たった、それだけ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
逃げることで、生きて闘う人 待つことで、逃げて闘う人 細い糸で結ばれた先には、暖かい灯が見える気がした 切なく悲しくやるせないお話なのに 絶望ではなく、希望を持って読み終えた とても好きになった本
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贈賄の罪を犯し、逃げる男。逃した愛人。残された妻と娘。 つらいものを背負わされた人たちが、 なんとか生きていく。 最後に、ああ。ため息のもれる、そんなお話しだった。
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著者の感性と表現が本当に好き。 読んでいると登場人物らが情けなかった。けれど、好きとか嫌いとか、共感できるとかできないとか、そんなものはごちゃ混ぜで、その愚かさは、ただ愛おしいものだった。 弱いことがこんなにも自由であったとは。 2017.2.12
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表紙のきれいな色に惹かれて購入。 感情が揺さぶられて、 泣きそうになった。 日食なつこさんの 「跳躍」 を聞きながら読みました。
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さらっと読んでしまった後、ん?と読み返し、凄く深い世界を感じる作品。 それぞれ別の人の人生の中で、それぞれの「逃げる」が違った意味を持ち、後悔したり、ピカピカの人生になったり。登場人物の繋がりが遠かったり近かったり…。 もう一度読み返すと、また驚く発見がありそうで楽しみ。
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このお話、組織ぐるみの贈賄の罪を一人被され失踪せざるを得なくなった望月という男を巡り、まずは彼に関わりのある愛人の覚悟、妻の悲嘆、姉の悔恨が描かれる。 第4話では失踪直後赤ちゃんだった娘が小学生3年となり彼女の担任の喘ぎが、高校生となった第5話では彼女自身の成長へと話が進む。 こ...
このお話、組織ぐるみの贈賄の罪を一人被され失踪せざるを得なくなった望月という男を巡り、まずは彼に関わりのある愛人の覚悟、妻の悲嘆、姉の悔恨が描かれる。 第4話では失踪直後赤ちゃんだった娘が小学生3年となり彼女の担任の喘ぎが、高校生となった第5話では彼女自身の成長へと話が進む。 こういう話を読むと、人の人格ってなかなかひとつに括れるものではないなぁと今更ながらに思う。 私はこういう人だと思っているけれど、他人に見えている自分、自分で思っている自分、自分が知らない自分、色々な思いが交錯して存在する。 ただ、ここまでは良く練れていて佳い話だとは思ったが、巧み過ぎるのか些か観念的な感もあり共感というところまで至らず。 最終話、介護施設で働く彼女の同級生の話を通じて、彼女と失踪した父親それぞれの人生が浮かび上がり、彼女の変化が語られる。 確かに、これで救われた感じになったか。 読んでる途中で、前に勤めていた会社の稼ぎ頭だった子会社が贈賄の容疑で調査を受け、役員が辞めることになったニュースを見た。 全社でも優良な事業として、いつも社長から誉められていた会社だったのにねぇ…。
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辛いときがある。 いたたまれないときがある。 でも、 満ち足りたときがくる。 ほっとできるときがくる。 そうやって 生きていく。 生き続けていく。
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