サイレンス の商品レビュー
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深雪はアイドルを夢みて島を離れ、東京の芸能事務所でマネージャーをしている。 広告代理店勤務の俊亜貴(としあき)は、つきあって6年なのに、結婚の話を全然しない。 女子会で先輩からアドバイスされた深雪は、意を決して迫り、年末に2人で雪之島に住む両親へ挨拶に行くことに。 だが、深雪の実家へ泊まった後、俊亜貴は失踪してしまう。2人は果たして結婚できるのか。 (アマゾンより引用) おもしろっ!こわっ!! 終盤になるにつれて、「あ、そういうこと!?」みたいな いや~、秋吉さんの作品大好き!!
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スズキのネーム入りスーツでほぼ展開が読めた。島の話は湊かなえの「Nのために」と同様、閉鎖的な世界の暗い話。「サイレンス」のタイトルもなるほどうなづける。はたして雪菜の父親は誰なのか?達也の行動に朋子も 深雪も容認できるのか?今までとは違う作風で「聖母」に次ぐイヤミス。引き続き違う...
スズキのネーム入りスーツでほぼ展開が読めた。島の話は湊かなえの「Nのために」と同様、閉鎖的な世界の暗い話。「サイレンス」のタイトルもなるほどうなづける。はたして雪菜の父親は誰なのか?達也の行動に朋子も 深雪も容認できるのか?今までとは違う作風で「聖母」に次ぐイヤミス。引き続き違う作品も読み続けたい。
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表紙の裏の「しまたまさん」という言葉がとっても気になりながら読み始めました。 新潟本土の港からフェリーで2時間のところにある、人口300人足らずの雪之島。 信号機もないような島に、深雪が東京から恋人である、俊亜貴を両親に結婚の承認を得るため連れて帰る。 その中でわかってくる、様々な島での親戚関係や祭事など、東京では考えられない濃密な人間関係。 それが疎ましくて島から逃げ出す人も多い中、戻るつもりは無かったけど、結局島で幸せに暮らしている朋子。 そして、深雪は自分がマネージャーをしているかおりと俊亜貴の不倫がネット上で公開されて、会社が大変な中、雪でフェリーが欠航したり、吹雪で港までの道がわからなくなったりして、東京に帰れず、事実上の解雇のような形で退職する。 そして、そのまま島に残り、幼馴染の達也と結婚し、可愛らしい子供も生まれ、島の生活に馴染んでいく。 そして、ある時雪室の中で、俊亜貴のスマホを見つけ、その下の暗闇に眠っているものを想像してぞっとしました。 それは、朋子にも考えられて・・・島の人たちをしあわせにする「しまたまさん」って考えさせられてしまいました。
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ヒロインが年末にフィアンセを連れて帰省するところから物語は始まるが・・・。 とにかく話が長い。このヒロインが惚れた男がつまらないのは早々にわかる。それがグダグダと続き、ラストは大体想像できるのだけど、そこから、今度は主観を変えて同じ描写が続く。全く不要。 それでも前半はヒロイン、フィアンセとお互いの心情を微に入り細に入り丁寧に描いてあるので共感できる部分もあるのだけど、それが続いていきなり”殺されてました”となっても全然ありきたりで意外性がない。そこからヒネリがあるかと思えば何もない。 東北の離島の濃密な田舎暮らしはどこかノスタルジックな部分もあるけど、それで一冊になる物語ではなかった。 「イニシエーションラブ」みたいに、編集しなおせばいいのかもしれないが…。
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都会に憧れ、生まれ故郷の島を去った深雪。年末に婚約者を連れて帰郷するも、そこで判明してしまうとんでもないトラブル。悪天候の中島に閉じ込められ打つ手のない彼女に降りかかったのは災難なのか、それとも「しまたまさん」の加護なのか。じわじわと嫌な予感がいっぱいのサスペンスです。 途中から...
