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その手をにぎりたい の商品レビュー

4.1

91件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    2

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2024/09/03
  • ネタバレ

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青子と一ノ瀬さんはとてもいい関係 1番好きな人とは結婚出来ないし、しない方が幸せになれるってこの事か。 1番好きな人と結婚したら不安になるし好きすぎて次分を見失うんだよね。だからちょうどいい人と結婚するし、恋愛と結婚ってやっぱり違う。

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2024/07/07

「本当の豊かさってなんなんだろうね」 ミキに青子が尋ねる場面。青子はミキよりもやはりナイーブであることがわかる。 会社員であることをやめてからが青子の人生の本番になりそうな気がするけど、若さゆえのパワーと愚かさをバブル時代にピッタリと重ねて燃やし尽くしたのは感動します。

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2024/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

NHK FM 新日曜名作座で放送中で最終回直前で読み終えることが出来た。バブルの始まりから終焉の時期を描いており主人公青子が銀座「すし静」を知りそこの板前一ノ瀬を惚れてしまった事から物語は始まる、青子は「すし静」に通うため不動産業界に勤めバブル絶頂期を生き、セックスライフも奔放だ、しかしバブルは崩壊し青子も田舎に帰ることに、東京最後の日一ノ瀬にやっと思いを告げられたが。ここで物語は終わっている、しかし青子の年齢はまだ33歳だこれから人生は永遠と続く、人生の最後まで描いてくれないとだめだろう。最近東京はバブル期に似てきたが日本銀行及び財務省はまた経済政策を失敗しそうだし、地方はバブルなんて関係ない、またデフレ経済に逆戻りだ。

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2024/05/26

久しぶりに小説を、一気に止まることなく読んだ。時代は違えど、自分で生きていくことを選んだ女性の生き様をとてつもなくリアルに描写していて、共感する場面も。孤独感みたいなものも、一つのテーマに感じられて、まさに結婚がそう多くない今のご時世に通ずるところも。

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2024/05/24

矜持を持って、時に女を武器にして駆け抜けた青子の姿を誰も笑い飛ばすことはできない。 登場する女性がそれぞれの幸せに向かって走る姿がたくましくて、彼女たちなら大丈夫、とある意味安心して読めました。 好敵手との友情もすてき。 浦和くんの 「どんな時でもちゃんと食事をする。 ささいな...

矜持を持って、時に女を武器にして駆け抜けた青子の姿を誰も笑い飛ばすことはできない。 登場する女性がそれぞれの幸せに向かって走る姿がたくましくて、彼女たちなら大丈夫、とある意味安心して読めました。 好敵手との友情もすてき。 浦和くんの 「どんな時でもちゃんと食事をする。 ささいなことに見えるけど、いつも自分の足場を確保し、満足するチャンスを見逃さないってことなんだろうな。」 という言葉が印象的でした。土井善晴先生みたい。

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2024/05/15

良い! バブル時代っていう題材も、お寿司のことも、どうなっちゃうか分からない片思いも、柚月さん好き。

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2024/05/06

青子の我が道を進む姿がかっこよくもありつつ そこは真似したくない、、というところもあって とにかく見届けたくなる展開でした。 最後のサビは正直複雑でした、、。

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2024/04/21
  • ネタバレ

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バブル期って、こんな感じだったのかぁ~。望むものを手に入れようとがむしゃらに働き、何が正しかったのかも分からないまま必死でもがいて、でも、手にしたと思っていたものたちが突然色を失う。 そんな、熱にうかされたような時間の中で、「すし静」だけは、ずっとそこにありつづけてくれた。そういう、核となるものをちゃんと見つけられていた青子に、良かったねって言ってあげたくなった。 青子と一ノ瀬さん。恋愛という形ではなかったけど、同じ時代を共に生きてきた2人だからこそ共有されるラストに、このお話の時間の流れが全て詰まっていた。

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2024/04/13

パワフルな主人公だったなぁ〜〜。 恋人の修羅場に遭遇しちゃったり胃潰瘍で入院する羽目になったり、決して良いことばかりじゃなくて、悩んだり迷ったりするけど、自分のしたいことやありたい姿と真摯に向き合って、自分の中で答えを出して突き進んでいく姿が素敵だった。 最後の終わり方も好きだ...

パワフルな主人公だったなぁ〜〜。 恋人の修羅場に遭遇しちゃったり胃潰瘍で入院する羽目になったり、決して良いことばかりじゃなくて、悩んだり迷ったりするけど、自分のしたいことやありたい姿と真摯に向き合って、自分の中で答えを出して突き進んでいく姿が素敵だった。 最後の終わり方も好きだし、タイトルも内容が凝縮されてて絶妙!好き! 青子の成長する姿と共にバブル時代の全貌が見えたし、お鮨が食べたくて仕方なくなるし、柚木麻子の繊細な描写万歳すぎる.......(『BUTTER』で出会えて良かった(ㅠ-ㅠ)

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2024/04/08

ひたすら一生懸命に生きる青子から目が離せなかった。 鮨屋に場違いな髪型・メイクで客と同伴するホステスのミキのことを青子は軽蔑しているんだけど、そんな青子に「あんただって女を使っているのは同じだ。あんたがなぜ常連客たちに爪弾きにされないかは彼らは若い女に何かを教えるのが楽しいから...

ひたすら一生懸命に生きる青子から目が離せなかった。 鮨屋に場違いな髪型・メイクで客と同伴するホステスのミキのことを青子は軽蔑しているんだけど、そんな青子に「あんただって女を使っているのは同じだ。あんたがなぜ常連客たちに爪弾きにされないかは彼らは若い女に何かを教えるのが楽しいからだ。支配欲をくすぐるからだ。」とミキが言い放ち青子がショックを受けているところ。 昇進試験を受け営業の仕事を頑張っているところ、恋人の祐太朗から「事務の時と基本的な待遇は変わっていないのに、女子は所詮お飾りなのに青子が頑張り過ぎているのを見るとかわいそうになる。」と言われているところ。 取引相手の靴に注がれたドンペリを新入社員が飲もうとしないので代わりに自分が飲もうとしたら「女がやることじゃないな。」と言われ飲まなくてよかったが、新入社員は自分より高い給料をもらっているという事実。 孤独な存在であるが故に女友達などに相談できないまま(ミキは良き友になったようだが)辛いできごとを1人で自力で乗り越えてきた青子を応援せずにはいられなかった。 バブル期のふわふわした日本の描写も面白かった。

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