ときどき旅に出るカフェ の商品レビュー
全ての章で、え、これで終わりなんですか?って感じです。浅すぎ? 料理で旅に出た気分になるっていうのはいいんですけど、どうも、モップさんとかビストロパマルよりサッと終わらせてしまってる感じで。少々物足りなかったな。
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主人公のアラフォーOLが元同僚が切り盛りするカフェで出会うちょっと不思議な事件の数々。味のある謎解きと心温まるグルメの数々で仕上げた連作短編集だ。自転車ロードレースシリーズ『エデン』から入った作者さんだがこんなのも書くんだね。おしゃれな料理やスイーツ方面は苦手だが,女性作家さんら...
主人公のアラフォーOLが元同僚が切り盛りするカフェで出会うちょっと不思議な事件の数々。味のある謎解きと心温まるグルメの数々で仕上げた連作短編集だ。自転車ロードレースシリーズ『エデン』から入った作者さんだがこんなのも書くんだね。おしゃれな料理やスイーツ方面は苦手だが,女性作家さんらしい繊細な心理描写やストーリーには感心する。『ビストロ・パ・マル』シリーズも読んでみようかな。
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普段見かけない料理名やお菓子の種類が盛りだくさん。 どんな見た目なんだろう、どんな味なんだろう、どんな香りなんだろう、と五感をくすぐられる。 一人の働く女性として、「あぁ、あるよね、こんな気持ち」がムズムズするくらい散りばめられていた。 分かりやすい喜怒哀楽ではない、表現するの...
普段見かけない料理名やお菓子の種類が盛りだくさん。 どんな見た目なんだろう、どんな味なんだろう、どんな香りなんだろう、と五感をくすぐられる。 一人の働く女性として、「あぁ、あるよね、こんな気持ち」がムズムズするくらい散りばめられていた。 分かりやすい喜怒哀楽ではない、表現するのが難しいような、ちょっとくすんだようなグレーな気持ち。 日常はたまに、ほろ苦い。 私もちょっとだけ強く生きてみようと思う。 かっこいい、かっこ悪いはどうでもいいや。
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日常というのは、とても大切なものだけれど その中だけに閉じこもっていると いつの間にか自分の価値観がどんどん狭く煮詰まってしまう。 世界は広い。 一歩日常を飛び出してみれば とんでもなく甘いお菓子を美味しいと感じる人たちがいて 信じられないような常識が、常識としてまかり通っている...
日常というのは、とても大切なものだけれど その中だけに閉じこもっていると いつの間にか自分の価値観がどんどん狭く煮詰まってしまう。 世界は広い。 一歩日常を飛び出してみれば とんでもなく甘いお菓子を美味しいと感じる人たちがいて 信じられないような常識が、常識としてまかり通っている国だってあるのだ。 私たちが旅をするのは、 知らなかった『当たり前』と出会い 心に風穴を開けるためでもあるのだろう。 世界中を旅することができなくても 旅に出たような出会いを感じられる こんなカフェが身近にあったらどんなにいいだろう。 旅にも行けず、近所にそんなカフェもない私は この物語を読んで 今日も旅と出会うのです♪
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この作家の、軽快なテンポで進んでく連作短編集とっても好き(*´꒳`*)面白かった!シリーズ化しないかな?出てくる食べ物がちょっと知ってるものが多いんだけど、なるほど、食で旅に出るって考え方もあるのか〜と目からうろこ。こういうふうに世界を感じるっていうのもあるんだなぁと思って、面白...
