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勉強の哲学 の商品レビュー

3.7

137件のお客様レビュー

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2018/01/30

p30 「自分とは他者によって構築されたものである」 p34 「人間にとって世界は「二重」になっている〜もうひとつの次元として、言葉の世界が重なっている」 p36 「言語の他者性」 p47 「ただの音としての言語〜器官なき言語」は言語なのか??言語と扱う必要はあるのか? p50 ...

p30 「自分とは他者によって構築されたものである」 p34 「人間にとって世界は「二重」になっている〜もうひとつの次元として、言葉の世界が重なっている」 p36 「言語の他者性」 p47 「ただの音としての言語〜器官なき言語」は言語なのか??言語と扱う必要はあるのか? p50 「言語使用は〜主に道具的である」

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2018/01/22

2017年発刊の人文書中で話題になった一冊。千葉雅也はlifeとかゲンロンなどで、かすめる程度に知っていたが、なんとなく自己愛過剰なルックスなのでちょっと遠巻きに見ていた。たまたま電車での長距離移動があり、kindleで暇つぶしを探していたら出会い、ものの勢いで読み始めた。 し...

2017年発刊の人文書中で話題になった一冊。千葉雅也はlifeとかゲンロンなどで、かすめる程度に知っていたが、なんとなく自己愛過剰なルックスなのでちょっと遠巻きに見ていた。たまたま電車での長距離移動があり、kindleで暇つぶしを探していたら出会い、ものの勢いで読み始めた。 しかし面白かった。ただのポエミーなハウツー本だったら嫌だなと思っていたが、ちょっと先入観が強すぎたようで、準専門書と言ってもいいぐらいしっかり理論的で、かつ読みやすい内容。フランス現代思想の影響を色濃く反映しており、言語に対する視点と扱いから、勉強を考えるという感じ。理論はとてもうなずけるもので、非常にためになった。僕自身も勉強好きで、職場でも多少浮くところがあるので、こういう形で理論づけしてもらえると自身のことながら納得がいって、ありがたかった。 実践編では「読む」ことと「書く」ことを教えてくれている。自身に不徹底なところがあるので、時に思い出しながら癖をつけていきたい。 18.1.22

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2018/01/14

東大・京大で一番読まれている(発売当時)らしいが、よくわからない。「勉強」とは何かについて書かれているのだが、単なる言い換え、比喩、言葉遊びに見える。同じような主張なら平野啓一郎さんとか、外山滋比古さんの著書の方がよほどわわかりやすいと思うが。

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2018/01/12

ものすごいわかりやすい文章を追っていくうち、なんだかよくわからない混乱がやってきますが、でも、一方で感覚はわかるわかるモードに入っている、そんな読書でした。本書の中でもピエール・バイヤールの『読んでいない本について堂々と語る方法』を引き合いに、読書は完璧にはできない、と言ってくれ...

ものすごいわかりやすい文章を追っていくうち、なんだかよくわからない混乱がやってきますが、でも、一方で感覚はわかるわかるモードに入っている、そんな読書でした。本書の中でもピエール・バイヤールの『読んでいない本について堂々と語る方法』を引き合いに、読書は完璧にはできない、と言ってくれて、その布石を打ってくれていたりします。わかる感じ、というか沁みてくる感じなのはアイローニー=ツッコミ=深追い、ユーモア=ボケ=目移り、のあたりから。正解を求めようとする完璧主義が、決断主義を生み、それが他者との共存を許さない不寛容となり、無限に多様性を追い求めるコレクションが、先延ばしを生み、それが非当事者意識となる、なんか、いまの社会の気分の見取り図として、ものすごく腹落ちしました。そのための処方箋が「仮の有限化」。アイロニーからユーモアへ。ユーモア的な有限化へ。比較を続けながら比較を中断する、ということが考え続ける、ということ。それが勉強を続けるということ。答えのない時代(答えがある時代があったか、どうかわからないけど…)の生き方としてなんかグッと来ました。

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2017/12/31

教師は情報を有限化する存在に納得。もっと知りたければその先は自ら示された情報に当たらないといけない。教室の時間内だけでは分からないことの方が多くても仕方ないと思いました。

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2017/12/28

売れてるらしいので購入。うーん、なんとなく言いたいことはわかるようなわからないような。結局多様性が大事で、言葉の一般的なルールに無自覚に縛られたままだと、みな一様になってしまうみたいなもんなんだろうか。 語り口は平易だけど、なかなかその内実をつかみ取るのは難しいっぽい。

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2017/12/24

久しぶりにじっくり腰を落ち着けて熟読してみたいと思った本。難しくはないと思うが奥の深い本だと感じた。

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2017/11/19

 この春、多くの書店の「人文書」売場には、東浩紀『観光客の哲学』、國分功一郎『中動態の世界』、そして千葉雅也『勉強の哲学』が並んで置かれ、さながら春の哲学書まつりだった。東はデリディアン、國分・千葉がドゥルージアンという違いはあるものの、フランス現代思想に通じた哲学/批評の書き手...

 この春、多くの書店の「人文書」売場には、東浩紀『観光客の哲学』、國分功一郎『中動態の世界』、そして千葉雅也『勉強の哲学』が並んで置かれ、さながら春の哲学書まつりだった。東はデリディアン、國分・千葉がドゥルージアンという違いはあるものの、フランス現代思想に通じた哲学/批評の書き手による新刊が、ほぼ同時期に刊行され、注目を集めた。いずれも哲学の本としてはよく売れている。  ここ数年、日本を含む課題先進国において、これまでの経験や常識だけでは対応困難な、難しい問題を多く抱え、いよいよ哲学の出番だと言われている。その場しのぎで何とかなる事態ではなく、ここはじっくり原理的に考えなければ、次の手が打てない状況に追い込まれている。そのような認識が一般に広がっている。  千葉雅也は本書で、勉強とは同調圧力から解放され自由になるための自己破壊だと説き、勉強の原理を明らかにする。逆に言えば、勉強しないと今かかえている不自由や不幸、難しい問題は解消されないことを前提として、今ある環境(統治/権力)への抵抗を「勉強」と名付けて唱道している。  原理を明らかにしたうえで、その実践方法を案内する件は、学生やビジネスマンに向けた「勉強法」の本として読める。読むべき本の選び方やノートの使い方など、役に立つ情報がたくさん書かれている。ただ、本書の原理編を読んだあとでは、勉強の意味が変わっている。あくまでも本書において「勉強のすゝめ」は、変容と自由への行動を促すアジテーションなのだ。世が世なら、「共謀」の罪に問われるかもしれない。  現状追認的/環境依存的な思考では目の前の問題を解決できないと気付いた人に、いま哲学が求められているとして、ラディカル・ラーニング(深い勉強)の意義を再定義する本書こそ最初に読むべき本なのだろう。学問的な背景を補論として最後にまとめ、本文中には哲学の専門用語をほぼ使わない構成も、初学者にやさしい。

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2017/11/15

僕もともとノレない人なんで、分かる分かるーといった感じで詰まらんかったです。コードを共有できない環境に身を置き、共有しようとする為にはメタ的な視点が必須なので、そのような物理的な環境に身を置けば、最も単純かつ原始的な実践方法を取れるかと

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2017/10/18

13年勤めた会社を辞めて,スクラップ&リビルド中の自分のこれからの研究生活を考える上での,メタなフレームが得られるというか,読みながらアタマを整理.

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