あのこは貴族 の商品レビュー
世代が同じだからか、山内マリコの作品は刺さる。 女性がふと感じる寂しさ、違和感など心の中にあるモヤモヤを言語化してくれる。 「女同士を敵にさせたがる」風潮の中、「女同士の義理」で互いを思う美紀と華子。ともすればキャットファイトで終わりそうな場面を全く違ったアプローチで描き、...
世代が同じだからか、山内マリコの作品は刺さる。 女性がふと感じる寂しさ、違和感など心の中にあるモヤモヤを言語化してくれる。 「女同士を敵にさせたがる」風潮の中、「女同士の義理」で互いを思う美紀と華子。ともすればキャットファイトで終わりそうな場面を全く違ったアプローチで描き、読後感がとても爽やかだった。 山内マリコの作品をもっと読みたくなった。
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東京と地方、お嬢様と庶民。 やっぱ地方出身の女子目線で東京を描くのが 最っ高に巧いなあ山内マリコ。 華子よりも美紀のターンのほうが好きだった。 こういう女子に憧れる。いい女だー。 映画化されるみたいだけど、 わたしの中で美紀は桜井ユキさんのイメージ。 不思議なメンバーでの女子会、...
東京と地方、お嬢様と庶民。 やっぱ地方出身の女子目線で東京を描くのが 最っ高に巧いなあ山内マリコ。 華子よりも美紀のターンのほうが好きだった。 こういう女子に憧れる。いい女だー。 映画化されるみたいだけど、 わたしの中で美紀は桜井ユキさんのイメージ。 不思議なメンバーでの女子会、 そこでの心中話のくだりが良かった。 男ってやつはほんとにもう、、、、、、。 雨宮さんの解説も素敵だった。 「お互いに、お互いが持っているものを持っていない。」 その通りだなあ。
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2019.04.24読了。 今年10冊目。 面白かった! 女同士の義理。 華子と美紀の関係も、華子と逸子の友情も好き。 女の敵は女!ではない。 いろんなフィルターをかけて女を区別して、分断して歪み合わせてるのはこの社会であり、その考えに女である自分たちも染まってしまっている。...
2019.04.24読了。 今年10冊目。 面白かった! 女同士の義理。 華子と美紀の関係も、華子と逸子の友情も好き。 女の敵は女!ではない。 いろんなフィルターをかけて女を区別して、分断して歪み合わせてるのはこの社会であり、その考えに女である自分たちも染まってしまっている。 同じ立場のほうが(母である、妻である、独身であるなど)話しやすいし気も楽だし。 でもそれだけじゃつまらないし、華子と美紀みたいな関係を築けたら面白いなぁとも思う。 上京組だし、遍歴も似ていて美紀の気持ちに共感する部分が多々あった。 の反面、華子の性格にはイライラしっぱなし。 でもお金持ちで何不自由ない暮らしでも幸せじゃないって悲しい。 ただ、結婚してなくての30歳前の焦り、不安は痛いほどにわかった笑
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面白かったんだけど、最後がなー。なんか結局女の自立の話みたいにまとめた感じが。あんまり好きじゃない。
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東京の箱入りお嬢様で三姉妹の末っ子で二十六歳の、婚活の末婚約した控え目な華子と、田舎から上京して来た颯爽とした美紀が、華子の婚約者で美紀とは夫婦のような腐れ縁の弁護士の幸一郎を挟み、華子の友人の逸子を通し知り合う。状況に反して女性同士の義理が効いていて、おっとりとした柔らかさや華...
東京の箱入りお嬢様で三姉妹の末っ子で二十六歳の、婚活の末婚約した控え目な華子と、田舎から上京して来た颯爽とした美紀が、華子の婚約者で美紀とは夫婦のような腐れ縁の弁護士の幸一郎を挟み、華子の友人の逸子を通し知り合う。状況に反して女性同士の義理が効いていて、おっとりとした柔らかさや華やぎが心地好かった。
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ちょっと軽くて読後感のよい話が読みたくて。。 狙い通りの本でした! 今回は都会のセレブと地方出の庶民を対比させつつ、最後は女子達が自立し成長していく物語です。 著者の十八番である地方に生きる女子の本音と現実が今回も上手に描かれていて、ターゲット層はアラサー世代と思われますが、そ...
ちょっと軽くて読後感のよい話が読みたくて。。 狙い通りの本でした! 今回は都会のセレブと地方出の庶民を対比させつつ、最後は女子達が自立し成長していく物語です。 著者の十八番である地方に生きる女子の本音と現実が今回も上手に描かれていて、ターゲット層はアラサー世代と思われますが、それより上の私でも楽しめました♪ 残念なのはタイトル。いつもはもっとオシャレで印象的なのにー。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「女同士の義理」という言葉にあらわれる気持ちのいい女性同士の関係性。美紀のキャラクターが好感が持てて、憧れる。同時に華子の気持ちも痛いほど分かって、女という存在に真摯に向き合った作品だと感じた。
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焦って行動すると、ろくなことにはならないということだね。周囲ではなく、自分の判断で行動したいものだ。 しかし、結婚ともなると両家のバランスって必要なのかも。あまりにも違いすぎると「あれ? あれ?」ということの連続なんだろうしね。
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山内マリコ 著「あのこは貴族」、2016.11発行。読み続けると面白くなるのかもしれませんが、30ページまで読むのがなかなか、読み続けるのがかったるくなり失速しました。283頁の作品です。
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東京(とりわけその中心の、とある階層)、外部(ある地方都市と女子の運命)、邂逅(女同士の義理、結婚、連鎖)、一年後。 女小説。女の人生を語るための男、ゴールのはずの結婚が、通過点になってしまって。少子化、進むよなぁ。富山出身だから東京のことが書けたのだろうと思う。
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