いつか別れる。でもそれは今日ではない の商品レビュー
Fさんの考え方がすごく好き 恋愛で困った時とかはこの本を辞書のようにして心を落ち着かせるくらいすごくお世話になっている本でもあって、お気に入り
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”どうしてそれを好きになったのか聞かれて、わかりませんと答えるのが唯一の真実” ”別れるタイミングと噛んだガムを捨てるタイミングは同じらしい” ”頭がいい人は色気がある。ただいつもの場所を一緒に散歩しているだけで、街が見違えて見えてくる人。それはその人の教養のおかげだ。色気は...
”どうしてそれを好きになったのか聞かれて、わかりませんと答えるのが唯一の真実” ”別れるタイミングと噛んだガムを捨てるタイミングは同じらしい” ”頭がいい人は色気がある。ただいつもの場所を一緒に散歩しているだけで、街が見違えて見えてくる人。それはその人の教養のおかげだ。色気はエロと違い、脱ぐことでも事でも着る事でもない。” ”学校に行きたくなかったら無理して行かなくていい。でも何かに熱くなれ。人恋しさも忘れるな、という担任の言葉” ”大人の唯一の義務は、ご機嫌に暮らす事” ”雨が降った後の匂いは、植物中の鉄分と微生物が混ざりあったものらしい。好きなものや人からは、今しばらく幸福な香りがする。そして、木星には地面がなく人が着地しようとしたら最後、火傷して死ぬらしい。” ”忙しくても、好きな人にはどんな都合をつけても人は会う。仕事がそれ以上に重要なことなんて、まずない。そして会わない間、相手の不在をどれだけ存在として愛せるか” ”被害者として振る舞うのは、とても楽である” ”お互い未知な存在のまま、やっぱりあなたは変わっていて面白いと思える。そうしていつまでも大事に気遣える存在。長い付き合いをするには、得体の知れない者同士でいることと、気遣いをやめない者同士でいること” ”生きていて欲しいと祈る以上の愛なんて持てない” ”かっこいいから好きになった。でも、、かっこ良くないところも愛さないと、それは憧れの域を出ていない。全てを好きになれなくても、愛おしく思えたらそれは紛れもなく愛なのだと思う” ”全ての話を、今ふと思い出したんだけど、と前置きをする。本当はどれ一つとして片時も忘れたことはないことは、秘密にして” * 人生に迷ってどうしていいかわからなくなったら、好きなものと嫌いなものを書き出したい。その両方の総体が、何かを作らざるを得ないそうだ。 筆者が「春は怖い」と言った上で、嫌いだと言って見せた季節にはかつて好きだった思い出があるに違いない、と加えているのを読んで一瞬で信用できると思った。笑 この本を20代の頃に読みたかった。 でもきっと、今の年齢で読むことに意味があったんだと思う。 今の私の心に刺さりまくり、本が付箋でハリセンボンみたいになったから。笑
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やっぱりFさんの考え方は凄く好きで、 読んでいるとFさんに実際に会ってみたくなる。 会って、話を聞いて、打ちのめされたい、 自分の強くなりきれない強がりを。 弱くなりきれない脆弱さを。 こんなふうにひねくれながら、 真摯に人を街を夜を愛してみたい。
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真の人たらしに惚れていた時期に本書を読んだ。 それはそれはとてつもなく刺さった。 刺さりすぎて浴槽にぼちゃんと落としたくなった程だ。 突き放したかと思えば、驚くほど見事に余白を残すくらい大きなシルクのように滑らかな肌触りの、いい匂いだしあたたかさすら感じる何かで包み込んでくる。 ...
真の人たらしに惚れていた時期に本書を読んだ。 それはそれはとてつもなく刺さった。 刺さりすぎて浴槽にぼちゃんと落としたくなった程だ。 突き放したかと思えば、驚くほど見事に余白を残すくらい大きなシルクのように滑らかな肌触りの、いい匂いだしあたたかさすら感じる何かで包み込んでくる。 この人自身が人たらしなのか 人たらしにやり込められたくちなのか 男なのか 女なのか 蜃気楼のようなひとが書いている本だなあと思った。 軸がぶれないのでとても読みやすかった。 そこかしこに名文があったけど すぐ感想を書かなかったので忘れてしまった。 忘れたということは、また読めるということ。 スクショしてたページがあった よほど刺さったのだと思うので引用しておく ――――好きだと言えないから、会いたいと言うだろうし、会いたいと言えないから、飲みたいと言うのかもしれない。飲みたいとすら言えなければ、もうどうでもいい話しかできないだろう。どうでもいい話はどうでもいい話で、純正の告白だと思う。――――
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やっぱりFさんの作品は読みやすい。 題名にもある、「いつか別れる。でもそれは今日ではない」 この言葉が1番自分の中で響いた。 恋愛は 常に相手のことを好きな状態 というわけではなくて、お互いに片想いがあるだけ。だからといって悲観的になる必要はなくて、「いつか別れる。(死別を含む)...
