活版印刷三日月堂 海からの手紙 の商品レビュー
活版印刷に惹かれ三日月堂にやってくる人々。 何かを依頼しようとしてるわけでもないのに。 活版印刷や店主弓子さんとの交流で、癒される。 いいなぁ、わたしも三日月堂行ってみたい。
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「死」を受け入れる人々が書かれる。三日月堂を軸に、少しずつ繋がっていく四つの物語。 死んでいった人達の残した「人生に時期がある」や「輝く遠い場所」という言葉が、読み終わった私の中に響いている。
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素敵な連鎖で三日月堂を次々と訪れる人たち。それぞれに悩みを抱いているものの、自らなんとか解決して新たな一歩を踏み出したいと願っている。そんな人たちに寄り添い、活版印刷によって想いを形にして授けてくれる弓子さん。客とともにデザインを思案し、活字を拾い、心を込めて刷り上げる。さて、こ...
素敵な連鎖で三日月堂を次々と訪れる人たち。それぞれに悩みを抱いているものの、自らなんとか解決して新たな一歩を踏み出したいと願っている。そんな人たちに寄り添い、活版印刷によって想いを形にして授けてくれる弓子さん。客とともにデザインを思案し、活字を拾い、心を込めて刷り上げる。さて、これから彼女自身も大型印刷にどう挑み、活版を生業として確立していくのかが楽しみだ。
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ほしおさなえさんの文庫本の第二弾『海からの手紙』です。 今回もとても味わいがある4つのエピソードで「ちょうちょうの朗読会」「あわゆきのあと」「海からの手紙」「我らの西部劇 どれも引き込まれらように読みました(^~^) どれも良かったんですが、私が気に入ったのは「ちょうちょうの朗読会」、朗読を勉強中の職業も性格も違う女性達が、あまんきみこさんの作品を自分達の初めての朗読会で発表すると言うお話で、グループの中の一人の女性が自分は他の誰よりも劣ってると思い込み弱気になるのだけど、でも大切にしている物語だからこそどうしても自分も参加して成功させたい気持ちが・・・ 練習を通じて他の彼女達も、似たようなことを思い、他の人のことをいいなぁって感じてたのを知るんだけど、その人の評価って自分で決めるものじゃなく、自分の大切な物を一生懸命やってれば周りも見てくれて、自ずと引込まれていくんだなぁって感じました(⌒▽⌒) 4章が読み切りのように感じますが 第一弾のお話から ゆる~~~く全部繋がっていきます。 当然、1話読み切りとしても読めますよ(≧∇≦) どの章も本人にしか分からない『大切にしているもの』があるんだなと思わせてくれる作品でした(´∀`)
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図書館で。 それぞれの短編が少しづつ重なっているのが面白い。 タイトルは覚えてなかったけれども白い帽子、懐かしいなぁ。教科書に乗っていた「これはレモンの香りですか?」は今も覚えている。今度借りてみよう。 後はあわゆきと、豆本と、総集編のお話。個人的には書いたものをまとめたり、総...
図書館で。 それぞれの短編が少しづつ重なっているのが面白い。 タイトルは覚えてなかったけれども白い帽子、懐かしいなぁ。教科書に乗っていた「これはレモンの香りですか?」は今も覚えている。今度借りてみよう。 後はあわゆきと、豆本と、総集編のお話。個人的には書いたものをまとめたり、総集編のようなものを出すのであれば今のデジタル印刷の方がラクだろうなぁとは思う。というか校正が絶対そっちの方が手間かからなそう。 エッチング懐かしいな~ やったな~ 印刷の時、プレスを間違えて版が沿ったのはよくわるくも忘れられない(笑)プレス機壊さなくて良かった。
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過去から繋がってるところに、 凄い特別感があってうらやましくさえあります。 豆本いいなぁ。 読み聞かせいいなぁ。 こんな活動してみたい。 そして、松井さんに会いたくなって、本借りました。
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■胸の奥の見えない言葉が想いをのせて刷り上がる― 小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い、丁寧に刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い…。活字と言葉の温かみに、優しい涙が流れる、大好評シリーズ第二弾!
