虚ろな十字架 の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2023/11/12

冒頭から色々な感情交差で、泣いてしまった一冊。
死刑制度は残された親族にとって救いなのか否か、刑罰なんては矛盾だらけと考えさせられた。

2023/11/03

なかなか重たいテーマ。刑務所に入っても更生されない。殺人を犯したら死刑がいいのでは、という考えにいろいろな視点からアプローチしていた。こういう重たいテーマに向き合いながら、また複雑な事件模様を混ぜるところは東野圭吾らしさがでていたと思う。ただ、若干、事件の解明がとんとん拍子に進みすぎたかな。

2023/10/18

娘を殺され更に元妻も殺された中原が元妻の行動を追う話。事件の裏も元妻が離婚後何をしていたのかも序章がどこに繋がるかも気になるんやけど、死刑についてめちゃくちゃ考えさせられる。反省もしてない相手を死刑にするのか、生きて懸命に償うのでは駄目なのか。いかに自分がふわふわとして考えてなかったのかがよく分かった。けど結論は出やん。

2023/10/15

死刑制度に対する意見が別れそう〜
被害者と加害者双方の意見をかいてるけど、それは少数派の加害者なんだよなぁ

2023/10/15

ミステリーや推理よりも、ヒューマンドラマ要素が大きめのイメージ。
読み手側に考えることが多めに作られているように感じました。
ミステリーや推理などを求めていてすっきり終わるのが好きな方にはあまりお勧めできないかも。
でもそれが私には展開がリアルに感じられる点でもあったので、リアルで重ためなテーマが読んでもしんどくならない人に向いている作品だと思います。

2023/10/08

安定の東野作品。いつもと変わらず読みやすくてスルスルっと読んだ。
ただ読後感は本当に良くなかった。
誰も幸せにならない…
こうなった原因はあるけど、でも誰が悪かったのか…って考えると、誰も悪くない様な気がしてくる…
作者は何を伝えたかったのかな…
誰も幸せにならないお話だけど、私はただただ井口沙織が可哀想で可哀想でならなかった…
（2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了当時の記録。）

2023/10/01

死刑制度の是非といった重たいテーマに挑んだ作品だがどこかパンチが弱い。社会派の推理小説としてのポーズは十分に取れているものの、伏線やサスペンスなどに弱さを感じてしまう。話を全体的に複雑にしすぎたきらいがある。視点がコロコロ変わるのは良いとして、物語をどこに持っていきたいのか分からなくなった。

2023/09/29

序盤に挟まれた主人公中原とは関係の無いように思えた少年少女の恋愛模様
終盤ハッとさせられた町田父娘の長台詞
そしてタイトル回収 お見事

2023/09/10

たとえ死刑判決が出ても全く被害者への罪悪感なく、我が身の運命の限りだとしか考えられない蜷川。そして若い過ちでできた命を奪った罪の意識を抱え続け、ずっと償うように誠実に生きてきた和也。
2人の対比することで、結局は犯人が贖罪の意識を持たなければ救われないのに、それを蔑ろにした法制度などが描き出されていて、とても面白い作品だった。被害者家族にとっての裁判の量刑の意味など、１つのテーマが明確で興味深い作品だと思う。

2023/08/15

これもまたすごい話だった。
後半は一気読み。
死刑に対する考え方は、私も同感ではある。危険な考え方かもしれないとも思うけど。