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パリ行ったことないの の商品レビュー

3.5

97件のお客様レビュー

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2024/05/31

何人ものパリに想いを寄せる女性たちのお話が語られ、そして最後の章で彼女たちが一つに出会う まさに「なんからわたしたちみんな、前世で同じ村に住んでた民みたい」なのである みんな同じ一冊の物語の中に住んでいるのだから…

Posted byブクログ

2024/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自らのための備忘録 『あのこは貴族』 映画も原作もおもしろかったので、山内マリコの他の作品も読みたいと思って購入。やっぱりおもしろかった。 おもしろかったというのは大前提で、敢えて気になることを書くと、ワコちゃんの設定が不自然でした。「同世代の酒井和歌子」と言うので、ワコちゃんは、1949年生まれ。2013年から2014年にフィガロジャポンに連載されていた時には、64、5歳。つまり今の私と同じ年齢です。 まず、65歳の女性で、「自分が時間の流れからも、世の中の流れからも遠いところに立っていることに、時々嫌でも気づかされる」(p.104)なんて思っている人は皆無です。オジサンならともかく、周りを見渡してもオバサンはそんな「ヤワ」ではありません。(私も65歳なので断言できちゃいます!笑) そして、そんな世の中から取り残されていると感じているような女性(がもしいたとしても)は、「リモワのスーツケース」なんて名称は知りません。だって世の中に取り残されているんでしょ? しかも私より10歳年上という、酒井和歌子と同い年という設定だし。 こういうところでリアリティを欠いてしまうのは誠に残念でしたが全体的にはおもしろく読みました。アコちゃんの不自然な設定には編集者や校正者に気づいてもらいたかったけど、編集者も校正者もきっと著者と同じように1980年代生まれなのかもしれません。連載当時30代だと60代の気持ちはわからないわよね〜。 ちなみに私も20代の時に1年間フランスに住んでいました。だから、登場人物たちの気持ちも、特に第二部の主人公のシチュエーションなどは、胸が痛くなるほどわかりました。 第二部、良かった。ところで「ディディーヌ」のエピソードは本当なのか、是非知りたい!! この著者の作品は、他にも読んでみたくなりました。

Posted byブクログ

2024/04/20

2024.4.19 パリに行きたい女性達の短編集。 パリって聞くだけでおしゃれで素敵な街のイメージだけど、実際は曇り空が多くて乾燥している。予想と違ったけれどなぜか惹かれてしまう、そんな街らしい。 短編が短めで読みやすかった。 私もパリ、行ったことないなぁ。

Posted byブクログ

2024/03/24

私もパリに行きたい__なぜこんなにも惹かれるのだろうか。実際のパリは夢のような場所ではないと言う。憧れを憧れのままに終わらすか、一歩踏み出すか。登場人物の選択の瞬間に自分を重ね、まだ見ぬパリの景色を見たようでした。

Posted byブクログ

2024/03/17

私も行ったことがないと思いながら読了。独立した主人公達の人生が旅行先で交わる。 主人公達の一人語りがその年齢設定とリンクしないところがあったりして、まぁ、実際年を重ねたところで、意外に人は何も変わらないのかなと思ったり。

Posted byブクログ

2024/03/06

タイトルのニュアンスが好き。 登場人物たちみたいにパリに行けて幸せそうな人達から、あなたまだパリ行ったことないの?ってちょっと上から(?)言われる感じ。 自嘲するように、パリ行ったことないのよ、という登場人物たちと同じで、私もまだないの。となる感じ。 あとは装丁が良すぎる。...

タイトルのニュアンスが好き。 登場人物たちみたいにパリに行けて幸せそうな人達から、あなたまだパリ行ったことないの?ってちょっと上から(?)言われる感じ。 自嘲するように、パリ行ったことないのよ、という登場人物たちと同じで、私もまだないの。となる感じ。 あとは装丁が良すぎる。。

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2023/12/30

『ここは退屈迎えに来て』的な独立した短編 から構成されていた。 結節点となる椎名くん的存在は登場せず それぞれの短編もライト。 最後に回収されたことで めでたしめでたしと一冊の作品を読了した 気持ちに。 パリには憧れがつきもので イメージ先行型の都市であることを改めて 思い知...

