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骨を彩る の商品レビュー

4.1

79件のお客様レビュー

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    27

  2. 4つ

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2021/12/04

登場する人物一人一人に視点を変えて短編となっていてリレー形式で楽しめる。前半は視点が同年代で感情に寄り添えたけど後半は視点が若いせいでなかなか読み進められなかった。自分の子世代の気持ちを理解する意味で読むことはできてもやはり感情移入はできない。積読が増えていくけれど選書を慎重にし...

登場する人物一人一人に視点を変えて短編となっていてリレー形式で楽しめる。前半は視点が同年代で感情に寄り添えたけど後半は視点が若いせいでなかなか読み進められなかった。自分の子世代の気持ちを理解する意味で読むことはできてもやはり感情移入はできない。積読が増えていくけれど選書を慎重にしないと時間のムダになってしまうな。でも若い著者の言葉の使い方は読書を楽しむと言う意味では良かった。

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2021/10/19

彩瀬まるさんは個人的に大好きで、この作品も大好きです。 人間の心の、脆くて弱い部分の描写が素晴らしい

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2021/10/09

悠都の肩はいつも熱い。湿気のない、よく日射しに熱せられた石のような熱さだ。 /やわらかい骨  p222

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2021/09/22

すごく良かったです。 抽象的な表現もあるので理解するのに難しいところもあるけど、それぞれの心の内を言葉で表現できるのはさすがです‼︎ 視点が違うと人の印象って全然違うんだなと、普通に考えればわかることなのかもしれないけど改めて気づかせてくれる作品でした。 他のも読みます‼︎

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2021/09/19

「妻の夢」から始まる静かな物語である。 津村は、妻の朝子を10年前に大腸がんで亡くしている。 弁当屋の相川光恵と親しくなっているが、いまひとつ踏み出せない津村。 イチョウが黄金色の雨を降らせ、朝日を受けてきらきらと輝くその情景が繊細で、心に深く刻まれていく。 連作短編のようで、...

「妻の夢」から始まる静かな物語である。 津村は、妻の朝子を10年前に大腸がんで亡くしている。 弁当屋の相川光恵と親しくなっているが、いまひとつ踏み出せない津村。 イチョウが黄金色の雨を降らせ、朝日を受けてきらきらと輝くその情景が繊細で、心に深く刻まれていく。 連作短編のようで、まるでバトンを繋ぐように、お話が少しずつ緩やかに繋がっていた。 誰もが、他人にわかってもらえないものを抱えて生きている様子がありありと描かれていた。 光恵の高校の同級生だった真紀子や玲子、津村の経営する不動産事務所に勤める浩太郎が主役となって登場し、それぞれ面白く読み進めていたのだが、最後の「やわらかい骨」でガツンとやられてしまった。 ここまできてやっと、この本で言いたかったことにたどり着いたような気がした。 3歳で母を亡くした津村の娘小春が、中学時代に体験したことによって何を感じ、何に気づいたのか。 私自身が、この本によって大事なことを教えられたし、理解していないことがたくさんあるということに気づかされた。 綾瀬まるさん、凄いです。読んでよかったです。

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2021/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

p73「もう自分は高校生ではないのだ。どうしても最終バスに乗らなければいけないわけではない。タクシーだって使える。このカフェは二十四時間営業なのだから、いくらでも、気が済むまで待つことが出来る。」

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2021/08/29

誰かのことを理解したいと思う気持ち 私のことを、わかってほしいという気持ち 触れてもいいの、いいのか、いいんだ いいですとも、 と許される関係の特別さ

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2021/08/01

電子書籍。 初読み作者さん。自分の芯のような、骨になる何かが不足している人たちの5編の短編集。短編ではあるものの、毎話登場人物がリンクしている。なかでも「やわらかい骨」が好き。 全体的に重たい内容でもあるし、台詞鋭かったりするものの、丁寧に繊細に描かれていて、読後感はなんだかじ...

電子書籍。 初読み作者さん。自分の芯のような、骨になる何かが不足している人たちの5編の短編集。短編ではあるものの、毎話登場人物がリンクしている。なかでも「やわらかい骨」が好き。 全体的に重たい内容でもあるし、台詞鋭かったりするものの、丁寧に繊細に描かれていて、読後感はなんだかじんわり温かい。最後まで読んで、表紙のイラストを見るとまた感じるものがある。

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2021/07/13

2021.07.13.読了 ずっと積読していた作品。 読了できてよかったと思う。 短編連作で始まりがよかったので引き込まれて読んだ。 抽象的な表現が多く、ちゃんと理解して読めたのか?は分からない。 1作目の『指のたより』と2作目の『古生代のバウムロール』がよかったので最後に向かっ...

2021.07.13.読了 ずっと積読していた作品。 読了できてよかったと思う。 短編連作で始まりがよかったので引き込まれて読んだ。 抽象的な表現が多く、ちゃんと理解して読めたのか?は分からない。 1作目の『指のたより』と2作目の『古生代のバウムロール』がよかったので最後に向かって失速してしまった感じ。 しかしこれは好み。 悪くない1冊だった

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2021/06/28

何も喪わず、傷つかず生きている人なんていない…。 なかったことにできない、色とりどりの記憶が いま、あなたに降り注ぐ。色彩をなくした過去、 記憶、日々に、あらためて向き合い、彩ってゆく 希望の物語。

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