勉強の哲学 の商品レビュー
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17/09/02 自分なりに考えて比較するというのは、信頼できる情報の比較を、ある程度のところで、享楽的に「中断」することである。 ある結論を仮固定しても、比較を続けよ。 享楽てなこだわりの成立史を年表にする。自分の仕事や主な興味につながる重要ポイントを自分の年表にざっくり書きこむ。背景になっていそうな出来事、商品、作品、人物などとその年を書き込む。 サブとして、つながっているかわからないけど妙にこだわっていたことや印象深いことを書き込む。 最終的に、メインとサブを接続するキーワードを無理にでもわざと考え出す
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詩的言語とは、ダンス的な言語です。普段から詩集を読む人は珍しいと思いますが、たまに詩的言語に触れると、言語感覚の幅が広がります。そして深い勉強とは、ダンサーが身体を柔らかくするように、言語を柔らかくして=自己目的化してから、その上で、新たなしかたで言語を道具化することなのです。(p.79) 言語の形態が、この身に刻まれた。それは、刺青である。 その痛みをともなう形態との出会いを、しかし私たちは、享楽している。マゾ的に。 非意味的形態としての言語が刻み込まれたときの痛みを享楽するというのが、言語を使う人間にとって、根本的なマゾヒズムである。(p.117) わざと問題を立てることが、勉強です。問題を見ないようにしたければ、勉強することはできません。繰り返しますが、勉強とはノリが悪いことなのです。ときにそれは不快なことかもしれない。でも、わざとそれをやるのです。勉強というのは「問題意識をもつ」という、スッキリしない不快な状態をあえて楽しもう、それこそを享楽しようとすることなのです。(p.123) 重要なのは、自分の実感に引きつけて理解しようとしないこと。 「実感に合わないからわからない」では、勉強を進めようがありません。 そもそも、これまでの自分にとって異質な世界観を得ようとしているのだから、実感に合わないことが書いてあって当然なのです。むしろ、「なんでそんなふうに考えるの?!」と気味悪く、ときには不快に思うこともあるような考え方を学んでこそ、勉強なのです。 これが、まさしく自己破壊。これまでの自分に知識やスキルを足すのではなく、感じ方、考え方を、根本的に揺さぶる。慣れるとそれは、マッサージのように気持ちよくなってくる。(p.181) 日々、「一応はここまでやった」を積み重ねる。ある仮固定から、新たな固定へと進んでいく。それが、勉強を継続するということ。だから、これは極論ですが、勉強は、どの段階で止めてしまっても、それなりに勉強したと言える。中段による仮固定。(p.213)
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自分の人生に影響を与えたものの年表を作って見たりするというのは面白そうだと思った。自分の場合だと、村上春樹を除けば、90年代後半からゼロ年代までの批評みたいなのを読んでみると、いいのかもしれない。
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二回読んで皆が言うこの本の面白さに行き着けてホッとした、勉強ってなんだろうをテーマに哲学的に解く本。 自分は他者によって構築されたもので、100パーセント自分発の個性なんてない。個性とは私たち一人一人がどういう他者とどのように関わってきたかの違いである。という本の序盤の言葉が響...
二回読んで皆が言うこの本の面白さに行き着けてホッとした、勉強ってなんだろうをテーマに哲学的に解く本。 自分は他者によって構築されたもので、100パーセント自分発の個性なんてない。個性とは私たち一人一人がどういう他者とどのように関わってきたかの違いである。という本の序盤の言葉が響く。とすると自分のいる環境と関わる人ってものすごく大きいじゃないか。もちろん逆も然り。 内容は集団的なノリから自己目的的ノリに移ろう、そのためには物事に対しまず疑問を呈してみることが必要。ただそれが行き過ぎると問題は無限にあること、解がないことに気付き、ナンセンスになる。だから深追いして目移りして深追いして目移りして、とある程度のところで問題を良しとすることが勉強の有限化。 勉強は断定することではなく、調べ物をし別の可能性につながる多くの情報を検討し、蓄積し続ける、つまり勉強を継続することが大事なんだ。 勉強の視野を広げ、自分の享楽を分析しつつ(自分の好きなものを考えながら)勉強を続けよう。 というもの。 非常に簡単に纏めると勉強はきりがないよ。 終わりがないものだよ。さあ色んな物事に深く突っ込む専門家へ…!みたいな感じです。
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『東大・京大でいま一番読まれている本!』という帯に引かれて読んでみましたが、私の頭では『哲学』は理解できません。頭ん中がパンクしそうです。本当にありがとうございました。 で、最後の『結論』でこのような馬鹿相手にまとめてくれた筆者の優しさに感謝し、もうこの箇所を読むだけで分かった...
