あのこは貴族 の商品レビュー
共感する部分も多い。レールにのってきた とか 世界が狭い とか。ちょっと考えさせられる。生まれがtheお嬢様と田舎 で生まれた時からの差を描いているようで、2人の成長が語られてる。
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本当に家柄が良く品のある人達、憧れるけど遠い存在。主人公の華子とたどる前半は、すごい世界だなと思いながら、オークラやアフタヌーンティーに想いを馳せ投影する。地方出身のミキがでてくる後半、そして3人のお茶の場面は女ならではの爽快感。 この物語は女子度たっぷりな漫画やドラマを一定の周...
本当に家柄が良く品のある人達、憧れるけど遠い存在。主人公の華子とたどる前半は、すごい世界だなと思いながら、オークラやアフタヌーンティーに想いを馳せ投影する。地方出身のミキがでてくる後半、そして3人のお茶の場面は女ならではの爽快感。 この物語は女子度たっぷりな漫画やドラマを一定の周期で欲するような自分の一面を思い出し、一気読み。楽しかった〜。
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ものすごく良かった! 生まれも育ちも東京のお嬢様の華子と、難関大学に受かり地方から上京してき美紀。華子と同じく生まれも育ちも東京のおぼっちゃまの幸一郎との三角関係。 本の題名から、華子や幸一郎をこき下ろす、あるいは美紀の諦め、のようなお話かと思って読み始めたけどそんな単純な物語じ...
ものすごく良かった! 生まれも育ちも東京のお嬢様の華子と、難関大学に受かり地方から上京してき美紀。華子と同じく生まれも育ちも東京のおぼっちゃまの幸一郎との三角関係。 本の題名から、華子や幸一郎をこき下ろす、あるいは美紀の諦め、のようなお話かと思って読み始めたけどそんな単純な物語じゃない。 確かに華子も幸一郎も由緒正しい家に生まれ、限られた人間関係の中で行動し部外者を受け付けない‥‥まったくもって貴族のようである。しかし、 「そこに安住する人たちの狭すぎる行動範囲と行動様式」「驚くほど保守的な思考。飛び交う噂話」「同じ土地に人が棲みつくことで生まれる、どうしようもない閉塞感と、まったりした居心地の良さ」「その場所が田舎か都会かの違いなだけで、根本的には同じことなのかもしれない」 そして、部外者であることは実はなんて自由なことなのか。 〜他人は都合よく変わったりしない。でも、自分は自分の意志で変えることができる〜 部外者であることは孤独ではなく自由!考え方が変わるだけで毎日が違ってくる、そんな清々しいラストでした。
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はじめての山内マリコさん。 読みやすい文体で、共感しながらすらすら読めた。 東京出身の「上流階級」のなかで育った華子と 田舎から上京してきた美紀の話。 最初はタイプの正反対な女性が、同じ男性を巡ってばっちばちに戦う話だと思ってた。笑 けどそうじゃなく、むしろ同じ女性として、同志...
はじめての山内マリコさん。 読みやすい文体で、共感しながらすらすら読めた。 東京出身の「上流階級」のなかで育った華子と 田舎から上京してきた美紀の話。 最初はタイプの正反対な女性が、同じ男性を巡ってばっちばちに戦う話だと思ってた。笑 けどそうじゃなく、むしろ同じ女性として、同志として、語り合う話だった。 『本屋さんのダイアナ』(柚木麻子著)みたいな、違う環境で育った2人の女性の友情が好きな人は好きだと思う。ちょっとテイストは違うけれど。 婚活に焦り、だけど男は自分と同等の「階級」の人がいいとじっくり品定めする華子の気持ちにも共感したし 田舎特有の「地元愛」や社会の狭さ、閉塞感に心底呆れて上京し、苦労しながらもいろんな人に出会って強くなる美紀にも共感した。 私は美紀のような「外部側」の人間で、だけど東京なんて怖くて行きたくないしましてや住むなんて論外(笑)と思ってきた。 東京出身の人って洗練されていて、もちろん裕福で、田舎とは比べ物にならないくらいいろんな人にまみれて、いろんな世界を知っているものだとばかり思っていた。 だけど田舎の人も東京(のごく一部)の人も同じなんだなと。 お互い自分の「テリトリー」の中だけにいないで、自分のいる狭い世界から抜け出して、広い世界を見ることは自分自身のために大切なんだなと思った。 今はコロナで好きに動けないけど、いろんな場所に行って、いろんな人と積極的に知り合いたいなと思わされた。 爽やかな読後感だった。特に華子、よかった。 映画も見てみたいな。こちらは、上映されないほどの田舎なのだけど。笑
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東京育ちのお嬢様と、田舎から慶應に進学した女子の物語。よくありがちな階級差による女子の対立かと思ったら、そういう階級差を利用して都合よく生きる男に対してタッグを組む女子の義理、連帯の話で意外な展開だった。さらには会社内における男女の正社員比率・派遣の問題、都合よく外に発信する際に...