都会に憧れ、生まれ故郷の島を去った深雪。年末に婚約者を連れて帰郷するも、そこで判明してしまうとんでもないトラブル。悪天候の中島に閉じ込められ打つ手のない彼女に降りかかったのは災難なのか、それとも「しまたまさん」の加護なのか。じわじわと嫌な予感がいっぱいのサスペンスです。 途中からなんとなーくどういうことなのか分かってくるのだけれど。結局「幸せ」ってのがなんなのか、それに尽きるのですね。田舎の因習を嫌っていたにも関わらず、結局はその方が心地よく落ち着く環境になってしまうのはなんとも皮肉なのだけれど。それでも幸せならばそれでいいのかな? それにしても「しまたまさん」……客観的に見ると怖いよなあこれは。
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しまたまさんに護られた島育ちで、芸能界を目指していた美しい女性が主人公のお話。 親が許さずにアイドルになれるチャンスを失ってしまったその後。美人薄命じゃないけど、なかなか幸せをつかむのは難しいのね。 前半からかなりストーリーに引きこまれていきます。サスペンスらしいぞくぞく感も味わ...
しまたまさんに護られた島育ちで、芸能界を目指していた美しい女性が主人公のお話。 親が許さずにアイドルになれるチャンスを失ってしまったその後。美人薄命じゃないけど、なかなか幸せをつかむのは難しいのね。 前半からかなりストーリーに引きこまれていきます。サスペンスらしいぞくぞく感も味わえてなかなかおもしろいっ! がしかし、後半の終わり方がちょっとあれれって感じな気がしたな。3人の視点が描かれた後、最後に4人目の弥生ちゃんがでてきて、それで物語終了って。 だったら、もっとストーリーを膨らませちゃっても良かったかな。なんかここで終えちゃうのもったいない気がしました。登場人物のもう少し先まで知りたかったな~。特に俊亜貴のその後もね。
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芸能事務所でマネージャーとして働く深雪が婚約者を連れて久しぶりに戻ってきた故郷の島。雪に閉ざされたその島で深雪は晴れやかに婚約を報告するはずだった、のに… イヤミスを立て続けに発表している作者さんの前作「絶対正義」はけっこうしんどさを覚えたのですが、前作よりはまだマ…いやどうだ...
芸能事務所でマネージャーとして働く深雪が婚約者を連れて久しぶりに戻ってきた故郷の島。雪に閉ざされたその島で深雪は晴れやかに婚約を報告するはずだった、のに… イヤミスを立て続けに発表している作者さんの前作「絶対正義」はけっこうしんどさを覚えたのですが、前作よりはまだマ…いやどうだろう…な、相変わらずの後味の悪く後ろ髪を引っ張りつづけられるような厭らしさの残るお話でした。 ただ今回は、婚約者が早々とろくでなしというのがわかるので、どんな目に遭おうがいい気味だ!としか思えないという曲がった爽快感はありましたが、それにしてもほんと毎回嫌な話を考えつくなあと思うのです。 閉じた田舎、強固な地元意識と、余所者への排除意識。それらをまったく悪気なく、むしろ爽やかに描いて、人の運命を折り曲げていく。しまたまさんという神の姿を借りて。…おそろしきはやはり、人そのものだ。と、雪のごとくただ静かに思ったのでした。
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続きが気になって一気読み。 結婚の報告のため故郷の雪之島に婚約者と帰省した深雪。だが、婚約者が突然失踪する。 人口300人という閉ざされた島での慣習、人間関係、東京への憧れ、青年たちによる島おこし。 う〜ん、深雪の選択は妥当なものなんだろう。でも残念。 (図書館)
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最後の方が蛇足すぎる。 なんだろう、欲張っちゃったのかな? 読みやすいし、ワクワクするので、いい本だと思うのにもったいない。
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新潟の雪深い小さな島で育った深雪。アイドルを目指してオーディションなども受けたが父親の強硬な反対にあって夢を諦めた。しかし社会人になって芸能事務所のマネージャーとして懸命に働いていた。六年付き合った恋人とついに結婚することになり、数年ぶりに正月に帰省した。父親は意固地な態度で気ま...
新潟の雪深い小さな島で育った深雪。アイドルを目指してオーディションなども受けたが父親の強硬な反対にあって夢を諦めた。しかし社会人になって芸能事務所のマネージャーとして懸命に働いていた。六年付き合った恋人とついに結婚することになり、数年ぶりに正月に帰省した。父親は意固地な態度で気まずいが、なんとか挨拶なども済ませ、やっと掴んだ幸せに浸っていると恋人の裏切りが発覚し…… 主人公にも恋人にも島の人にもイライラしたけど面白かったな。狭い人間関係の嫌な感じがじんわり滲んできててとてもよかった。こうやって繰り返してきているんだろうなってラストの後味の悪さが抜群。
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