地球幼年期の終わり 新版 の商品レビュー
SFは苦手だと思っていたけれど、これは面白かった。続きが気になり、一気読み。 キリスト教で言われる最後の審判、スピリチュアルの世界の次元上昇。特に後者などはこの小説に影響受けているのではないかと思ってしまった。 発表されたのは、1953年。 カメラとフィルムが出てくる箇所など、さ...
SFは苦手だと思っていたけれど、これは面白かった。続きが気になり、一気読み。 キリスト教で言われる最後の審判、スピリチュアルの世界の次元上昇。特に後者などはこの小説に影響受けているのではないかと思ってしまった。 発表されたのは、1953年。 カメラとフィルムが出てくる箇所など、さすがにちょっと古いかなと思う所もあったけど十分楽しめた。
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2022年、この物語に一切の既視感を感じない者はいないだろう。それほどにスタンダードであり、あらゆる場面で「これはあの作品で借用されているな」と感じる瞬間がある。 子供の頃から藤子F不二雄作品に触れている身としては、そういった視点からも大変に興奮した。 そういった「あらゆるSFの...
2022年、この物語に一切の既視感を感じない者はいないだろう。それほどにスタンダードであり、あらゆる場面で「これはあの作品で借用されているな」と感じる瞬間がある。 子供の頃から藤子F不二雄作品に触れている身としては、そういった視点からも大変に興奮した。 そういった「あらゆるSFの元ネタ」という立ち位置を抜きにしても抜群に面白い。
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思い描く進化の先は、輝かしいものではないかもしれない。 でもその思考自体がそもそも進化できてないことを示してるのかも。 人類は恒星に向いてない パワーワードすぎて胸に刺さったね。
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時代を考えるといろいろな意味で先駆的なのだろうが、21世紀に読むと逆に、20世紀半ばのアメリカで、「最先端の場所に歴史が行きついた」と考えてしまう古い時代精神を感じた。カレレンらオーバーロードが、地球の言語を十数年で英語に統一してしまったという成り行きが「人類の進歩」のように描かれることも、なんともアメリカ中心的。その後、幼年期から脱した子どもたちが地球を離れていくのだが、地球は別に人類だけの所有物ではないのに、さも決まったことのように惑星全体を滅ぼしていくのは本当にきついと思った。
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姿を見せずに人類を統治し、平和で理想的な社会へ導いて行く異星人達。彼らの正体及び目的とは。 進化と統合…あんな展開になるとは予想もつかなかった。 70年くらい昔の小説なのに、とても新鮮に感じた。優れた作品は決して色褪せない。
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久しぶりの洋書ということで、サクサクと読み進めることが出来ず、何度も立ち止まった。 でも、2章の降霊術あたりから、続きが気になり、一気に読み進んだ。 「進化」の過程がなんとも不気味で、何をやっているのかわからないのが怖い。 最終的にはみんな1つになるのが、「進化」の行き着く先なのだろうか。 これが1960年に書かれたというのがすごい。
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1960年代に書かれた本とは思えないほど示唆に富む本。全ては機械化され人々は働かなくて良いユートピアな時代は確かに今来つつある。 人類は確かに進化を遂げていて親の世代からは子供は理解出来ない。
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人類はまだ子供っていう考え方は2001年宇宙の旅と同じ エヴァンゲリオンにも似てる 古い小説なのに世界観がすごい
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本のタイトルである“Childhood’s End”とはどういうことなのか、第三章に入った時のグッとくる感じがたまらなかった。第一章を読んだ時に既に面白いのだが、第二章、第三章と読み進むにつれて、そういう展開になるのか!?という驚き、いい意味での裏切りが最高だった。特に第二章の終...
本のタイトルである“Childhood’s End”とはどういうことなのか、第三章に入った時のグッとくる感じがたまらなかった。第一章を読んだ時に既に面白いのだが、第二章、第三章と読み進むにつれて、そういう展開になるのか!?という驚き、いい意味での裏切りが最高だった。特に第二章の終わりから結末にかけて、私はとても好みのプロットであった。ネタバレせずに読めたことを幸福に思う作品だった。
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