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活版印刷三日月堂 海からの手紙 の商品レビュー

4.2

105件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    16

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2019/07/09

翼、繋がりで読んだわけではないけれど 表題「海からの手紙」の、本筋ではないけれど翼のエピソードにきゅん。 皆様御存知、私の背中には翼が(以下略) 三日月堂2作目。 前作と比べて少しテーマが重めになってきてるように感じたけれど、案外それが文体等とバランス良くて馴染んで読めまし...

翼、繋がりで読んだわけではないけれど 表題「海からの手紙」の、本筋ではないけれど翼のエピソードにきゅん。 皆様御存知、私の背中には翼が(以下略) 三日月堂2作目。 前作と比べて少しテーマが重めになってきてるように感じたけれど、案外それが文体等とバランス良くて馴染んで読めました。☆3.5 裏表紙のあらすじで弓子さんに「影のある」とか「物静かな」とか頑張って主人公属性くっつけようとしなくてもいいんじゃないかな…弓子さん結構おしゃべりで明るいよね(笑 別にさ、何か抱えてます、って顔で歩いてなくたって、 前を向いて歩いてるひとは、主人公なのだよ。ふん。

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2019/06/28

知らない事ばっかり。 「あまんきみこ」? 「新美南吉」⁇あー、「ごんぎつね」なら知ってるわ… 自分が無知過ぎて恥ずかしいが、ググりながら読んだ。 あまんきみこさんの絵本は知らなかったけど、読んでみたくなった。奥が深い作品なんだろうな。 活版印刷で詩を印刷するのは、想像しただけで...

知らない事ばっかり。 「あまんきみこ」? 「新美南吉」⁇あー、「ごんぎつね」なら知ってるわ… 自分が無知過ぎて恥ずかしいが、ググりながら読んだ。 あまんきみこさんの絵本は知らなかったけど、読んでみたくなった。奥が深い作品なんだろうな。 活版印刷で詩を印刷するのは、想像しただけで素敵。そこに貝殻の版画なんて私もその豆本欲しい!

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2019/06/21

誰かの心にそっと寄り添う活版印刷屋さんのお話。ゲストみたいに主役が交代し、4つの短編になってます。4つのうちどれが一番心に沁みるかは、今のその人次第かも。 最終話は、10代の息子のいるお父さんの話。 行き当たりばったりで自分の好きなことばかりしていた(と感じていた)父親に反発し...

誰かの心にそっと寄り添う活版印刷屋さんのお話。ゲストみたいに主役が交代し、4つの短編になってます。4つのうちどれが一番心に沁みるかは、今のその人次第かも。 最終話は、10代の息子のいるお父さんの話。 行き当たりばったりで自分の好きなことばかりしていた(と感じていた)父親に反発して、堅実な道を歩いてきたはずが、健康上の理由から仕事も失い、生きていくことは「出口の見えないトンネルのなかを苦しい、苦しい、って言いながら走っていく」ようなものと感じるような日々を送っている。 だけど、死別した父親の残した原稿に出会い、父親の実像に思いをはせ、父親の自分への思いを感じ、また、それが自分と自分の息子の関係に重なり合っていく。 自分の親を親としてではなく、ひとりの人間として、どう生きたのかということを考えるのは、自分が晩年と呼ばれる年頃に差し掛かった証拠かも知れない、などとふと思ってしまう物語です。 この物語では、死別した父親が中学生の「私」をスター・ウォーズを見に連れて行く話がキーになっていて、息子にとっての輝く遠い場所を自分は理解できないとしても、その道を歩いていってほしいという願いが語られる。スター・ウォーズは、父と子を描いた映画でもあるから、これは、第一巻での銀河鉄道の夜と同じく、トリビュートかな。これ以外にも、いくつかの文学作品が登場し、その作品の世界と物語がリンクしているのも面白い。 文字が、時を超えて誰かの思いを伝えるのなら、それを生み出す活字は、実体はあっても、影の存在。ならば、文字や言葉を生み出す誰かの思いは、さらに深い影なのか。 あと、校正がたくさん入ると修正が大変といったエピソートが出てきて、活字を組んでいたら、そりゃそうか・・・と今更のように思い至ったりするのも楽しいです。

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2019/06/06

「星たちの栞」を読んだ後、印刷博物館に行って活版印刷機を見てきて良かった。 「あわゆきのあと」で、少年が三日月堂の探検に行ってその古い機械を覗き見する場面、あの印刷機のイメージを鮮明に思い浮かべることができた。 つい最近知ったのですが、今年になって、川越に活版印刷所が復活したの...