東京育ちのお嬢様と、田舎から慶應に進学した女子の物語。よくありがちな階級差による女子の対立かと思ったら、そういう階級差を利用して都合よく生きる男に対してタッグを組む女子の義理、連帯の話で意外な展開だった。さらには会社内における男女の正社員比率・派遣の問題、都合よく外に発信する際に利用される女子の存在など、華子という、典型的に結婚に全てを賭ける女性を描きながらも、ジェンダー問題に切り込む内容で面白かった。 特にスカッとするのは、作られた女子の対立「神話」についての作者の説。男性は女子を対立させておく方が都合がいいから対立を作り上げているのではないかと。そういえば田嶋陽子さんの著書に、昔は女性はアマゾネス的に男性とは分かれて暮らしていて、家政婦的なものを必要とする男性によって男性社会に組み込まれた→現在の奴隷化された女性が生み出された、という大胆な例えがあったが、それを思い出す。私も特に子育てをする際においては女性だけでコミュニティを作って助け合うのが一番楽なのではないかと真剣に思う。女子校も、男だから女だからという役割分担をさせられることなく楽しい世界だというではないか。 こういう、女性同士が連帯する話が増えていく方がいいなあと思った。ついでに作中の心中物語も読んでみたくなった。
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山内マリコさん作品記録2 映画を観て小説も読みたくなりました。 映画もそうでしたが、一言でまとめると 無駄がない物語。 キャスティング最高だったなと 心から思います。 物語の内容としては 大学進学を機に上京して約8年、 結婚して2ヶ月目という 26歳のわたしにとって 何かと...
山内マリコさん作品記録2 映画を観て小説も読みたくなりました。 映画もそうでしたが、一言でまとめると 無駄がない物語。 キャスティング最高だったなと 心から思います。 物語の内容としては 大学進学を機に上京して約8年、 結婚して2ヶ月目という 26歳のわたしにとって 何かと刺さるものがありました。 結婚は焦ってするものじゃないし 好きな人=結婚=うまくいくものでもないし 同じ境遇=結婚=うまくいくものでもないし… 正解はないけれど それぞれがそれぞれの思うままに 主張できてバランスを保てていけたら 良いのになと思ったのと同時に それが簡単に出来ていたら この世の中で生きる人々は 悩んでないよなと思いました。 個人的には相楽さん好きを良い。 華子と同じ境遇でいながら 自分なりに自分を持っている。 華子を救ってくれている存在だなと 思います。 そんな風に相楽さんが接してくれるのは 華子の人柄ありきだと思う。 相楽さんや美紀の生き方考え方から 境遇一つで人生が決まるとも 限らない、最終的には その人次第なんだなとも思いました。 実在する固有名詞がたくさん登場するので 「上流階級」をイメージさせる固有名詞を 読書メモに追加しながら読み進めたのですが 膨大な量になりました(笑)
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セレブうらやましい。と思っていたらダメじゃん自分。 都会でも地方でも 自分の世界を作っていける人は強い。
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どうにもならないこと、流れに乗ってしまっていること、そんなことを、具体的に言葉にしてくれて、割り切らせてくれた、そんな物語でした。 よかった。今年上半期イチくらいかも。
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面白かった。 よくある修羅場に行くのかと思ったけど、これまでにない展開に。 すごくいいシスターフッド本だと思います。
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面白かった、 自立が一番大事なんだ。 第一章 東京 第二章 外部 第三章 邂逅 終章 一年後 一章と二章では趣が違う 榛原華子ーよくわかる。というのも判で押したようなお嬢様 何故なら福岡ではあるが行くつもりなかったのだけどよんどころなく幼稚園から高校までのいわゆるお嬢...
面白かった、 自立が一番大事なんだ。 第一章 東京 第二章 外部 第三章 邂逅 終章 一年後 一章と二章では趣が違う 榛原華子ーよくわかる。というのも判で押したようなお嬢様 何故なら福岡ではあるが行くつもりなかったのだけどよんどころなく幼稚園から高校までのいわゆるお嬢様学校に通ったため、ごろごろこの手のお嬢様ばかりだった。容姿端麗、出自も生え抜き おっとりして、やはり育ち、「いろんな人がいるのも事実だが」 書かれてることに納得。 二章の外部というのもわかりすぎるくらい 幼稚園、小学校から中学、高校といる中に 高校から入るとやはり外部 疎外感半端ない。 それにお嬢でもないし しかし観察はよくできたし〜ここも納得。 やはり自分の考え、行動していくときに 大地に根ざして人は生きていく 後半は華子に拍手喝采。「よかった華子さん。」 セレブの中でもセレブだけの狭さ 東京は東京だけでの狭さ 地方は地方だけの狭さ そうどこにいても狭い広いは関係ない 所詮生き方。 こんなこと言うのおかしいが 山内マリコ、よくわかってらっしゃる (当たり前、作者なんだし』 まだまだ他の本をよんてみたい。 青木幸一郎の描き方、うまい もちろん華子も。 登場人物いきいき描かれてる。 「普通だろ」他人から見れば特別ハイソであっても それに比較するものを知らなければ それは全部普通。 本文よりー「でもまあ普通って感覚は人それぞれだから」ー 確かに。
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