野村證券第2事業法人部 の商品レビュー
かなり長くて、飲み屋で聞く思い出話みたいになっちゃってるけどとても大事な問題を取り上げている。でもこんな話題の中でデータベース・マーケティングなどというProduct Managementのトピックがでてくるとは思わなんだ。
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著者の前向きであきらめない生き方に感動する。新人時代の営業マンとしての生き方は多くの営業マンの手本となるだろう。著者はキャリアをさらに積み重ねオリパスの巨額扮飾事件に巻き込まれて行く。そのプロセスは数字的な事実とともに読者を引き込んで行く。検察との戦いと拘置所の刑務官の人情深さの...
著者の前向きであきらめない生き方に感動する。新人時代の営業マンとしての生き方は多くの営業マンの手本となるだろう。著者はキャリアをさらに積み重ねオリパスの巨額扮飾事件に巻き込まれて行く。そのプロセスは数字的な事実とともに読者を引き込んで行く。検察との戦いと拘置所の刑務官の人情深さの記述には目が潤むほどであった。こういう偉大な市井の人が世界を作って行くのだ。
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野村證券の金沢支店に配属され、その働きを認められて若くして本社の事法に異動した横尾さん、その10年くらいの話は面白い。まだ推奨販売が横行し、利益相反やパワハラなんて言葉の影も形も無かった頃のことだが、一生懸命に仕事に取り組み、工夫して成果をあげていく人の話は胸を打つ。 やがて損...
野村證券の金沢支店に配属され、その働きを認められて若くして本社の事法に異動した横尾さん、その10年くらいの話は面白い。まだ推奨販売が横行し、利益相反やパワハラなんて言葉の影も形も無かった頃のことだが、一生懸命に仕事に取り組み、工夫して成果をあげていく人の話は胸を打つ。 やがて損失補填事件に関与しつつも筆者は課長、支店長と栄進するが、入社20年を迎えたところで野村證券を退職する。データベースマーケティングが受け入れられなかったとか、預り資産増強を訴える氏家社長の方針が甘いとか、いろいろ書いてあるが、結局のところ時代の変化を嗅ぎ取っていたということだと思う。古い野村證券の幹部に認められてエリートコースにあった筆者にとって、バブル崩壊後の証券界の先行きには暗澹たる思いがあったのだろう。 そして後半では独立して立ち上げたコンサルファームの話になるが、このくだりは残念ながらオリンパス事件の弁明に終始している。独立してから約10年に渡り、オリンパスのベンチャーファンドで飯を食っていた筆者は、「飛ばしの指南役」としてオリンパス粉飾決算事件に連座する。自分はベンチャービジネスをやっていただけなのだ、という主張はわからなくもないが、野村證券時代に特金の損失穴埋めに関与し、独立してからは粉飾の最後の舞台になったベンチャー企業のインキュベーションを担当していたとあっては、疑われるのも無理はないという気がする。どっちが正しいのかは正直わからないが、後半でこの本の価値が落ちてしまったのは残念だ。
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前半は古き悪しき証券営業の実業を描く。どこまで信じてよいのかわからないが面白い。課長代理が奥さんの前で詰められていたのは本当だろう。巻紙を自分が始めたというのはどうだろうか。。 後半は読む価値なし。確かに、証券マンが客に損をさせても構わないと思っていたのと同様、検察は冤罪を生んで...
前半は古き悪しき証券営業の実業を描く。どこまで信じてよいのかわからないが面白い。課長代理が奥さんの前で詰められていたのは本当だろう。巻紙を自分が始めたというのはどうだろうか。。 後半は読む価値なし。確かに、証券マンが客に損をさせても構わないと思っていたのと同様、検察は冤罪を生んでも仕方ないと思っているだろう。コミッションしか見ていなかった證券マンと同様、検察も有罪の数で評価されるだろうから冤罪を防ぐインセンティブはないし。自分さえよければいい。自分にとって得ではない存在は無能だと言ってこき下ろす。この後半のせいで前半の部分の信ぴょう性まで落ちてしまっていると思う。 学生時代:野村を選んだ筆者への蔑み 新人時代:外務員持ってなくても営業。ペロは先輩の名前で。「もう一軒まわればお茶出してくれるかも」というポジティブ思考。前任の担当者の話「そんな人がいたんですか。ご迷惑おかけしましたでしょうか。」野村に悪印象がある人ほどチャンス。運用会社が証券会社と分離されておらず、投信はクズ株のゴミ箱。ロクイチ国債(90円のものを100とかで売る)は全国紙購読者には売らない。「仕切り商い」二つの銘柄を行き来して買い上げる。「俺の数億無駄にするな」客はそういいつつも怒ってるでしょ。額面通りに受け取っている感じがある。 事業法人部:財務担当と運用担当が切り離されてない時代。会社の経営者の得意分野の話をさせる。父はバス会社でラッピングや運賃箱(運転手のねこばばを防止)を発明。債券を決算前後で時価より高い金額で売買→ドレッシング。5億ドルを一社にもらせればすぐ売るだろうと思った、ところを持ち切って勝つ。償還まで安心して持てる債券→ゼロクーポン債。プラザ合意→円高、原油安、金利安のトリプルメリット。電力やガスが買われる。株の先高感→エクイティファイナンスで技術革新。「ワラント、株、CBの淳で投げ売られる」 やめるとき:投信はすぐ解約されるからキャッシュ多くいれてた。データマーケティングやりたくてやめた。「必要な時に電話してこない、必要ないときに電話してくる」。 オリンパス時代:GCIは3人で運営してきたが、情報共有してなかっという。嘘だろ。
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野村證券伝説の営業マンによる栄光と転落といったところか。野村證券時代の営業成績の挙げ方は凄まじい話ばかり。オリンパスの粉飾決算事件に巻き込まれて冤罪になっている部分は正直退屈だったけど、上場会社を守り元野村證券の営業マンを人身御供にする検察の筋書きはさもありなんといったところか。...
野村證券伝説の営業マンによる栄光と転落といったところか。野村證券時代の営業成績の挙げ方は凄まじい話ばかり。オリンパスの粉飾決算事件に巻き込まれて冤罪になっている部分は正直退屈だったけど、上場会社を守り元野村證券の営業マンを人身御供にする検察の筋書きはさもありなんといったところか。やっぱり野村は悪役かね。
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オリンパスの粉飾決算事件の指南役として逮捕された著者が、事件の真相を語った内容です。ただ、本書はそれだけにすぎず、著者が社会人になった時の話から始まっています。野村證券に入社して独立、そしてオリンパス事件に巻き込まれる。特に、証券マン時代の話は読んでいて興味を惹く所が多く楽しめま...
オリンパスの粉飾決算事件の指南役として逮捕された著者が、事件の真相を語った内容です。ただ、本書はそれだけにすぎず、著者が社会人になった時の話から始まっています。野村證券に入社して独立、そしてオリンパス事件に巻き込まれる。特に、証券マン時代の話は読んでいて興味を惹く所が多く楽しめました。金融に興味がある方なら、読んでいて楽しめると思いますし、そうでない方もそれなりに分かりやすい内容だと思います。そして、著者の書いてある事が真実ならば、冤罪と言うのがどれほど人を苦しめるのかと言う問題提起になる感想を持ちました。
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