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応仁の乱 の商品レビュー

3.6

178件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

    50

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    2

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2018/07/22

以前、アメトークでカズレーザーが紹介していた際に強い関心を持った。 はずだったのですが・・・。 読み始めて人物がほとんどわからず戦国ほど人の魅力を感じず。 やっぱり戦国と三国志以外は読まんとこ。

Posted byブクログ

2018/07/16

合戦にかんする物語を読むとワクワクするという人は多い。だからこそ中世の軍記物語の時代から今日に至るまで、歴史モノ・時代モノは文学の一大ジャンルとして栄えているのである。しかしその中心は戦国時代や幕末などで、NHK大河ドラマの舞台もこの2つの時代に集中している。ではひるがえって、そ...

合戦にかんする物語を読むとワクワクするという人は多い。だからこそ中世の軍記物語の時代から今日に至るまで、歴史モノ・時代モノは文学の一大ジャンルとして栄えているのである。しかしその中心は戦国時代や幕末などで、NHK大河ドラマの舞台もこの2つの時代に集中している。ではひるがえって、その戦国時代のキッカケとなったともいわれ、教科書でもかならず教わる、「応仁の乱」(あるいは「応仁・文明の乱」)を描いた本作はどうか。じつは、コレがちっともワクワクしないのである。小説ではなく新書だから? いえいえ、肝腎の戦乱の中身があまりにもしまりがないからである。なにせ、本作の販促で新聞に掲載された広告には、「スター不在」「ズルズル11年」「勝者なし」という形容が踊っている。じっさいに本作を読んでみるとまさしくそのとおりで、そもそもなぜこんなことになってしまったのか、読んでみてもよくわからない。ちょうど同時多発的にお家騒動が勃発し、また体面を保つために無意味に加勢した陣営も多く、さらに度重なる和平工作の失敗……、ととりあえず理由は示されているのだが、それでも着地点が見えないような争いばかりで、歴史小説とは真逆の、読んでいてイライラさえ募る展開である。日本史上きわめて重要なトピックでありながら、教科書ではココまで詳しく教わらないため、そうだったのかと思うことも多かったが、逆にこの内容を知っていたら、たしかに教科書にはいちいち細かく載せていられないであろう。

Posted byブクログ

2018/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっと前に「これを読むと、応仁の乱がよくわかる!」ということで、結構ブームになった本。 しかし結論を申しますと、やっぱよくわかりません、応仁の乱。 歴史はストーリーとして覚えると理解しやすいなんてよく言いますが、それでもわかりません、応仁の乱。 なぜかというと、登場人物が多い割にはヒーローがいないし、伏線は回収されないし、構成の妙はないし、要はぐだぐだなんですの。 ただわかったことは、室町時代って、はじまりも終わりも合従連衡なのだということ。 後醍醐天皇とたもとを別った足利尊氏が作ったのが室町幕府。 しかし後醍醐天皇だって、黙って引き下がったわけではない。 南朝と北朝という二つの皇統が互いの正当性を主張していたのが室町幕府なのである。 そして、幕府自体も尊氏と直義が兄弟で争っていた。 さらに、守護を置かない大和の国を実質支配していた興福寺も一乗院、大乗院に分かれ、摂関家も二手に分かれ、それぞれに門跡(院主)を置く。 八代将軍義政のあとを巡って今度は将軍家が二手に分かれて争い、諸侯も父と子、兄と弟、叔父と甥などに分かれて、とにかく争う争う争う。 天皇も将軍も最早絶対的な権力など持ち合わせないから、和平交渉はことごとく失敗し、関係者が膨大過ぎて、もはや落としどころが見つからないから、個別の手打ちと相成るのである。 なぜ始まったのか、いつ終わったのか、よくわからないまま10年以上もだらだら続いて、京都はすっかり焼野原。 だから、領地の経営を手のものに任せて、自分たちは京都で貴族のように遊んでいた守護たちが、京都にはいられなくなって領地に戻り、そして力を蓄えて戦国大名へとなっていったのだね。 明治維新の種が関が原に蒔かれていたように、応仁の乱の種は室町幕府成立の時に蒔かれていた。 絶対的権力者がいるうちはいい。 けれど、権力者の力が弱まった時、みんな自分の都合で、面子で、欲得で動く。 大局的な視点なんてない。 引きどころがわからないままずるずると続く戦い。 山場もないまま終わってしまった。

Posted byブクログ

2018/07/01

話題となっている本というのもあり、読んでみた。「応仁の乱」は教科書で習い、語呂合わせもあり、有名である。足利家、赤松氏、畠山氏との関係などによって、乱が更に勃発し、山名宗全との関係なども乱や戦国時代の混乱期に更に影響し、大和の勢力争いなど、戦国時代を象徴するこの乱の本質を垣間見え...

