服従 の商品レビュー
読書会の課題本ということで読んでみた。言葉の端々に見られる女性蔑視・イスラム蔑視・ユダヤ蔑視がすごすぎて、眩暈がしそうになる。この話のキモであるはずのイスラム教徒大統領誕生後の流れも安直で非論理的な偏見に満ちており、何度も途中で読み捨てそうになった。「こんなのが流行るとはフランス...
読書会の課題本ということで読んでみた。言葉の端々に見られる女性蔑視・イスラム蔑視・ユダヤ蔑視がすごすぎて、眩暈がしそうになる。この話のキモであるはずのイスラム教徒大統領誕生後の流れも安直で非論理的な偏見に満ちており、何度も途中で読み捨てそうになった。「こんなのが流行るとはフランス社会も相当病んでいるな」という以上の感想が出ない。
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2017年の現実もル・ペンさんの敗北。 しっかしこれ、中年独身男が服従したのはイスラムではなく寂しさじゃないですか。
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近未来を描くディストピア小説。 フランスの国民戦線とイスラーム党の政権抗争と、その帰結、およびそこから描かれる影響が表されている。視野狭窄と他者への寛容性を失った社会の起こり得る帰結と、そうした非日常が日常化していく中で作られていく新たな「当たり前」が描かれていく中で、現在の持つ...
近未来を描くディストピア小説。 フランスの国民戦線とイスラーム党の政権抗争と、その帰結、およびそこから描かれる影響が表されている。視野狭窄と他者への寛容性を失った社会の起こり得る帰結と、そうした非日常が日常化していく中で作られていく新たな「当たり前」が描かれていく中で、現在の持つ特異性や良さ、改善点に改めて気付かされた。 著者の白人男性としての価値観も少々感じることがあった、ムスリムへのある種のぬぐいきれない固定観念みたいなものもところどころ感じたり。 自分はディストピア小説に割と心動かされることが多いのかな。ただ一方で、物語の大筋と個人の世俗的な欲望がどのようにリンクしているのか見えにくい部分があったことと、描写の直接性には少し違和を覚える場面もあったので、
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