やっぱりFさんの作品は読みやすい。 題名にもある、「いつか別れる。でもそれは今日ではない」 この言葉が1番自分の中で響いた。 恋愛は 常に相手のことを好きな状態 というわけではなくて、お互いに片想いがあるだけ。だからといって悲観的になる必要はなくて、「いつか別れる。(死別を含む)でもそれは今日ではない」と思いながら恋人との日々を歩んでいくのだ。なぜかこれを読んで、気持ちがスッキリした。
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1回目は4年ほど前に読み、今回で2度目。 4年前の当時、高校生だった私は大人の恋愛って面倒くさそうというのが読み終えた時の感想だった。現実と本で共通していることが少なすぎて理解できないことだらけだったのが印象的である。 当時よりはちょっと大人な恋愛をしている現在、「あー、めっちゃ...
1回目は4年ほど前に読み、今回で2度目。 4年前の当時、高校生だった私は大人の恋愛って面倒くさそうというのが読み終えた時の感想だった。現実と本で共通していることが少なすぎて理解できないことだらけだったのが印象的である。 当時よりはちょっと大人な恋愛をしている現在、「あー、めっちゃわかるわ」と共感できることが多くあった。 4年前の自分は今のような、言えば面倒くさい恋愛をしているとは思っていないし望んでいなかっただろうなと思う。 こうしていつの間にか理想が壊れて、好きな自分が死んで、好きでも嫌いでもない人生を歩むのかなと思った。
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【恋愛論+】 恋愛、愛、人とのかかわり方、自分との向き合い方…答えはないようだけれども、考え方をアドバイスしてくれる、ようなエッセイ。 途中、自分の過去が照らし出される気もした。そうやって、今のところの見解を見つけ出す作業のようでもあった。 一度きりの人生、人間との付き合い方とか特に分からないこといっぱいあるけれど、それでも引き続き、いろんな人と会って、つながって、お互いに本当に知り合えてよかったと思える人に出会いに行こうと思った。
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5年前くらい買った本、当時は心の拠り所としてお守りのように読んでいたけど、今読み返すと違う言語のように言葉が読めない、入ってこなくなった。 自分には必要のなくなった言葉なんだなと思うのと、自分がどれだけ変わっていったかが分かった。 本を読むって、その時の心との相性によって感じ方が...
5年前くらい買った本、当時は心の拠り所としてお守りのように読んでいたけど、今読み返すと違う言語のように言葉が読めない、入ってこなくなった。 自分には必要のなくなった言葉なんだなと思うのと、自分がどれだけ変わっていったかが分かった。 本を読むって、その時の心との相性によって感じ方が変わるから面白いな。 ある1ページだけが自分の中で変わらず大切にしている言葉が書いてあったからそれだけ切り取ってこの本はさよならすることにした。 最後の最後にかけてほしい言葉が詰まった本でした。
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いやぁ、大好きだ。かっこいい。心底で思っている、プライドが邪魔する恥ずかしいことを堂々と言えるようになりたい。 あらゆる方向から愛について書かれていて、この人の世界、人間の見方が好きです。20代だけじゃなくて、どの世代が読んでもきっと感動するんじゃなかろうか。
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"大人の唯一の義務は、ご機嫌に暮らすこと" コミュ力あります!に感じる疑わしさと胡散臭さ。コミュニケーションが1人1人違う人間と向き合う、一生すべてを分かり切ることができない点において誰も100%の能力を持ち得ないからだなと。 ほんとにコミュ力高くて尊敬レベルの人たちってなんだかんだコミュ力自信ない人が多いから何においてもいつでも不安を抱えるくらいが丁度良い。 仕事の技術においても、常に不安と自分への疑念を持って未熟さを自覚して上を見据えてる人こそ仕事ができる人だなと感じる。 "なにかに不安になるのは、まだ準備が足りない、という警告だ。嫉妬は、いつか自分なら勝てるかもしれないともう一人の自分が思った、その時に鳴り響く、試合開始のゴングのようなものだと思う。" "嫉妬は勝てる相手にしか反応しないセンサーでもある。" "その人が自信を持っていいのかどうかを決めるのは結局、本人ではなく、他人だ。私たちの目の前に置かれた選択は自信を持つか持たないかではなく、本当は自信があるように人前で見せるか、ないように見せるか、どちらの方がより互いの利益を最大化するかという二択だけである。それだけ、自信はその根拠も、実質的有無も問われていない存在なのである。" "相手が物でも人でも、好きということはつまり、根拠はないが、たとえ間違っていてもいいから、それを選びたいという覚悟だ。"
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