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パレートの誤算 の商品レビュー

3.6

148件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2018/04/15

柚木裕子初読み、ケースワーカーの不祥事を描いた小説といえば、篠田節子著『死神』 (文春文庫)がある。こちらは職員のハードな仕事とその苦労を克明に描写していた。本作は新人女性職員を通して、殺人事件を追うストーリーである。生活保護周辺の状況と、事件解決までに至るサスペンス要素が絶妙で...

柚木裕子初読み、ケースワーカーの不祥事を描いた小説といえば、篠田節子著『死神』 (文春文庫)がある。こちらは職員のハードな仕事とその苦労を克明に描写していた。本作は新人女性職員を通して、殺人事件を追うストーリーである。生活保護周辺の状況と、事件解決までに至るサスペンス要素が絶妙である。

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2018/02/06

ありきたり、不自然、都合良すぎ。犯人も終結もほぼ途中から読めた。市役所の生活保護の職員がいくらネットオークションとはいえ、ブライトリングの時計を仕事中にはめるのはいかがなものか?(しかも安く買ったのにイニシャル入り)2割の働かないアリを集めたらその中でも8割は働くはず。不正受給や...

ありきたり、不自然、都合良すぎ。犯人も終結もほぼ途中から読めた。市役所の生活保護の職員がいくらネットオークションとはいえ、ブライトリングの時計を仕事中にはめるのはいかがなものか?(しかも安く買ったのにイニシャル入り)2割の働かないアリを集めたらその中でも8割は働くはず。不正受給や職員の不祥事をもっと掘り下げないことが「誤算」かな。

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2017/12/30

同じ著者の前に読んだ本が面白かったので、こちらも購入。生活保護ケースワーカーが殺され、同僚がその謎を突き止めようとするお話。一点、違和感があったのは、市役所の職員が主人公を「聡美ちゃん」と呼んでいること。職場でちゃん付けはないだろう。市役所なんだし。

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2017/11/17

さすが柚月さんだ。こんな、一見地味な題材で、サスペンスを書けるなんて。 生活保護費の問題について考えさせられた。年々受給者が増えて立ち行かなくなっている現状。不正受給に貧困ビジネス…。 ヒロインも頑張ったが、個人的に若林の有能ぶりにワクワクした。こんなに自由に動ける刑事は、他の警...

さすが柚月さんだ。こんな、一見地味な題材で、サスペンスを書けるなんて。 生活保護費の問題について考えさせられた。年々受給者が増えて立ち行かなくなっている現状。不正受給に貧困ビジネス…。 ヒロインも頑張ったが、個人的に若林の有能ぶりにワクワクした。こんなに自由に動ける刑事は、他の警察小説読んでもいないだろう。

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2017/11/15

誰からも慕われている、市役所の社会福祉課で働く職員が焼死体で見つかったことから、生活保護制度を悪用した犯罪が明らかになっていく。生活保護制度にスポットをあてた社会派の小説だが、殺人事件の推理小説でもあり、最後まで犯人が分からず面白かった。

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2017/11/05

生活保護を題材としたミステリィだが,最早ミステリィとしてではなく現実に起こっても全く違和感がない,と思わせる内容にこそ末恐ろしさを感じるし,現実は小説よりも奇なり,を地で行くテーマであることに嫌気がさす.

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2017/10/19

周囲の評価が高い殺されたケースワーカーの素顔と生活保護の不正受給疑惑。新人職員が生活保護の闇に迫る、渾身の社会派ミステリー。 タイトルの基になった「パレートの法則」とは、ある分野における全体の約八割を、全体の一部である約二割の要素が生み出しているという理論。経済論にも組織論にも当...

周囲の評価が高い殺されたケースワーカーの素顔と生活保護の不正受給疑惑。新人職員が生活保護の闇に迫る、渾身の社会派ミステリー。 タイトルの基になった「パレートの法則」とは、ある分野における全体の約八割を、全体の一部である約二割の要素が生み出しているという理論。経済論にも組織論にも当てはまるが、著者の視点は社会的弱者にあるので、読後感はわりと温かい。テーマ的に困難な設定を、見事な着地点でエンディングを迎えている。

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2018/11/14
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評価は4. 内容(BOOKデーターベース) ベテランケースワーカーの山川が殺された。新人職員の牧野聡美は彼のあとを継ぎ、生活保護受給世帯を訪問し支援を行うことに。仕事熱心で人望も厚い山川だったが、訪問先のアパートが燃え、焼け跡から撲殺死体で発見されていた。聡美は、受給者を訪ねるうちに山川がヤクザと不適切な関係を持っていた可能性に気付くが…。生活保護の闇に迫る、渾身の社会派ミステリー! 不正な生活保護受給や知らぬ顔の行政・・・普段でも余り良い気持ちを持っていないのであっという間に入り込めた。生活も出来ないのに子供を連れて離婚とか・・・こういう親って国からただでお金貰えれば良いわ~程度しか考えてないんだろうなぁ~。実生活でも周りに沢山いたわ~皆揃ってブランド尽くめ&内縁の夫有りだった。 一部は本当に真面目な人もいると思うけど・・・そもそも自立支援なんだからお金を渡す必要は無いと思うけどね。お米券とかにすれば闇ビジネスにもなりにくいのでは?

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2017/08/21
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本屋に並べてあったので、何の先入観もなく購入。 予想に反して刑事物を含んだミステリーだった。 生活保護を焦点に不正受給を突いた風刺作品とも言える。

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2017/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生活保護費の不正受給って、地味だけど大きな問題だよね。税金だもん。それを取り上げた作品。物語的には悪い人が捕まってめでたしめでたしなんだけど、根本的な問題が解決できないよね~~。ケースワーカーさんも大変だ。。

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