サイレンス の商品レビュー

秋吉理香子(著者)

2017/11/13

怖い。背筋が冷たくなるってこれだよね。
こんな島、絶対行きたくない…。
最近お気に入りの秋吉さん、これも面白かった！

2017/09/28

一気読み。故郷(田舎)と都会の対比がうまい。自分自身はここで描かれているような田舎の一員には(生まれ育った人、という意味では)なりたくてもなれないから、当然のように帰る場所、受け入れてくれる場所があること、がちょっと羨ましくもある。

2017/09/26

秋吉さんの新作はイヤミスでは無くサスペンス。それでも嫌な男は出てくる。その男に盲目的に惚れる女。二人を待つのは閉鎖的な風習が残っている日本海の小島。やるせない展開が続き、読んでいて鬱々となったが、急に色んな謎がバタバタッと解かれ思わず唸った。そういう事だったのか～。これは巧い。意味深なラストも凄くいい。
秋吉さんは湊かなえさんとはまた違った怖さがあるな。これは当分目が離せそうに無い。

2017/07/25

夏に読んだが、物語の季節のように冬という感じの背景で、その上ゾクゾク感が増しており、吹き荒れる嵐のようであり、ホラーもあり、寒さ漂うものであった印象。加えて田舎特有の閉塞感もあり、しきたりや人付き合いに関しても都会では多少目を瞑ったり、無関心な部分もあるが、田舎では近隣の情報が飛び交うのが早かったり、関係の濃密さや独特のしきたりなど少々面倒さも感じられる。不気味さもあったが、人付き合いの濃密さもあってか、不気味さは薄れていたなという感じ。じわりじわりが逆に怖さを増しているなと感じもする。

2017/07/11

かつてアイドルを目指した深雪。
夢破れて芸能事務所のマネージャーになった彼女には広告代理店の彼氏がいた。
なかなか結婚に踏み切ってくれない彼氏を説得して、雪が降り積もる故郷の島に帰ってくる。

田舎の関係の濃さや、お互いの嫌なところがジワリジワリと描かれていてリアルだった。

2017/07/08

2017.6.27.新潟から2時間の島に育ち、幼い時から人の目をひく容姿で、中学時代にオーディションを受け、いいところにいきながらも父親の反対で実現できず、やっと大学生になってアイドルを目指したものの時すでに遅くアイドルのマネージャーとなった深雪。婚約者俊亜貴を親をはじめとする親戚に紹介するために久しぶりに島に帰る。俊亜貴とあることで諍いをし、また、仕事のトラブルで帰ろうとするがなぜか帰ることができない。
秋吉さん初読み。田舎の因習に囚われた島という設定は面白く、一気読みできたが最後、中途半端感があった。

2017/06/20

秋吉さん、飽きちゃったな～

ちょっと内容が軽い気がする。ゾワゾワ感があんまりなくなっちゃって、こんなもんか～って話。

面白いけど物足りない。深雪、美人設定なのにパッとしないし(まあそれが事の始まりなんだけど)、登場人物に魅力がない感じかな～

2017/06/05

最後の最後でギョッとした。人間の薄汚さとか、そんなところに惹かれてしまうところとか、よく分かってらっしゃる…。リアリティもありつつ、一方でファンタジーでもありつつ、っていうのがこの作者さんの特徴なんだろうなあ。

2017/05/28

じわじわと怖かった。
しまたまさまは雪之島の護り神なんかじゃない。しまたまさまは、人間だ～。
この島に生まれなくてよかった！

2017/05/27

雪国の小さな島で育った深雪。アイドルに憧れていたが、島に住んでいたために夢を叶えることが出来ぬまま、アイドルのマネージャーとなっていた。結婚を決めたトシアキを連れ、里帰りをした島で待っていたのは、島の守り神しまたまさんだった。

嫌な雰囲気のつきまとう話。
はっきりしないトシアキが嫌だし、ダメンズに夢中になっている深雪も不幸。
里帰りした後の、雪の島の雰囲気がとにかく陰気で不気味。
何が起こるの？と先が気になって仕方ありませんでした。

多分、そうなんでしょうね、トシアキもヒロキも。
雪の島の女達は、しまたまさんに護られているから。
そして、弥生のカレも、きっと。
怖い…。

初読みの作家さん。
先を期待させる構成がうまく、他の作品も読んでみたいと思いました。