この作家の、軽快なテンポで進んでく連作短編集とっても好き(*´꒳`*)面白かった!シリーズ化しないかな?出てくる食べ物がちょっと知ってるものが多いんだけど、なるほど、食で旅に出るって考え方もあるのか〜と目からうろこ。こういうふうに世界を感じるっていうのもあるんだなぁと思って、面白かった。
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「苺のスープ」「ロシア風チーズケーキ」など 世界のスイーツを出すカフェ・ルーズ。 日常のちょっと苦い事件を甘く、優しく解決 していき…。読めば心も満たされる ”おいしい”連作短編集。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
奈良瑛子、37歳、独身OL。 奮発して買った1LDKのマンションと2人掛けのソファが、一番居心地のいい場所だったが… 或る日散歩の途中でカフェを見つける。 以前、瑛子と同じ会社に居た後輩、葛井円の店だった。 様々な国を旅した円が、旅先で見つけてきたスイーツや、料理をふるまう、こじんまりしたカフェ・ルーズ。 いながらにして、世界を旅しているような気持ちになれる。 たちまち、瑛子のお気に入りの場所になった。 一見「優雅」にみえるかもしれない。 しかし、円は一本芯の通った決意で店を守っていた。 ちょっと苦い背景もあるお話。 瑛子視点で書かれているが、円の頑張る姿が立っている。 謎解き要素もあり。 第一話 苺のスープ 実は昔、円から「カフェをやりたいので会社をやめる」という話を聞いた時に、瑛子は、そう簡単ではない、やめた方がいいと言ってしまったことがあった。 それを今は恥じるが… 別の後輩が、彼がカフェを始めるので手伝うために会社をやめたい、と相談してくる。 第二話 ロシア風チーズケーキ 取引先の男性から、「お中元にアルコールを送られるのは困る」と苦情を言われる。 送ったのは焼き菓子だったのだが。 会社で最年長の久保田亜紗実(42)は主婦で子供二人の働く母。 毎月1日から8日は店を休み、旅行をしたり新メニューの開発をするという円を、彼女は「優雅ねえ」と。 第三話 月はどこに消えた? 8人分の月餅を会社に持ってきたはずなのに、4個しかない! 第四話 幾層にもなった心 中学時代からの友人、珠子が瑛子の自宅に遊びに来た。 彼女の夫は京都に単身赴任して、ホテルの厨房で働くパティシエだ。 あるときからお土産が「ドボシュトルタ」ばかりになったと、珠子は、瑛子に連れられて行った「カフェ・ルーズ」で嘆く。 第五話 おがくずのスイーツ 円の過去の知り合いが、偶然、カフェに現れる。 彼女・津島は、円のことを蔑んだように「おがくずちゃん」と呼ぶ。 円は彼女に毅然と対応した。 第六話 鴛鴦茶のように たびたび遅い時間にカフェに現れる中学生くらいの女の子。何か事情があるのだろう。 意外な組み合わせでも美味しくなるものもある。 第七話 ホイップクリームの決意 なんと、「カフェ・ルーズ」の真似をしたカフェが出現した! しかも大きい、宣伝に力を入れ、テレビや雑誌で話題を集めている。 その、「ヴォワヤージュ」でバイトをしていてクビになった、という青年が店に現れる。 第八話 食いしん坊のコーヒー ルーズを模倣したカフェ「ヴォワヤージュ」で働いていた青年・宮郷は、二つの店に関しての意外な因縁を告げる。 第九話 思い出のバクラヴァ 円の隠された過去と、家族の確執。 最終話 この章は食べ物のタイトルがない。 ルーズは三周年を迎えた。
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カフェを中心に起こる日常の謎解き。メニューが美味しそうだ。 2017.6.17
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2017/6/12 広い世界のどこかで愛されている料理が味わえる小さなカフェ、ルーズ。 連作短編。 胸にチクンと刺さる部分が多くて、やっぱり近藤史恵さんの本好きだなぁとしみじみ思った。
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店主の円がとても素敵。 月のうち1週間をまとめてお休みという営業形態は、私にも優雅だなぁ、賃貸料がかからないからできるのでは、なんて感じたりもするけど、料理の腕やメニューへの工夫がそれを可能にしているのだろうな、とも。 なにしろ、紹介される、あまり日常で目にしないようなメニューが...
店主の円がとても素敵。 月のうち1週間をまとめてお休みという営業形態は、私にも優雅だなぁ、賃貸料がかからないからできるのでは、なんて感じたりもするけど、料理の腕やメニューへの工夫がそれを可能にしているのだろうな、とも。 なにしろ、紹介される、あまり日常で目にしないようなメニューがどれもおいしそう。 許し難い人も出てくるけれど、(「おがくずちゃん」ってなんだよ(怒))しなやかな円に心からエールを送りたい。 終盤に出てきた宮郷くん、ちょっと経験値不足は否めないけど実はいい奴みたい。続きがあるなら、彼にもいいことがあるといいな、と思う。
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