たった、それだけ の商品レビュー
会社ぐるみの贈賄の罪を丸かぶりさせられそうになっている男を、告発したうえで逃すその愛人。男の妻、男の姉、男の娘の担任教師、男の娘、それぞれの視点で第5話まで。第6話は一見まるで関係のない人の視点。 第5話から第6話への流れが凄くいい。さまざまな立場のさまざまな想いが胸に突き刺さ...
会社ぐるみの贈賄の罪を丸かぶりさせられそうになっている男を、告発したうえで逃すその愛人。男の妻、男の姉、男の娘の担任教師、男の娘、それぞれの視点で第5話まで。第6話は一見まるで関係のない人の視点。 第5話から第6話への流れが凄くいい。さまざまな立場のさまざまな想いが胸に突き刺さります。男の帰りを待ちつづける母はまるでハチドリのようだと気づいた瞬間の、娘の笑顔が目に浮かぶ。 逃げるのは駄目なことなのか。「地球は丸いんだ。反対側から見たら追いかけてるのかもしれねーし」。駄目じゃないし、駄目でもいい。光が射すラスト。
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読みやすい文章なのに深い 感情表現がうまいなあ 短編だけどつながっていく やり切れない場面も多いけれど希望がある ラストがよかったなあ 逃げるってなんだろう? ≪ かわるかな たったそれだけ でも一歩 ≫
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賄賂で逃亡した男とその周りの人たちによる連作短編集。 想像していた感じとは全く違い、周りの語り手たちから逃亡した男の素性が様々な視点から語られていく系ではなかった。 やるせなさや狂気に似た辛さがあり、でも後半では、時間の経過もあってか救いが見てとれた。希望と言うのか。 さらりと読...
賄賂で逃亡した男とその周りの人たちによる連作短編集。 想像していた感じとは全く違い、周りの語り手たちから逃亡した男の素性が様々な視点から語られていく系ではなかった。 やるせなさや狂気に似た辛さがあり、でも後半では、時間の経過もあってか救いが見てとれた。希望と言うのか。 さらりと読んでしまうには惜しい本。 封印した涙 溢れ出た涙
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「逃げてるように見えても、地球はまるいんだ。反対側から見たら追いかけてるのかもしれねーし」 ー黒田トータ 文章がきれい。 それぞれの今後が気になる。
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さらさらと書いてあるけど、けっこうきつい内容。好きか嫌いかと言えば、好きじゃない作品。皆、どこか無責任な感じが拭えない。 一生懸命生きているのかもしれない。 トータとルイに希望を見出せるのが救いだけど、大人はなんだかなぁ。 あえて父目線はないのね。
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前半3話と後半3話で印象が違う、一冊で2個話を読んでいるような。涙って、そういう意味だったのかと。書かれるべきシーンが2つ敢えてないのも、考えさせられる。
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贈賄の罪を犯して逃げる男。その出来事を軸にして男の罪を告発した愛人、残された妻と娘、男の姉それぞれの思いを巡らせる。 読んでいて、この人たちなら大丈夫だ、と変な思い込みで読んでた。 表紙の青が綺麗で惹かれた。 逃げる。逃げてるのか。逃げることで救われるのか。逃げることが悪いのか...
贈賄の罪を犯して逃げる男。その出来事を軸にして男の罪を告発した愛人、残された妻と娘、男の姉それぞれの思いを巡らせる。 読んでいて、この人たちなら大丈夫だ、と変な思い込みで読んでた。 表紙の青が綺麗で惹かれた。 逃げる。逃げてるのか。逃げることで救われるのか。逃げることが悪いのか。 「逃げてるように見えても、地球は丸いんだ。反対側から見たら追いかけてるのかもしれねーし」この言葉が私には印象的でした。
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逃げる男。 その、残された女たちの物語。 前半3話は辛かった。けど後半3話で救われた。 余韻を持たせた終わりだったけれど、きっと大丈夫だと思えた。読んでよかったと思えた。
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連作短編集。 たったそれだけのことかもしれないけれど、その一瞬のやりとりで左右されることがある。 たったそれだけなのにね。
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さらりと、読めてしまいました。 アッサリとした読み口で、裏表紙の煽り文句にある「予想外の展開」「感動作」という印象はなく。 あ、でも思い返してみると第四話の須藤先生の話にはちょっと感動というか、共感したかもです。スゴくデリケートな小学校のクラス環境と過去のトラウマから「あと一歩」が踏み込めない須藤先生に。 あ、読み返してみると須藤先生の話はかなり良いかも。ルイが「私もだめってことですか」と言い出して泣き出しちゃうところ。そこから始まる短いエピソード。改めて読むとグッと来ました。 だけどそこくらいでしょうか、インパクトがあったところは。最終話、益田=正幸なのかもですが、それが正しかったとして特に予想外ということも感動に繋がる要素も思い当たらず。 そんな、お話でした。
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