『ここは退屈迎えに来て』的な独立した短編 から構成されていた。 結節点となる椎名くん的存在は登場せず それぞれの短編もライト。 最後に回収されたことで めでたしめでたしと一冊の作品を読了した 気持ちに。 パリには憧れがつきもので イメージ先行型の都市であることを改めて 思い知らされた。 そしてそうした集合的憧れが 私たちを縛り付けているのかもしれないとも。 私も一人で旅行に行けるようになったら 絶対パリに行くんだって思ってた。 結果行ってよかったし 行かない選択肢はなかったけど 通過儀礼のような過度な重圧は なくてもいいのかもしれない。 やはりそれだけパリの魅力が 奥深いってことなのかな。 読みおわってそんなことを考えていると またパリに行きたいなとふと思う。。。 完全にマダムフィガロの戦略にのせられている 自分がいた。

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2023/12/10

会社の上司にお借りして タカオさんがこういう本が好きなのは意外だったなあ 最初はあまり気乗りしないなあって感じだったけど、読み進んでいくにつれて段々とこの世界観に慣れて言った感じ いいなあ私も海外に行きたい パリは移住したいとは思わないけれど、旅行でいきたい なんか、見るもの全て...

会社の上司にお借りして タカオさんがこういう本が好きなのは意外だったなあ 最初はあまり気乗りしないなあって感じだったけど、読み進んでいくにつれて段々とこの世界観に慣れて言った感じ いいなあ私も海外に行きたい パリは移住したいとは思わないけれど、旅行でいきたい なんか、見るもの全てが新鮮 みたいな気持ちになることって最近ないのかもなあ なんだか今年は短編小説を好きになった年でした すらすらとかるーく読める感じが今の私に合っているのかもなあ とても柔らかい気持ちで読めました

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2023/11/17

とにかく面白いです。 短編の長さも良い。 この中の誰もパリに行ったことがない、という設定。 それがとても良いです。 ぐいぐいではなく、 ぽん、っと軽く背中を押された感じ。 パリ、ぜひ行きましょう。 素敵なところですが、日本とは違って街が汚れてたり、わりと怖かったり。 行って...

とにかく面白いです。 短編の長さも良い。 この中の誰もパリに行ったことがない、という設定。 それがとても良いです。 ぐいぐいではなく、 ぽん、っと軽く背中を押された感じ。 パリ、ぜひ行きましょう。 素敵なところですが、日本とは違って街が汚れてたり、わりと怖かったり。 行ってわかることたくさんありますから!

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2023/10/29

山内マリコさん、いつもタイトルが秀逸 話はわりとファンタジーで現実味があまりなく、いまの私にはちょっと空気が違ったのだけど20代前半〜なかばぐらいだったら憧れを抱いていたかもしれない(本としても2017年発刊だからちょっと時代感もあるのかもしれない) これをいっては元も子もな...

山内マリコさん、いつもタイトルが秀逸 話はわりとファンタジーで現実味があまりなく、いまの私にはちょっと空気が違ったのだけど20代前半〜なかばぐらいだったら憧れを抱いていたかもしれない(本としても2017年発刊だからちょっと時代感もあるのかもしれない) これをいっては元も子もないのだけど、「パリ」も「フランス人」も主語が大きすぎてそんな、一緒くたな話じゃないんじゃないかなあとところどころで思ったのも、気持ちよい読書体験に少したどり着かなかった要因な気もした。 なんだか、コロナを経て海外が心理的に遠くなったからなのか、年齢を重ねたからなのか、個人的にあんまり海外への欲求がなくなってきたのがちょっとかなしい。 めも:文庫版、YI SEULAさんの装画がすてきだった。

Posted byブクログ