話題となっている本というのもあり、読んでみた。「応仁の乱」は教科書で習い、語呂合わせもあり、有名である。足利家、赤松氏、畠山氏との関係などによって、乱が更に勃発し、山名宗全との関係なども乱や戦国時代の混乱期に更に影響し、大和の勢力争いなど、戦国時代を象徴するこの乱の本質を垣間見えた感じである。箸尾氏の力関係もこの乱に影響を及ぼしていたことも感じられ、大和、京の都の発展に繋がるものがあると感心。この応仁の乱から戦国時代の終焉、安土桃山時代、江戸時代となり、現代の生活の礎ができるという歴史の転換点を感じる。

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2018/06/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

秀作。 よく調査されている。貴重な本ではないか。 登場人物が多く、状況が変化していくので、理解し難い。 人間の性、我がままぶりがよく分かる。時の権力者の気持ち次第で世の中が変わってしまう。現代もそこはかわらないのではないだろうか。

Posted byブクログ

2018/06/10

知らなかった歴史の話。戦国、幕末は何とはなしに聞き及ぶけれど、それ以前は表面をなぞるようにしか知らない。前に読んだ平将門も含めて、今度は鎌倉時代も読んでみたい。そう思わせてくれる本。

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2018/06/04

長くつづいた応仁の乱を膨大な資料と丁寧な説明で、中世の時代の仕組みの一端と、戦乱には多面的な要因があったと改めて認識させてくれる。 そのかわり、読破には大分じかんがかかったけど、寺と国人の関係性やそれぞれの立場はすごく興味深かった。

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2018/06/09

丁寧な解説。ワクワクとまでは行かないが、納得の説明。応仁の乱は、東軍細川vs西軍山名というより、多数の参加者が各々の利害で行う争いの集合体だったのね。 それにしても、ややこしすぎて名前が覚えられん。 親書で、このテーマで30万部ってどういうこと?というのが購入動機だったけど、何故...

丁寧な解説。ワクワクとまでは行かないが、納得の説明。応仁の乱は、東軍細川vs西軍山名というより、多数の参加者が各々の利害で行う争いの集合体だったのね。 それにしても、ややこしすぎて名前が覚えられん。 親書で、このテーマで30万部ってどういうこと?というのが購入動機だったけど、何故そんなに売れたのかは、やっぱり不明。興福寺視点というのが、逆に応仁の乱の全体像を分かりやすくしているというのは有る。 京都のあの狭い中で、両軍武士団が堀を巡らした構(=城)を作りあっていたというのが驚き。二条城のような感じだと思うが、幾ら何でも、構同士近すぎじゃないの? 毬杖(ぎっちょう)という遊びがあったというのが面白い。ポロまたはホッケーですね。モンゴル辺りで生まれて、東西に分かれて伝搬、進化したということなのね。 小ネタでいろいろ発見あり。

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2018/05/15

興福寺の僧が見た応仁の乱。 乱以前から幕府は揺らいでいたこと。時の将軍の義政の優柔不断さ。乱後は大名が京を離れ、自国の統治に注力したことなどが、わかりやすく描かれている。 応仁の乱に英雄はいないとのことだが、どうしてどうして、細川勝元、山名宋全、義政、日野富子と登場人物は個性豊か...

興福寺の僧が見た応仁の乱。 乱以前から幕府は揺らいでいたこと。時の将軍の義政の優柔不断さ。乱後は大名が京を離れ、自国の統治に注力したことなどが、わかりやすく描かれている。 応仁の乱に英雄はいないとのことだが、どうしてどうして、細川勝元、山名宋全、義政、日野富子と登場人物は個性豊か。ただ、他の戦の時代に比べ、○○の合戦といったものが少なく、グダグダ続いたのが、物語としての盛り上がりには欠けるのかもしれない。が、その後の影響を見ると正に歴史の転換点だったようだ。 時々出て来る筆者独特の比喩に?中国国連加盟とか(^^;

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2018/05/15

2017年は応仁の乱開戦550年の年だった。それに合わせて話題になった本である。それほど歴史に詳しくない私は、応仁の乱については長い間戦っていたくらいの認識しかなく、誰と誰がどのような大義で戦い、勝者は誰というのも知らない。本書でさっくりと応仁の乱の概要を知りたいと思い、読み始め...

2017年は応仁の乱開戦550年の年だった。それに合わせて話題になった本である。それほど歴史に詳しくない私は、応仁の乱については長い間戦っていたくらいの認識しかなく、誰と誰がどのような大義で戦い、勝者は誰というのも知らない。本書でさっくりと応仁の乱の概要を知りたいと思い、読み始めた。新書だから2時間くらいで読み終わるつもりでいたが、それは無理だった。内容が濃密なのである。容赦ない歴史上の出来事の解説や登場人物の多さ、事前知識がない私にとっては文字の洪水に襲われた感覚である。事実に混じって著者の解釈が入り、当時の情景が目に浮かぶようで、そんなところが話題になった要因かもしれない。楽しく読めるわけではないが、知的好奇心は刺激される。

Posted byブクログ