あのこは貴族 の商品レビュー
フィクションではあるのだけれど、一方でリアル感があり、何だか自分が「別の世界」の人間になった気分になった。 共感できる部分もたくさんあったし、そういうものなのかと思う部分もたくさんあった。だからなのかもしれない。 またしばらく時間を置いて読むと、違う印象を受けるかもしれない。
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地元が東京で小さい頃から私立で育ってきた女性と田舎から大学進学で東京に出てきた女性と幼稚舎から慶応の男性の物語。 分断されてると言えるほど異なる世界にいる2人。田舎出身の東京在住者だから東京編のお嬢様具合にすごいし、そんな人生を送ってる人もあるんだろうなぁ…という感じ。外部で描か...
地元が東京で小さい頃から私立で育ってきた女性と田舎から大学進学で東京に出てきた女性と幼稚舎から慶応の男性の物語。 分断されてると言えるほど異なる世界にいる2人。田舎出身の東京在住者だから東京編のお嬢様具合にすごいし、そんな人生を送ってる人もあるんだろうなぁ…という感じ。外部で描かれる女性の方が感覚的には分かる。 生まれからの持っているものは変えられないけど、考えや行動は変化していけるし、女性同士を分断するものから目は逸らさずに、でも分断で終わらない結末が心地よい。 誰だって自分の人生を歩めると感じる
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東京の本当のお金持ちの家に生まれた華子。おっとりとした三姉妹の末っ子。お正月に家族に結婚を視野に入れ会社も退職したのに、彼氏にがフラれてしまう。守られた世界で生きてきた華子は、友人から紹介された男性と見合いをするが、退職後に何もしていないことについて難色を示される。父が経営する病...
東京の本当のお金持ちの家に生まれた華子。おっとりとした三姉妹の末っ子。お正月に家族に結婚を視野に入れ会社も退職したのに、彼氏にがフラれてしまう。守られた世界で生きてきた華子は、友人から紹介された男性と見合いをするが、退職後に何もしていないことについて難色を示される。父が経営する病院の医師を紹介されるもイマイチ。着物の着付け教室で知り合った自由が丘に住む歳が近い人に紹介された男性は住む世界が違いすぎる。そんな華子に義理の兄が自身の会社の顧問弁護士を紹介され、会ってみるとスマートだし素敵だし、何より華子が生きてきた世界と同じ住人だった。 田舎から上京してきた美紀は、必死で勉強して慶応へ入学する。そこで見たものは、内部生と外部生の分断。幼稚舎からの内部生とは生活も価値観も違っていた。しかし、あることがきっかけで内部生の1人といい感じになって… 東京に憧れるのは仕方ないよね。そして、東京の一部にいる代々東京に住み、自分がお金持ちということを鼻にかけない人種。彼らは、小さい頃からいいものを見て、経験して育ってきた。周りもお金持ちの人しか集まらないから「普通」なんだよなぁ。「花より男子」の世界だわ。 本当のお金持ちの世界を垣間見た気がしたし、最初から幸一郎とはうまくいく気が全くしなかったけど、華子が選んだ未来は素敵だし、自分らしくいられるのはいいことだ。 2021.2.6 読了
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来年(2021年)2月に一般公開予定の映画の原作。華子は整形外科の開業医の三女として生まれ、カソリック系の名門女子校で小学校から大学まで過ごし、大手化粧品メーカに就職したまさに箱入り娘。商社マンの義兄の紹介で幸一郎と巡り合うが・・・ 門脇麦か。なるほどね。 美紀は地方出身で慶応に...
