骨を彩る の商品レビュー
みんな誰だって隠しておきたい事、心に暗い影をもっているものなんだなと改めて思う作品でした。 読み終えてみると、愛情や人の優しさ、思いはもっていても中々伝わらないものなんだな、と。 相手を思う気持ちがかえって相手との距離を生み 、ささいな誤解が大きくなり。 人と繫がれる事は奇跡に近...
みんな誰だって隠しておきたい事、心に暗い影をもっているものなんだなと改めて思う作品でした。 読み終えてみると、愛情や人の優しさ、思いはもっていても中々伝わらないものなんだな、と。 相手を思う気持ちがかえって相手との距離を生み 、ささいな誤解が大きくなり。 人と繫がれる事は奇跡に近くて正解はないのかな。 でも思う気持ちさえあればいつかまた理解しあえるのかも。 感想は自分の気持ちも相手の気持ちも、理解するのは難しいでした。
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やがて海へと帰る。を読んで自分が死んだ事に気付かず歩いて歩いて同じ場所に戻って、また歩いて、歩かなくていいんだよとお婆さんが言ってくれる、顔が菊の花で、その大元が震災で、何度読んでも切なくて、でも切ないと自分とは関係ないと人事みたいに考える浅はかな自分がいる。どんどん記憶が消えて...
やがて海へと帰る。を読んで自分が死んだ事に気付かず歩いて歩いて同じ場所に戻って、また歩いて、歩かなくていいんだよとお婆さんが言ってくれる、顔が菊の花で、その大元が震災で、何度読んでも切なくて、でも切ないと自分とは関係ないと人事みたいに考える浅はかな自分がいる。どんどん記憶が消えて行き最後に歩かなくていいんだよと、救われる、最後に救われた思いです。小春の話が印象的だった、自分から見たら今の子供達は複雑で、逃げる術を持たないと生きれない、小春は自分が変わる事が正しいと知り実際そうした、葵とまた会えるはず
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彩瀬まるさんの作品が好き。 以前なにかを読んでから漠然と思っていて、メルカリで5冊セットで購入うちの1冊目を読み終えた。 大きなストーリーに流される話ではなくて 手からこぼれ落ちていく日々の生活を、ひとつぶひとつぶ、お椀がたの手で受け止めているような、そんな印象 短編集だがゆるっ...
彩瀬まるさんの作品が好き。 以前なにかを読んでから漠然と思っていて、メルカリで5冊セットで購入うちの1冊目を読み終えた。 大きなストーリーに流される話ではなくて 手からこぼれ落ちていく日々の生活を、ひとつぶひとつぶ、お椀がたの手で受け止めているような、そんな印象 短編集だがゆるっと繋がっている私が愛してやまないスタイル 読み終わってからはじめて気付く、表紙のイラスト なにか足りない、ずっと足りないと思っていたわたしを、埋めてくれる
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短編集みたいだけど全てが繋がってる 人間誰しも持ち合わせているきれいだったり汚かったりする感情を、肯定も否定もせず受け入れて生きていくってこういうことなんだな
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短編それぞれの登場人物が繋がっているので、同じ人物の見え方が、さっきの話と次の話で変化する。 人には家族や友人との関係、歩んできた人生、話していないだけで悩みもあり、それらに伴う感情がある。 そういったものをどの短編でも感じた。 短編の中で特に好きだったのは「やわらかい骨」で、...
短編それぞれの登場人物が繋がっているので、同じ人物の見え方が、さっきの話と次の話で変化する。 人には家族や友人との関係、歩んできた人生、話していないだけで悩みもあり、それらに伴う感情がある。 そういったものをどの短編でも感じた。 短編の中で特に好きだったのは「やわらかい骨」で、違うことを嫌う中学生の世界や、小春と葵がその環境の中で友情を育んでいく様子はとてもリアルだった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
イチョウの葉が印象的だった。 1話目の指のたよりは夜中に読んだからか、 少しホラーに。夢の中で自分の指も。笑 2話目の古世代のバウムロール 分かる。 嫉妬心とか見栄とか。 他人が羨ましく思う。自分を着飾りたくなる。 3話目のバラバラ 人は1人では生きていけない お互いの気持ち、自分が思ってもないほど実は相手は思っていてくれてたり。 4話目のハライソ きっとみんな違う形でも こーいう息抜きというか本音を出す場所が必要 ただ、そんな中にも気を遣ったり言葉を選んだり 最後のやわらかい骨。 人と違うところ。 心内を打ち明けていく そして打ち解けていく 心の歪みが解かれていく気がした。 柔らかい気持ちになった。
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登場人物が薄く繋がっている短編集。 日々の中で何か上手く行かないこと、自分の中では当たり前なんだけど、人にとっては違うこと。 そんな日々に見られるけど、意外とそれについて深く考えたことはなかったなぁーとか… だけど気付いてしまうと、ちょっと切なくなる。 全体的に優しさが感じられる...
登場人物が薄く繋がっている短編集。 日々の中で何か上手く行かないこと、自分の中では当たり前なんだけど、人にとっては違うこと。 そんな日々に見られるけど、意外とそれについて深く考えたことはなかったなぁーとか… だけど気付いてしまうと、ちょっと切なくなる。 全体的に優しさが感じられる作品だった。 2023.3.29
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読解力が乏しいので二回読んだ。 一回目はふわふわとしたこの五つの短編集の共通項は何だろう説明が出来なかった。 二回目を読んで、作品紹介を初めて読んで、ああ「ない」を書いたのかと知って漸く物語を理解できた。 少し時間を空けて三回目を読んだらまた何か分かるのかもしれない。
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彩瀬まるさんの本4冊目。 5つの短編やけど繋がってる、でも各物語がしっかり独立してる。 彩瀬さんの抽象的な、幻想的な文章が掴みどころのない雰囲気を作ってるんだろうなぁ。
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登場人物が繋がる5篇から構成される連作集。 どこかぽっかりと心に穴が空いた登場人物達の心情に、他者との関わる描写が深く鋭い。 各篇の終わりに訪れる憑き物が取れたような柔らかな爽快感が良い。
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