紙の動物園 の商品レビュー
SFとかそういうジャンル分けをぬきにしても、東洋的な感覚に溢れた素晴らしい短編集。 紙の動物達が動くのを観てみたい。
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予備知識なく、ハヤカワ文庫SFっぽくないタイトルと表紙につられて購入した短編集。 著者は1976年中国生まれ、パロアルト育ち。ハーバードを卒業しマイクロソフトで勤務したのちにハーバード・ロースクールを卒業したという経歴。 どの話も簡単に読めるショート・ストーリーだけど、世界観...
予備知識なく、ハヤカワ文庫SFっぽくないタイトルと表紙につられて購入した短編集。 著者は1976年中国生まれ、パロアルト育ち。ハーバードを卒業しマイクロソフトで勤務したのちにハーバード・ロースクールを卒業したという経歴。 どの話も簡単に読めるショート・ストーリーだけど、世界観や視点が独特なものとなっている。それぞれの物語の終わりを過度に引っ張りすぎることなく、その後の展開を読者が想像することとなる。この本に収録されている話のほとんどが、中国・アジア・漢字といったアジア要素を取り込んだサンエンスフィクション物語となっている。 別の単行本も読んでみたい。
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一昨年に単行本が刊行された、著者の日本オリジナルの短編集「紙の動物園」を二分冊して文庫化した一冊目です。 訳者あとがきによれば、文庫化に際し収録の並びも変えられていて、本作は「ファンタジイ篇」とも呼べる7篇を、今月刊行予定の「もののあはれ」が「SF篇」ともいうべき8篇を収めている...
一昨年に単行本が刊行された、著者の日本オリジナルの短編集「紙の動物園」を二分冊して文庫化した一冊目です。 訳者あとがきによれば、文庫化に際し収録の並びも変えられていて、本作は「ファンタジイ篇」とも呼べる7篇を、今月刊行予定の「もののあはれ」が「SF篇」ともいうべき8篇を収めているようです。 ファンタジイ色が濃いといいつつ、決して明るい楽しいそれらではなく、30〜50ページ程度の短編のほとんどが、重く暗く悲しく切ない現実の影を突きつけてくるものでした。 読み進めながら、打ちのめされ、言葉を失い、頭を抱え、泣きたくなってしまう…さながら誰かに胸ぐらを掴まれて揺すられ続けているような読書体験でした。 読後は、平凡ながらも当たり前に暮らしていけていることへの感謝もジンワリと胸に広がりました。 淡々としていながら衝撃作でした。 「もののあはれ」も読みます。
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たぶん表題作とか『文字占い師』みたいのが得意分野なんだろうけど、個人的には『心智五行』『愛のアルゴリズム』とか好き。 『心智五行』のパーソナルAIアーティかわいすぎかよ。
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PHBで同名タイトルを見た時は迷っていたのを文庫で見かけたので購入。 ケン・リュウの他の作品も読んでみたくなった。
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