「星たちの栞」を読んだ後、印刷博物館に行って活版印刷機を見てきて良かった。 「あわゆきのあと」で、少年が三日月堂の探検に行ってその古い機械を覗き見する場面、あの印刷機のイメージを鮮明に思い浮かべることができた。 つい最近知ったのですが、今年になって、川越に活版印刷所が復活したのですね。櫻井印刷所です。 社長は三日月堂と同じく若い女性の方で「活版お披露目会」には、ほしおさなえさんも参加されています。 この作品の影響力たるや、すごいものがありますね。 小説を読んでいると心に響く言葉との出会いがありますが、この本では[海からの手紙]の次のセリフでした。 "飛びたいから飛ぶ、飛べるから飛ぶ、だけど飛ぶには技術が必要、飛びたくても技術がない人は飛べない、だから飛べる人は飛ぶべきだ。"

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2019/06/05

活版印刷の温かみがいろんな人を癒したり、元気づけたり、勇気をくれたりする。 前の話の登場人物が次の話にも絡んでいるところが読みやすい。弓子さんが印刷機を動かせる日も近そう。

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2019/05/16

少しのリンクで話がつながって、今回もゆったりした気分で読めました。ちょっと涙する話もあり、ハラハラする話もあり。親の心のなんてきっと一生分からない。親だって個人なんだから。でも、大切に思ってもらえるのは良く分かる。紆余曲折ありつつ、最後は「ここ」という場所があるのは安心だ。弓子自...

少しのリンクで話がつながって、今回もゆったりした気分で読めました。ちょっと涙する話もあり、ハラハラする話もあり。親の心のなんてきっと一生分からない。親だって個人なんだから。でも、大切に思ってもらえるのは良く分かる。紆余曲折ありつつ、最後は「ここ」という場所があるのは安心だ。弓子自身の話をもう少し知りたい所です。

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2019/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

身近な人とのつながりを考えるお話だった。時間がいろんなことを混ぜて、溶かして、薄めて、濃くして、自分なりの結論にたどり着く。ここに出てくる三日月堂の作品を見てみたいと思う。それができないから、想像の中ですごく素敵なものになっている。 1巻を読んだあと、活版印刷を体験できる場所に行ってきた。一筆箋に自分の名前を刷って、手紙を書いて、豊かな時間を持てました。初めてのことを、教わりながらひとつひとつ手作業で。とても楽しい時間でした。

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2019/02/26

夢があって、暖かくて、レトロでとても素敵。こんな風に生きたいなと憧れもする。人と人が活版印刷で繋がって、そして三日月堂も活気を取り戻していくその感じがいい。今みたいに便利な時代じゃなくても、それが逆に羨ましいなと、お祖父さんがやっていたという時代のことを思いながら、読んだ。

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2019/02/01

活版の印刷所を舞台にした2冊目。印刷されたものを目にした人が、印刷所を訪れて次の注文者になったりと、話がゆるくつながっていて、印刷物の種類も増えていく。主人公のはずの弓子さんの影が薄くなっている気もするけれど、このシリーズの主人公は活版印刷と川越の町なんだろうなとも思う。

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2019/01/31

三日月堂シリーズ第2弾。 4編の連作短編集。 ちょうちょうの朗読会 あわゆきのあと 海からの手紙 我らの西部劇。 「あわゆきのあと」がとても良かった。 短編が4作になると、好みのものばかりではなく… ☆4つに。

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