サイレンス の商品レビュー
いつもながらに後味の悪い(褒めてます)作品でした 島の閉塞感は読みながらこちらの息がつまるようで、その上島の娘が連れて来る都会の人はみんな筋金入りのクズ でもよくあるステキな田舎暮らしも一皮剥けばこんな感じなのかもとふと頭をよぎったりもしました 読み終えると妙に疲れてしまうけど新...
いつもながらに後味の悪い(褒めてます)作品でした 島の閉塞感は読みながらこちらの息がつまるようで、その上島の娘が連れて来る都会の人はみんな筋金入りのクズ でもよくあるステキな田舎暮らしも一皮剥けばこんな感じなのかもとふと頭をよぎったりもしました 読み終えると妙に疲れてしまうけど新作が出たらまたいそいそと買いに行っちゃうんだろうな、今とても楽しみな作家さんです、本当にオススメ
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生まれ育った環境が当たり前だと信じている、人間の心とはなんて不確定なものか、違う世界を見ても、間違ったことがおこっても受け入れてしまう。そんな怖さをはらんだ作品だった。
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2017/3/21 こっわ!こっわ!こわいー!!! 日本海に浮かぶ雪之島。深雪は結婚の挨拶をするため雪之島へ帰ったが、婚約者が失踪してしまう... 途中までまあそうか、そうくるよな、うん...え!そこも?!ラストがまたこわい。 田舎と都会、確かに異星人だろうなあ。
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怖い…いろんな意味で怖い。東京生まれ東京育ち、独身アラサーなわたしは婚約者の俊亜貴の気持ちのがよくわかるな。絶対無理だ。田舎に旅行するのは良いけど暮らすのは無理だ。こんな狭いところ、プライベートが全くない環境、一体感、ゾッとする。異星人なんだな、都会生まれと田舎生まれ育ちは、うん...
怖い…いろんな意味で怖い。東京生まれ東京育ち、独身アラサーなわたしは婚約者の俊亜貴の気持ちのがよくわかるな。絶対無理だ。田舎に旅行するのは良いけど暮らすのは無理だ。こんな狭いところ、プライベートが全くない環境、一体感、ゾッとする。異星人なんだな、都会生まれと田舎生まれ育ちは、うん。 その怖さは深読みしなくても目に見えるのですが、何にも直接的な答えはないものの、俊亜貴が達也に借りた細身のブルックスブラザーズのオーダーメイドの鈴木と言う名の刺繍が施された細身のスーツは誰の? 終盤に氷の中で見つかる紫のスマホその奥に横たわる黒い影、あの時のスコップは??? というのを追っていくと一本の線で繋がります。繋がったとき寒気が……弥生ちゃんの彼氏も凍っちゃうよ、怖いよ逃げて!!
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『暗黒女子』で衝撃を受けて以来、新刊が出ると楽しみに読んでます。とにかくグイグイ引っ張られ毎回一気読みは必至ですが、今回も面白かったです。 舞台はとにかく田舎の島と、それとは対照的な都会の華やかな「ギョーカイ」。 田舎に住む人々の覚悟が、柔らかくでも鋭い筆致で描かれています。 私...
『暗黒女子』で衝撃を受けて以来、新刊が出ると楽しみに読んでます。とにかくグイグイ引っ張られ毎回一気読みは必至ですが、今回も面白かったです。 舞台はとにかく田舎の島と、それとは対照的な都会の華やかな「ギョーカイ」。 田舎に住む人々の覚悟が、柔らかくでも鋭い筆致で描かれています。 私は女性なので、ラストは痛快でした。勧善懲悪なのかな…
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深雪の育った300人ほどの小さな島を閉塞的な田舎として描いており、田舎に住んだひとなら分かる細かい描写がとてもリアル。都会育ちと田舎育ちは根本的な感覚が違う(結婚後、田舎は本家を大事にし、都会は現家族を大事にする)kとを描いた部分が分かりやすくて印象に残った。 秋吉さんの小説は、...
深雪の育った300人ほどの小さな島を閉塞的な田舎として描いており、田舎に住んだひとなら分かる細かい描写がとてもリアル。都会育ちと田舎育ちは根本的な感覚が違う(結婚後、田舎は本家を大事にし、都会は現家族を大事にする)kとを描いた部分が分かりやすくて印象に残った。 秋吉さんの小説は、内容が濃く読みやすいので、するすると読み続けることができる。しかし、深みが足らず、せっかく蒔いた種が、芽は出すけど花を咲かせないまま終わらせてしまうので、どこか消化不良というか、物足りなさを感じる。 上下巻くらいに引っ張ったら、もっと面白くできるんじゃないだろうか。前半は濃いのに後半尻すぼみなのが残念。
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「しまたまさま」に守られた孤島に住む人々のなかに脈々と受け継がれていく「島を思う気持ち」。その奥にあるのはここから出ていくことのできない女たちの執着なのか悪意なのか。 人の悪意がそのまま悪意として存在しているなら、それはそのまま戦ったりはねつけたりもできるのだけど、その悪意が集合...
「しまたまさま」に守られた孤島に住む人々のなかに脈々と受け継がれていく「島を思う気持ち」。その奥にあるのはここから出ていくことのできない女たちの執着なのか悪意なのか。 人の悪意がそのまま悪意として存在しているなら、それはそのまま戦ったりはねつけたりもできるのだけど、その悪意が集合的な善意につつまれてしまったらこれはもう取り込まれるしかないわけで。 そこで生まれなくてよかった、とほっとすると同時に、もしかするとこれは形を変えて自分の中にもあるんじゃないか、と思いぞっとする。
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【『暗黒女子』『聖母』の著者、最新作】結婚の挨拶のため、故郷の雪之島に帰省した三十四歳の深雪。だが、婚約者は突然失踪……イヤミスの新旗手による最新サスペンス長編。
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