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地球幼年期の終わり 新版 創元SF文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2017/05/29 |
JAN | 9784488611040 |
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商品レビュー
4.1
37件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
しっかりしたSFを初めて読んだ。図書館で借りた「10代のうちに読むべき本」で紹介されていて興味を持ち、この本を読んだ。内容は、宇宙から上主と呼ばれる生命体が来る1章と上主のおかげで理想の世界が作られた2章と人類の終焉が描かれた3章で構成されている。気に入ったのは3章で、人間の持つ非科学的な力と時間がいかに確実でないかが強調されたストーリーで自分の考えを常に上回る理論が刺さった。 図書館で借りた本ありすぎて自分で買った本まだ読めてないからペース上げる。
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70年くらい前の小説だけど、とんでもなく面白かった。クラーク先生ありがとう... 東西冷戦時代のある日、知能、科学のレベルが人類より圧倒的に高い存在(上主)が地球外から現れる。彼らは問題をスマートに解決し、地球の社会は徐々にユートピア化していくけれど、、という話。 約100年をミクロ(ひとりひとりの性格や生活)から超俯瞰(太陽系外、高次の高次の存在とか)まで縦横無尽に駆け抜けるストーリーテリングが巧みすぎて一気読み。 人類には好奇心や葛藤があって、だから歴史が進んできたんだけど、懸隔をジャンプした進化後の新たな存在には好奇心はおろか感情も個の思考もなくて、進化なのに虚無。こわかった〜 スケールが大きすぎて面白すぎて呆然としつつ、クラーク先生の理知の光とユーモア、人類(古い方の)への愛情みたいのを感じてとても読みやすい。 技術やマスメディアなど時代を感じる箇所もあるけど、人類の進化とは何か、ワンネス、差別や富の偏在が解消し労働から解放されたら人はどうなるか?など今も熱い話題が盛り込まれてる気がした。 70年前より科学技術は進んでいて、小説の世界を超えている(部分もある)。でも人類は今も幼年期(Childhood)なんだろうなぁ。
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SF作品の古典的名作。いやあ実に面白い。教養、娯楽、芸術どの要素も含まれているようで感動した。 プロットとしては上主の正体は?目的が何なのか?といったところを軸に進んでいくミステリー的なもの。物語が進むにつれて見えて来る上主の目的と地球そして人類の未来。 人類史を考えると、他...
SF作品の古典的名作。いやあ実に面白い。教養、娯楽、芸術どの要素も含まれているようで感動した。 プロットとしては上主の正体は?目的が何なのか?といったところを軸に進んでいくミステリー的なもの。物語が進むにつれて見えて来る上主の目的と地球そして人類の未来。 人類史を考えると、他生物から見た人類が「上主」だったときもあるし、植民地国から見た欧米列強が「上主」だったときもあるように、支配と被支配の関係はこれまでずっと繰り返されてきたと思う。まか結果的に上主は支配してるわけではなかったけど。絶対的な存在が生じることで平和や秩序が形成されるってのは面白いと思う、ただ勿論宗教的な神様と違って、物質的な充足感を与えてくれるからこそ成し遂げられたものだろうけれど。これが恐怖で支配されていたとしたらおそらくレジスタンスが台頭してきたんだろうけれど、さすがは上主、過度な干渉はせずに人間の思考をよく理解してうまく統治していますね。これは上主の圧倒的に進んだ科学力と知能のおかげって考えると、やっぱ勉強は大切だなと痛感させられる。 一方で上主たちの絶望と人類への羨望があるってのもこの小説に深みを出しているような気がする。絶対そこには辿り着けないけれども、虎視眈々とその機会を狙っている、貴志祐介の新世界よりでのバケネズミみたいだなーって思った。時間の話は面白かった、そういう発想できる力ってのは生きていく上で役に立つだろうなー。 果たして現実世界の人類の幼年期はいつ終わるのだろうか。あるいはもう既に幼年期が終わったのが現在なのだろうか。
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