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三日月堂シリーズ第二弾。 第一弾がとても良かったので二弾も借りたくなり、図書館で借りました。 第二弾もやさしい雰囲気でした。あと、うるってくるような内容が多かったです。活版印刷を通じて三日月堂を訪れた人が活版印刷や店主の弓子さんとかかわることで心が晴れていったり止まっていたものが...
三日月堂シリーズ第二弾。 第一弾がとても良かったので二弾も借りたくなり、図書館で借りました。 第二弾もやさしい雰囲気でした。あと、うるってくるような内容が多かったです。活版印刷を通じて三日月堂を訪れた人が活版印刷や店主の弓子さんとかかわることで心が晴れていったり止まっていたものが動き出すような内容でした。 「あわゆきのあと」は、私は広太くんみたいな行動は11歳の時は取ること考えもしなかっただろうなとは思いましたが、内容はとても良かったです。
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三日月堂でお客さんが少し救われたり変われたりするのは、活字という物体に触れることで、自分の生活ひいては人生の、存在感みたいなものに気がつくのかな、と思う。 自信をなくした心、虚無感にとらわれた心の中に、ぽとんと落ちてくる活字・・・そんなイメージがわく。 弓子さんが、お客さんの迷い...
三日月堂でお客さんが少し救われたり変われたりするのは、活字という物体に触れることで、自分の生活ひいては人生の、存在感みたいなものに気がつくのかな、と思う。 自信をなくした心、虚無感にとらわれた心の中に、ぽとんと落ちてくる活字・・・そんなイメージがわく。 弓子さんが、お客さんの迷いを解決してくれる探偵やカウンセラーみたいな立ち位置ではなく、一緒に少しずつ前進していくところもいい。 男の子が、それまで知らなかった「お姉さん」の存在と向き合うお話『あわゆきのあと』、その男の子のおばさんが活版印刷に背中を押されて「次は」と先を見られるようになる『海からの手紙』が良かった。 「生きることはいつも一方通行だ。」 投壜通信、というのも味わい深い言葉だなぁ。
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実はシリーズ第一作より先に、本書を入手した。 買う前から、書名を見て、面白そうだと思ってはいた。 古書店でたまたまこの本があって、手にしたら、著者サイン本だったのだ。 ここで会うたも何かの縁、とばかりに買った次第。 サインに添えて、三日月にカラスが止まっている、あのスタンプも押...
実はシリーズ第一作より先に、本書を入手した。 買う前から、書名を見て、面白そうだと思ってはいた。 古書店でたまたまこの本があって、手にしたら、著者サイン本だったのだ。 ここで会うたも何かの縁、とばかりに買った次第。 サインに添えて、三日月にカラスが止まっている、あのスタンプも押されている。 そして、そのサインの書体なんだが、所謂「大人かわいい」字体。 だから勝手に、三十代くらいの若い書き手だと思い込んでいた。 で、今回初めて著者プロフィルを見て、びっくり。 二十年以上のキャリアをもつ、ベテランではないか! いやいや、本当に先入観って、よくないわあ。 あだしごとはさておき。 出来事や、人物が緩やかに連関しつつも、語り手をスイッチさせていく作りにだいぶ慣れてきて、今や何か心地よくなってきた。 今作では弓子さんはあまり目立つ感じではなく、入れ替わっていく人物たちの物語にフォーカスされている感じだった。 「あわゆきのあと」の語り手である、小学生の広太くん。 彼が自分の生まれる前に、わずか三日しかこの世にいなかった姉の存在を受け入れるまでのお話だ。 正直言って、こんなものの分かった、自分の心の揺れも客観的に見つめられる小学生男子がいるんだろうか、と思ってしまう。 そう言えば前の巻の第一作に出てくる樹くんも、家事ができて、高校生としては老成した、理想的な息子。 なんか、そういう出来すぎた男の子がやたらに出てくるなあ、ちょっと作者にとって都合の良すぎる設定だなあ、と思っていたら、最終話の「我らの西部劇」の主人公と息子の祐也は、父に反抗する息子たちだった。 ああ、やっとリアルな感じになってきた、とひと安心。 最近、第三巻も出たらしい。 それも楽しみになってきた。
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