静かな雨 の商品レビュー
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図書館で借りた本。 主人公の行助の会社が倒産した日、帰りにたい焼き屋さんを見つけて、一つ買って食べてみた。あまりの美味しさに、わざわざ引き返して、たい焼き売りの女の子、こよみさんに美味しいことを伝えた。そのままたい焼きの常連さんになり、徐々に親しくなっていくこよみと行助。そんなある日こよみさんが事故にあい、集中治療室へ。
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仕事を失った行助は、偶然立ち寄ったたい焼き屋の女性・こよみと出会う。行助は店に通い、二人の距離は縮まっていくが、ある日こよみは交通事故に遭う。後遺症により、事故以前の記憶はあるが、事故後のことは1日経つと記憶を失ってしまうこよみ。行助は一緒に暮らすことを提案するが。。。 目新しい...
仕事を失った行助は、偶然立ち寄ったたい焼き屋の女性・こよみと出会う。行助は店に通い、二人の距離は縮まっていくが、ある日こよみは交通事故に遭う。後遺症により、事故以前の記憶はあるが、事故後のことは1日経つと記憶を失ってしまうこよみ。行助は一緒に暮らすことを提案するが。。。 目新しいテーマではないと思うが、静かに、そしてやさしくゆっくりとした日常が描かれている。タイトルの静かな雨のように、ゆっくりと心に沁みていくが、雨とは違い心温まる一冊。
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事故で一日しか記憶がとどめられない彼女と生まれつき足が不自由な彼の話。 さみしい読後。たい焼きはやっぱり一本焼きに限るよね。 ☆2か3か迷う...
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著者の本は必ず読んでいます。 本作はデビュー作だそうです。 あっという間に読み終え,正直ちょっと物足りないように思いましたが,私はこの物語が「スコーレ№4」につながっていったとの印象を持ちました。 短いながらも,著者らしい,きらりと光るフレーズが必ずあります。 ひとつのことに深く関わることで自分の世界を作っていく人…。 著者の作品に好んで取り上げられる人物像だと思いますが,これからもそんな素敵な人々の物語を紡いでいっていただきたいです。
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このお話し嫌いじゃないけど、で?と思ってしまった。行助は重複のことについて言わないのかな?ブロッコリーは嫌いだからイラっとしたんだろうけど。
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こちらのレビューを読んで知りましたが、デビュー作だったんですね。デビューの頃から芯にあるものが変わっていないんだなと、今につながる素敵な作品だと思いました。
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小説の雰囲気がとても好き。 静かな雨というタイトルがとても似合う作品。 そしてせつない、せつなすぎる。
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静かな日常をつらつらと描いた物語。静寂ながらも心に沁みいる文章と、お互いにその人を思いやる気持ちが感じられて良かった。人を思うこと、叶わない思いを伝えること、行助の記憶で幸せなことはすぐ過ぎてしまうのに、悲しいこと、辛いことはいつまでも心に残ってしまう、それが余計辛くなってしまう...
静かな日常をつらつらと描いた物語。静寂ながらも心に沁みいる文章と、お互いにその人を思いやる気持ちが感じられて良かった。人を思うこと、叶わない思いを伝えること、行助の記憶で幸せなことはすぐ過ぎてしまうのに、悲しいこと、辛いことはいつまでも心に残ってしまう、それが余計辛くなってしまうのだろうと。2たい焼き屋の女性との関係は繊細であり、新しい記憶を留められないつらさ、持続性の難しさなども感じられる。困難もありながら、寄り添いあって生活していく関係、今後を応援していきたい。
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勘違いしている人がいるが、これは最新作ではなく、デビュー作に加筆された作品。かなり短い。 淡々としたちょっと冷淡にも思える感じは今も変わらないと思う。 最後の方は泣いた。設定は映画などでも観たことがある。それぞれ描き方は違う。 どこかに残ると思いたい。 ちょっとでも重なって...
勘違いしている人がいるが、これは最新作ではなく、デビュー作に加筆された作品。かなり短い。 淡々としたちょっと冷淡にも思える感じは今も変わらないと思う。 最後の方は泣いた。設定は映画などでも観たことがある。それぞれ描き方は違う。 どこかに残ると思いたい。 ちょっとでも重なっていたらいい。
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本屋大賞受賞後一作目。 たい焼き屋さんの女の人と、大学職員の男人の話。 記憶を保てないネタは正直もう今更感があって、いつもなら読む気にならないんだけど。宮下さんは好きなので、読んでみることに。 宮下さんらしい穏やかな雰囲気と丁寧な人物の描写はいつもどおりで素晴らしい。 だからこ...
本屋大賞受賞後一作目。 たい焼き屋さんの女の人と、大学職員の男人の話。 記憶を保てないネタは正直もう今更感があって、いつもなら読む気にならないんだけど。宮下さんは好きなので、読んでみることに。 宮下さんらしい穏やかな雰囲気と丁寧な人物の描写はいつもどおりで素晴らしい。 だからこそ、記憶ネタは残念な気がしてならない。 わざわざそこに行かなくても良かったのに。 また次の作品に期待したい。
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