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ペナンブラ氏の24時間書店 の商品レビュー

3.2

32件のお客様レビュー

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2024/06/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青春ビブリオ小説のような感じかなとイメージしていたけど、意外にも登場人物はちょっとオトナ。 デザインやITに素養のある主人公クレイ。 サンフランシスコ発〈ニューベーグル〉のマーケティング担当のような仕事をしていたが、 勤続1年足らずにして再就職先を探す羽目になる。 そこで出会ったペナンブラ氏の24時間書店。 店の前方区画では品揃えまちまちの通常書籍の販売をするも、その奥地には暗号で書かれたような書物が立ち並ぶ会員制の貸し本棚ゾーンが。。。 思いもよらず、Rubyだとか、HadoopだとかAjaxだとか自分の馴染みあるワードが飛び交い、そこに引き込まれた。 ただそのうちに、若干旬を過ぎた青年達が生活圏内にある深淵な謎に、持てる社会的基盤を注ぎ込み(得体の知れない暗号解読にグー○ル社員が傾倒する)、他の何をもうっちゃって挑もう!、という冒険小説的なノリに路線のちぐはぐさを感じてしまい、はまりきれなかった。 ビブリオ×ITという点で、ややSF寄りなところはあるが、これが2014年の作品ということを考えると、「世界中の情報を整理する」というその頃特にもてはやされていたキャッチコピーを体感する、前のめりでスリリングな感じがし、新鮮であったのだろうな。 それが今やまぁあり得る現実だね的なところあり、さすがにそれは盛っちゃってるなぁ的なところあり。 どちらにせよ、微妙にリアリティのあるテクノロジーへの傾倒にかえって憂いを感じてしまう自分のようなお年頃には、もっとしっとりとした感じが好みでした。

Posted byブクログ

2023/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ハラハラドキドキがいまいち苦手な私は、読み進むのが怖くて、最初の方はなかなか進まなかったけど、途中からだんだん、ペナンブラ氏とクレイの謎解きへかける情熱に肩入れしてきて、最後まで一気に読んでしまった。 最初はクレイの実力がわからなくて、キャットたちグーグラーにあまりにも簡単に秘密を話しすぎるような気がしていたが、ペナンブラたちが何年もかかった暗号を解いた事で、一気にフェスティナ・レンテ社の秘密に近づく。 キャットは不老不死への興味からペナンブラに協力するが、暗号解読は出来なかった。 クレイは角度を変えてもう一度謎解きに挑む。ニールやマットら友人たちの力を借り、運を味方につけて、ついにゲリッツズーンの残した遺言を見つける。それは、キャットの期待とは違ったが、ペナンブラは満足だった。 3Dで創始者の顔が浮かび上がるところはワクワクします(^^) 若い人にはこれくらい人生を軽やかに楽しんでほしい、と思う。夢のある話でした。

Posted byブクログ

2023/03/18

24時間開いている本屋さんが舞台のお話で、本好きの方なら是非!と書いてあったので手に取った 1冊。思っていたよりも本にフォーカスは当てられない。Googleに勤めるエンジニアなどが登場し、割と最先端な描写が多い。 海外の本を翻訳したものであり、その独特の言い回しに翻弄され、よく...

24時間開いている本屋さんが舞台のお話で、本好きの方なら是非!と書いてあったので手に取った 1冊。思っていたよりも本にフォーカスは当てられない。Googleに勤めるエンジニアなどが登場し、割と最先端な描写が多い。 海外の本を翻訳したものであり、その独特の言い回しに翻弄され、よく理解が出来なかった。

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2023/02/22

本・印刷・図書館という昔ながらの活字文化とGoogleやインターネットという新しいIT文化をテーマにしたヤングアダルト向け小説。細々とつぎ込まれたギミックは近未来予想という側面もあり楽しい(おそらく受けているのはこの部分だろう)のだが、ストーリー自体や肝心の落ちはYAらしく非常に...

本・印刷・図書館という昔ながらの活字文化とGoogleやインターネットという新しいIT文化をテーマにしたヤングアダルト向け小説。細々とつぎ込まれたギミックは近未来予想という側面もあり楽しい(おそらく受けているのはこの部分だろう)のだが、ストーリー自体や肝心の落ちはYAらしく非常に浅い。わたしはどちらかというと素材がもったいないなと感じたクチだった。YAであることと、現実的に思えるあれこれが実は空想の産物(何が該当するかは調べられたし)であることを織り込み済みとして読むのが吉かな。

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2022/04/12

失業青年がアルバイト就職した秘密めいた書店。マイナーな書籍と謎めいた客たち。好奇心から関係性を調べ始めたその先に…。殺人するほどではないけど人生をかけて調べる人たちがいる謎を解くために本好きなパソコンマニアが団結して取り組む。静かな冒険活劇。パソコン知識が少ないと理解しにくい点も...

失業青年がアルバイト就職した秘密めいた書店。マイナーな書籍と謎めいた客たち。好奇心から関係性を調べ始めたその先に…。殺人するほどではないけど人生をかけて調べる人たちがいる謎を解くために本好きなパソコンマニアが団結して取り組む。静かな冒険活劇。パソコン知識が少ないと理解しにくい点もあるけどダビンチコードみたいで面白く読めた。 あと書きから作者が関係する映画があることも知った。ぜひ見てみたい。

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2022/03/26

なぜ本を読むのか、と問う人がいる。言われてみれば、なぜ私はこんなにも本を読むことをやめられないのだろう。しかし、考えがまとまらないうちに、またページをめくりはじめる。なぜ本を読むのか、その答えはすべての本の中にある。

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2021/08/30

本屋に行くと下痢にならない? 魔法をかけられたようにワクワクし、棚を巡り何時間でも迷って、ふむふむと先へ読み進めようとすると、途端におなかがグルル〜。 彷徨える本の精霊が「買え!」って怒っているかのよう……。 この物語は、仕事をクビになった主人公が勤めた怪しげな24時間書店...

本屋に行くと下痢にならない? 魔法をかけられたようにワクワクし、棚を巡り何時間でも迷って、ふむふむと先へ読み進めようとすると、途端におなかがグルル〜。 彷徨える本の精霊が「買え!」って怒っているかのよう……。 この物語は、仕事をクビになった主人公が勤めた怪しげな24時間書店で、奇妙な本と客たちの謎を解こうと、周りの人達を巻き込んでいく様子が描かれている。 「古い時代の知恵」と「新しい知恵」の競演を、某巨大企業までも巻き込んでしまうスケールの大きな展開で、中盤はおおいに盛り上がる。 じゃあなぜ星三つかって? うーん…オチが常識的って思ってしまった。 ……多分最近過激なSFの読みすぎかな〜

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2021/07/28

24時間、いつ訪れても確実に開いている書店。なんて羨ましいと思いつつ読み始めたら驚きの展開だった。 ライトで魔術的なファンタジー。

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2023/01/29

アメリカの中2病、という感じか。 古書店が舞台と聞くと、どうしても“紙とインクの匂いがする薄暗く埃っぽい空間”を感じられ、ハイテク機器などお呼びでない展開を期待してしまいがちなので、書名からの予想に反してハイテク寄りの展開に少しがっかりした。

Posted byブクログ

2021/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゲームで使っていた中2的な名前をバラされたくないというのは万国共通のネタなんだなと妙な感動があった。 作中の人物や物や場所など、実在するものとしないものがあり、嘘の紛れ込ませ方が秀逸といえる。いつの日か、創英角ポップ体に隠された暗号も解かれる日が来るのかもしれない。解きたくはない。

Posted byブクログ