『東大・京大でいま一番読まれている本!』という帯に引かれて読んでみましたが、私の頭では『哲学』は理解できません。頭ん中がパンクしそうです。本当にありがとうございました。 で、最後の『結論』でこのような馬鹿相手にまとめてくれた筆者の優しさに感謝し、もうこの箇所を読むだけで分かった気がした自分はやっぱ馬鹿だったんだなあと実感。くそw
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1.勉強→自己破壊 環境依存からの逸脱 2.アイロニーとユーモア ユーモアの浮遊性で選択肢を広げながら、仮説的に選択、決断、再度修正 3.教師により勉強範囲を限定し、ノートをとり、相乗効果を期待する
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・勉強を始めると生活が二重になる,別のタイムラインができる。勉強のタイムラインを区別して意識するには,勉強用ノートにほかならない。アプリでいい。 ・勉強の経過をノート(アプリ)に書くことが勉強の継続にとって重要。三日坊主になっても戻れる。 ・勉強に完璧なし。中断によって一応の勉強...
・勉強を始めると生活が二重になる,別のタイムラインができる。勉強のタイムラインを区別して意識するには,勉強用ノートにほかならない。アプリでいい。 ・勉強の経過をノート(アプリ)に書くことが勉強の継続にとって重要。三日坊主になっても戻れる。 ・勉強に完璧なし。中断によって一応の勉強が成り立たせる。中断再開の繰り返しが重要。 ・まともな本を読むことが勉強の基本,一般書ではなく専門書 ・メイン年表(基本的なプロフィールと大きな時代状況(誰の本に影響受けたとかチャットにはまったとか),サブの欲望年表(リラックスして頭に浮かんでくる昔のイメージを思いつくまま書き出し,抽象化する)を作ってつなげると,勉強のテーマがみえるかも
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哲学者による自己啓発的な本。自分は啓発っぽいノリは苦手なのだが楽しく読めた。 千葉雅也に対する関心が止まらない。ギャルっぽい容姿なので、もっと激しい思想の持ち主かと思いきや…。 「勉強するとキモくなる」「来たるべきバカ」などなど、独特な言葉遣いがハマればハマる。難しめの単語も出て...
哲学者による自己啓発的な本。自分は啓発っぽいノリは苦手なのだが楽しく読めた。 千葉雅也に対する関心が止まらない。ギャルっぽい容姿なので、もっと激しい思想の持ち主かと思いきや…。 「勉強するとキモくなる」「来たるべきバカ」などなど、独特な言葉遣いがハマればハマる。難しめの単語も出てくるけど、集中してたら一気に読めると思う、自分は途中で集中が途切れた。実践編2のあたり。 とりあえず欲望年表は作りたくなったが、未だに作れておらず
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難しい。 でもなんとなく面白かった。 言語的な話が出てきたのが個人的に嬉しい。 というか、惹かれた理由だろうな。
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アイロニーとユーモアでは、ユーモアを優先するという考え方が、自分との親和性を感じさせてくれた。年齢的にはひと昔前の世代の著者である。興味も全く別の所にあると感じていたようなタイプの人もこのように感じるのかというところが、今回の爽快な読後感に繋がっているんだと思う。
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