来年(2021年)2月に一般公開予定の映画の原作。華子は整形外科の開業医の三女として生まれ、カソリック系の名門女子校で小学校から大学まで過ごし、大手化粧品メーカに就職したまさに箱入り娘。商社マンの義兄の紹介で幸一郎と巡り合うが・・・ 門脇麦か。なるほどね。 美紀は地方出身で慶応に進むが、バイトで始めたホステス業で幸一郎と知り合う。華子が幸一郎と出会うより10年前の話。その後IT企業勤務に転身。水原希子はピッタシかな。 幸一郎は根っからの慶応ボーイで、東大の院に進み弁護士に。高良健吾ね。なるほど。 正直私には全く興味ない話だが、文章自体は読み易くて、またそれぞれのキャラもうまくかき分けられておりすらすらと読めた。まあ、今までもこれからも私には縁のない、興味のない世界やわ。 慶応の内部生と外部生は、知り合いに外部生でとても優秀な人がおり、でもテレビで見てる昔の都知事の息子さんと比べると、確かに違いは感じるなあ
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お嬢様華子の結婚話。女としての人生って何だろうと考える小説。ポジティブな物語なのでオススメ。 専業主婦になって古風で女性的な人生も、社会に出てバリバリ男性的な人生も、今はどっちもアリ。だから迷う。選ばなかった方を選んでいたら今より幸せだったかもと想像する。選ばなかった方を選んだ...
お嬢様華子の結婚話。女としての人生って何だろうと考える小説。ポジティブな物語なのでオススメ。 専業主婦になって古風で女性的な人生も、社会に出てバリバリ男性的な人生も、今はどっちもアリ。だから迷う。選ばなかった方を選んでいたら今より幸せだったかもと想像する。選ばなかった方を選んだ人を羨む。 現代女性の解り合えなさを描いた小説かと途中まで思った。 でも、「女の義理」って言葉が出てきて、女の敵は女というものの、手を組める部分もあるのかと嬉しくなった。 女子校出身者の華子の恋愛観に女子校出身の私は超共感。女子校は男も女もない。見る男、見られる女、の関係がないから。社会では、こんなにも女が男に品定めされる立場だとは知らなかった。
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最初は 貴族かあ…こんな世界もあるのね。と人ごとのように読み進めていたけど、途中違う立場の女性も出てきて、だんだん面白くなっていった。 どの世界の人間も、その人なりの悩みがある。 結婚については共感できるところがたくさんあった。
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身につまされながら読んだ。柚木麻子さんと被るかな、と今まで読まなかったのが惜しまれる。ウンウンと首が痛いほどうなづいた程共感した。三者面談の場面も、それぞれの育ちの良さと理解力でプラス方向に乗り切れたのでは、と、ここでも、持てる者の余裕を感じた。
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お育ちの良いお嬢様の華子、田舎出身で大学から慶応に通うことになった美紀。 東京で暮らす階級の違う二人の女性の話。 華子も美紀も、きっといるだろうなという女性。 そして、どちらも共感できる。 華子はそのままレールに乗ったままでいてもありだったと思いますが、結果はあの選択で良かった...
お育ちの良いお嬢様の華子、田舎出身で大学から慶応に通うことになった美紀。 東京で暮らす階級の違う二人の女性の話。 華子も美紀も、きっといるだろうなという女性。 そして、どちらも共感できる。 華子はそのままレールに乗ったままでいてもありだったと思いますが、結果はあの選択で良かったのでしょうね。 美紀も、故郷に関わる仕事をするようで、良かったなと思います。 年の離れた二人の友情物語でもあり、面白く読みました。
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都会と田舎の話だと思って読み始めた。 たしかにそういう部分もあるけど、それより女性同士の友情、義理が輝いていた。 人間味。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
上流階級の生活、すごく息苦しそう。 教養とセンスを身に着けてて当たり前やし、賢くないとできひんなーと思った。 やりたいことしかやりたくない自分には絶対無理と思った。 最後は華子ちゃんが「お嫁さんになる」っていう目標なんかしょーもない、って思ってくれて痛快やった。 青木くんは嫌な奴やけど生まれた時から運命が決まってて、でも期待に答え続ける人生を選んでて、孤独やろうなってちょっと心配。
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