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字が汚い! の商品レビュー

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42件のお客様レビュー

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2017/05/25

「字が汚い」まあ身もふたもない言い方だけど、さすがの目の付け所だ。自分の字ってダメだなあと思っている人はかなり多いはず。手書きする機会は減っているとはいえ、結構大事な場面で使うものだから(冠婚葬祭の記名やご祝儀袋とか、手紙とか)、あちゃー、この字はないわー、なんでこんな字しか書け...

「字が汚い」まあ身もふたもない言い方だけど、さすがの目の付け所だ。自分の字ってダメだなあと思っている人はかなり多いはず。手書きする機会は減っているとはいえ、結構大事な場面で使うものだから(冠婚葬祭の記名やご祝儀袋とか、手紙とか)、あちゃー、この字はないわー、なんでこんな字しか書けないんだろうと、私もしばしば思います。 この本で新保氏は、「なぜ自分の字は汚いのか」「練習すればうまくなるのか」ということから始まって、「字は人を表すのか」「字にも流行はあるのか」などなど、そうそう私もそれは知りたかったよという、手書き字にまつわるあれこれの疑問に切り込んでいっている。練習帳に取り組んだり、ペン字教室に通ったりしつつ、様々な人に取材していて、ここが面白かった。 コラムニストの石原壮一郎氏の悪筆はもう壊滅的。友だちから「何かの病気だから医者に診てもらえ」と言われた、というのには笑った。同じ石原でもシンタロー氏の判読不能な字には「オレ様の字を読め」という傲慢さを感じてしまうけど。 うまい字というわけではないが味のある書き文字として、サイバラや山口晃画伯があげられているのには納得。一般人が目指す字ではないけどね。それで言うと、そうよ、こういう字が書きたいの!と思わせるのが、出版社の女性編集者たち。一筆箋にさらさらっと書かれた字の、なんとまあ感じのいいこと。 かつての丸文字や(懐かし-)、現代の若者文字(「長体ヘタウマ文字」って言うんだと)、ゲバ字(「トロ字」って言わなかった?)、野球選手や大臣や木嶋佳苗の字などなど、話題が広くて楽しい。結局さほどうまくなったわけでもないというところもまたよし、であった。 新保さんと言えば、梅田の食堂の息子で、灘高から東大、編集者でありライターであり、タイガースファン。これはみんなサイバラの漫画で知った。ご本人はサイバラの似顔絵とは違って男前。妻が「重版出来」の松田奈緒子さんだと知ってびっくり。  

Posted byブクログ

2017/04/07

【史上初!? 汚い字を一冊まるごと徹底研究】マンガ解説者として活躍する著者は自分の字の汚さに愕然。ペン字練習帳に挑戦し、作家の書き文字を検証。悪戦苦闘の日々が始まった。

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