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サイレンス の商品レビュー

3.6

48件のお客様レビュー

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2023/11/13

小さな島の因習や、閉塞感からくる怖さはホラーにも似た感覚を覚える。予想どおりの結末であっても、ジワっと嫌な感じが残る読後感。島を変えたいと願う若者も、その閉塞感や因習の中では島に染まっていくしかない人生が哀れだと思う。

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2023/10/29

最後がぞっとする展開。なんで俊亜貴みたいな人を好きになってしまうだろうな…。俊亜貴が深雪のことを、好きではないけど必要なんだと。要は都合のいい女と言っているくだりが、本当に嫌になった。それに対して、地元の竜也はいい。ようやくその良さがわかって良かった。この平和が続くといいが…。 ...

最後がぞっとする展開。なんで俊亜貴みたいな人を好きになってしまうだろうな…。俊亜貴が深雪のことを、好きではないけど必要なんだと。要は都合のいい女と言っているくだりが、本当に嫌になった。それに対して、地元の竜也はいい。ようやくその良さがわかって良かった。この平和が続くといいが…。 怖さの余韻が残る小説だった。

Posted byブクログ

2023/02/04

新潟の離島で生まれ育ち、田舎が嫌で上京し、東京に固執し、東京生まれの男性と結婚を夢見る深雪。相手を想うというより自分の理想を叶えてくれる俊亜貴に尽くす深雪にも、都合のいい女の深雪ととりあえず結婚し、他所で好きな女と楽しもうという俊亜貴にも共感できず、前半はイマイチかなぁと読み進め...

新潟の離島で生まれ育ち、田舎が嫌で上京し、東京に固執し、東京生まれの男性と結婚を夢見る深雪。相手を想うというより自分の理想を叶えてくれる俊亜貴に尽くす深雪にも、都合のいい女の深雪ととりあえず結婚し、他所で好きな女と楽しもうという俊亜貴にも共感できず、前半はイマイチかなぁと読み進めてたけど、スーツやスマホの下りでゾッとしました。そういえばイヤミスだったわ。それにしても、知らないうちに疎ましく思う生まれ育った環境やらに強く影響って受けてるものなんですね。

Posted byブクログ

2022/04/05

決して直接的な描写はないものの、そういうことなのか・・・と理解する瞬間のゾクリ感がたまりませんでした!

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2021/06/08

最近読み始めた秋吉理香子さん。 普通のミステリーだとばかり思っていたら謎はありましたが、この作品では殺人事件は起こりません。 軽く読める恋愛ミステリーとでも言ったらいいのでしょうか。 子供の頃歌手になるのが夢だった、新山深雪34歳。 20年前暮らしていた雪之島、一番の美少女でア...

最近読み始めた秋吉理香子さん。 普通のミステリーだとばかり思っていたら謎はありましたが、この作品では殺人事件は起こりません。 軽く読める恋愛ミステリーとでも言ったらいいのでしょうか。 子供の頃歌手になるのが夢だった、新山深雪34歳。 20年前暮らしていた雪之島、一番の美少女でアイドルのオーディションに合格しますが父親に上京を反対されてあきらめます。 東京の大学に合格するのと同時に芸能界への未練がつのり、バイトをしたりしてきましたが、年齢的に無理があり、芸能プロダクションでアイドルの宮原かおりのマネージャーの仕事をしています。 深雪には広告代理店に勤める恋人の藤崎俊亜貴がいますが、6年間つきあっても結婚しないので、周りの先輩女性から注意され「この年末年始に実家に一緒に行ってくれなければ別れましょう」と言ったら、俊亜貴はなんとOKで、島に行くフェリーの中で結婚指輪まで渡されます。 俊亜貴はなんか胡散臭いなあ、地元の幼なじみの達也の方がずっといい男だよなあと思って読んでいたら、やっぱり。 俊亜貴は1000万円以上の借金の返済のために深雪が必要だったのです。しかも本命の女性までいて、深雪とはカモフラージュのために付き合っていたのがずるずると。そして深雪の預金をあてにした借金返済のための結婚。 以下ネタバレです。ご注意ください。 大丈夫です。深雪は深雪のことが大好きな島の女の子風花ちゃんが、島の守り神「しまたまさん」に一生懸命お願いしてくれたおかげで幸せをつかむことができます。 島の生活は濃い人間関係など厳しいところもありますが、スマホだけでつながっている都会の生活は怖いということを実感しました。

Posted byブクログ

2021/03/22

田舎の閉鎖された独特の空気感、都会への憧れ、私の生活には接点はありませんが、想像しやすく、入り込みやすかったです。 登場人物も、実際にいそうで、それぞれに少しずつ感情移入もして読めました。 話自体は、淡々と進んでいるようで、何か心にざわりと不安を残す感じでした。

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2020/11/19

秋吉理香子さん2冊目 そして2冊とも私的には☆5の面白さ! ちょっと秋吉さんにハマってみようかな。 元婚約者の行方は‥何も書かれて無いけどそういう事。 恐ろしい島。 ホラーの要素何も書かれてないのに、すごいホラー。 田舎の空気、すごく共感。地元のインター降りた途端、いつもドア...

秋吉理香子さん2冊目 そして2冊とも私的には☆5の面白さ! ちょっと秋吉さんにハマってみようかな。 元婚約者の行方は‥何も書かれて無いけどそういう事。 恐ろしい島。 ホラーの要素何も書かれてないのに、すごいホラー。 田舎の空気、すごく共感。地元のインター降りた途端、いつもドアがパタっと開くような感覚。 とにかく閉塞感。あの空気がとっても苦手だったな。

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2020/11/14

いつもの秋吉さんの作品を読んでる時のそわそわ感があんまり無くてちょっと残念だった。 そこまで好きな登場人物も居なかった。 しまたまさんが恐ろしいのか、島を大事に思う人たちが恐ろしいのか。。

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2020/01/29

こんな島は嫌だ。新潟地方にある、人口300人程度の『雪之島』。浜風で吹雪吹きすさぶ、田舎の閉鎖的な島。島出身の深雪は、都会へ憧れて上京し、婚約者トシアキを連れて帰省する。トシアキはどう見てもクズ男だが、深雪は彼に執着するー。はっきり言って、クズ男のトシアキよりも深雪の方が好きにな...

こんな島は嫌だ。新潟地方にある、人口300人程度の『雪之島』。浜風で吹雪吹きすさぶ、田舎の閉鎖的な島。島出身の深雪は、都会へ憧れて上京し、婚約者トシアキを連れて帰省する。トシアキはどう見てもクズ男だが、深雪は彼に執着するー。はっきり言って、クズ男のトシアキよりも深雪の方が好きになれなかった。トシアキはクズだが、田舎独特の風習に付き合わされる場面には同情した。深雪は大層ウェットな女で、重い。美人でも不幸になる典型である。物語としてはミステリーというよりはサスペンスか?よくわからない部分もあったがイッキ読み。

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2019/04/15

しまたま様が護って下さる。 田舎ならではの風習は都会とはかなり違う事が多いが、この二人の場合論点はそこだけではなく他にも山積みだったな。 見つかったスマートフォンを見てどんな感情が彼女に生まれたか分からないが、義妹の彼氏を冬に誘う時点で彼女も魅入られてしまったのかもしれないな。

Posted byブクログ