、虎視眈々とその機会を狙っている、貴志祐介の新世界よりでのバケネズミみたいだなーって思った。時間の話は面白かった、そういう発想できる力ってのは生きていく上で役に立つだろうなー。 果たして現実世界の人類の幼年期はいつ終わるのだろうか。あるいはもう既に幼年期が終わったのが現在なのだろうか。
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50年以上も前に書かれた作品にも関わらず、新鮮な気持ちで読めた。読みやすいのは訳が良いからなのでしょう。 お気に入りポイントは、 謎が少しずつ明かされていく感じ、上主の人間ぽいところ、ユートピア化した世界で科学や芸術の発展が停滞するところ。人間より遥かに上位の知識を持つ上主が誰かに仕える立場で、生命としては袋小路に入ってしまっている皮肉。変身の過程でホモサピエンスが滅びてしまうところ。 ジャンが地球を飛び出して色々見聞した後に帰還して、地球の最期を見届けるという描写もとても好きです。 面白かった〜
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読みやすい。会話文が上手い、気がする。 上位存在の上位存在が存在した。 カレレン総督なかなかに良い人だった。 最終的に人類は最終形態に進化し、地球が滅んだが、その過程にどこまで上位存在が介入していたんだろう。
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私の理解力の問題なのか、登場人物が多く、急な場面転換があるので、少し読みづらく感じました。SF小説でありながら、哲学・宗教的なテーマが包含されていることも影響しているかもしれません。 本作はSFの古典ともいえる作品で、エヴァはじめ日本のSFニメにも多くの影響を与えたとされていま...
私の理解力の問題なのか、登場人物が多く、急な場面転換があるので、少し読みづらく感じました。SF小説でありながら、哲学・宗教的なテーマが包含されていることも影響しているかもしれません。 本作はSFの古典ともいえる作品で、エヴァはじめ日本のSFニメにも多くの影響を与えたとされています。 そういった点で教養として読んでおいて良かったと思いました。
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異星人とのコンタクト物語ではあるけども……。 アーサー・C・クラークのこの小説は1953年刊行とずいぶん古いもので、作品としては最近読んだ『2001年宇宙の旅』よりも前のものとなる。 メディアはラジオ主流でテレビは出始めたばかり、もちろん人類は月どころか宇宙へも飛び出してはない...
異星人とのコンタクト物語ではあるけども……。 アーサー・C・クラークのこの小説は1953年刊行とずいぶん古いもので、作品としては最近読んだ『2001年宇宙の旅』よりも前のものとなる。 メディアはラジオ主流でテレビは出始めたばかり、もちろん人類は月どころか宇宙へも飛び出してはないころにつくられたお話。 時は米ソ対立のさなか、いよいよ「宇宙開発」の第一歩が記される直前に目の前に異星人があらわれる。 特に異星人たちが何かするわけでもないのに、人類はその絶対的な技術力と知性の前で自分たちとの格差に愕然とし、以降は文明の衰退が始まる。 なぜ、異星人は“その”タイミングであらわれたのか。 文明が成熟するということは何を意味することなのか。 終盤では、少し判りづらいが、未来を左右するのは「個」ではなく「全体」の力と示すが、あえてその是非を明らかにしていない。 「滅ぶ」ということと「継ながる」ということ……。 「進化」とは前形態の「絶滅」を意味する。 「さだめ」「運命」とは、いったい何の力によって存在するのか……。 原題「CHILDHHOOD’S END」 ちょっと難しい解釈へと、入り込んでしまうような物語でした。
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エバンゲリオンはじめ巷に多くある終末ものの始まりにして、すでに完成された作品であった オーバーロードの圧倒的科学力をまずみせ、その上でさらに壮大なスケールの終末を描くことで観念的になりがちな終末を見事に描いている また個々の人物たちもどこか哀愁をもった内面が人物の深みを表している 科学を信じ数々のSFや解説書を書いた作者にして、科学的な到達よりも精神的な止揚を高度な発達としてとらえる視点は斬新だった
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人類の進化として個の消滅、全体への統合が示される。これを上位の存在への進化としながらも、悲劇的に描く。これは個人の独立を失うことになる。アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』では人類補完計画が提示されたが、主人公らは人類補完計画を拒絶した。上からの目線では進歩であっても、当事者意識があ...
人類の進化として個の消滅、全体への統合が示される。これを上位の存在への進化としながらも、悲劇的に描く。これは個人の独立を失うことになる。アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』では人類補完計画が提示されたが、主人公らは人類補完計画を拒絶した。上からの目線では進歩であっても、当事者意識があれば受け入れ難いものである。
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初版が1969年と言うことに驚く。 最近UFOのニュースをちょくちょく目にする。 この本のように宇宙船団が突然空に現れた。人類を支配することが起こってもおかしくない。 SFだけど、リアルに起こりそうな事案だなと思いながら面白く読んだ。 第一部では宇宙人に管理される地球人、その...
初版が1969年と言うことに驚く。 最近UFOのニュースをちょくちょく目にする。 この本のように宇宙船団が突然空に現れた。人類を支配することが起こってもおかしくない。 SFだけど、リアルに起こりそうな事案だなと思いながら面白く読んだ。 第一部では宇宙人に管理される地球人、その内容から第二部、第三部へと予想外な展開をしていく。ストーリーとスピード感が素晴らしい本。 このごろスピリチュアル界で話題の二極化とか次元上昇とか、もしかしてこのことを言っているんじゃないかと思わせるようなリアル感がある。ノンフィクションと思えない。 しかしながらこの本の結末のように、最終的に一括して宇宙を統括する大きな意識体と同じマインドになってしまうのなら、我々の日々の感動や行動の一つ一つの積み重ねは一体何のためなのかなと思いました。一人ひとりの意識にはなんら意味はないのでしょうか。 。。。。。。。。 宇宙人(オーバーロード)に管理される人間たち、と思わせつつ実はその宇宙人も大きな存在(オーバーマインド)に使役されていて、人間たちがオーバーマインドと意識を同一化した精神的な存在になるための手伝いをした。 オーバーロードたちは、優れた科学技術を持っているが、テレパシーなどの力は無いく、人間のようにオーバーマインドと同一化することはできない。人間は、科学技術の面では劣るが、オーバーマインドと同一になる力を備えている。実際に次の進化を迎えるのは、地球の子供たち。 オーバーロードたちが大人だとすれば、地球人たちは子供。転生できるのはまだピュアな子供のうちと言う内容と重複を感じさせる。 大きな存在と意識がが同一化した地球人は、もはや肉体の必要はなくなり、地球はものとしてなくなる。月は残る。
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