壁の男 の商品レビュー
登場人物の生い立ち、人柄、性格、名前までが、よく考えられていて、最後に、それぞれが、しっかりとあるべきところに収まることが、感動をより深めています。
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傑作なのか中途半端なのか? 淡々と進み、破綻がないストーリーに、あっと驚くどんでん返しは魅力的。平凡に見えた主人公の過去は凄まじくジェットコースターだった。 なんという人生なんだろう。現在から過去に戻るストーリーだから、ラストまで読んで、はじめて冒頭の壁の絵がわかった気に...
傑作なのか中途半端なのか? 淡々と進み、破綻がないストーリーに、あっと驚くどんでん返しは魅力的。平凡に見えた主人公の過去は凄まじくジェットコースターだった。 なんという人生なんだろう。現在から過去に戻るストーリーだから、ラストまで読んで、はじめて冒頭の壁の絵がわかった気になる感じ。 わかった気になる。そう。気になる感じなんだよなぁ。クリアではないんだよなぁ。だから、傑作なのか中途半端なのかの境界線だ。エンディングにキレがないのが少し残念。期待しすぎかなぁ。
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北関東の小さな集落で、家々の壁に描かれた子供の落書きのような奇妙な絵。決して上手ではないが、鮮やかで力強い絵を描き続ける寡黙な男に、ノンフィクションライターは取材を試みるが…。 ネットで読後感を調べてみると涙腺崩壊した人が多いようだけれど、正直「本当?」と思う。確かにラストの一...
北関東の小さな集落で、家々の壁に描かれた子供の落書きのような奇妙な絵。決して上手ではないが、鮮やかで力強い絵を描き続ける寡黙な男に、ノンフィクションライターは取材を試みるが…。 ネットで読後感を調べてみると涙腺崩壊した人が多いようだけれど、正直「本当?」と思う。確かにラストの一行は「そういうことか!」とは思わせるが、なんか作り過ぎ感が否めなかった。でも映像化したら面白い作品かも。 (C)
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久しぶりに一気読み。 劣等感を抱いていた子供時代に母親が伊刈に言った言葉が心に残った。 そしてラスト・・泣いてしまった。 なんだろう穏やかな気持ちになれる本でした。
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毎日空き時間に少しずつ読みました。 本当は一気に読みたかった。 辛くて辛くて… 伊苅さんのこれからが気になります。
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大好きな作家さん。それなのに、スキマ時間に細切れに読んでしまいました。ごめんなさい。星が4つなのは、この2倍の長さでも良かったから。主人公に関わる人の人生も読みたい。妻、同僚、両親、ルポライター…次なる作品も心待ちにしています!
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+++ ある北関東の小さな集落で、家々の壁に描かれた、子供の落書きのような奇妙な絵。 その、決して上手ではないが、鮮やかで力強い絵を描き続けている寡黙な男、 伊苅(いかり)に、ノンフィクションライターの「私」は取材を試みるが……。 彼はなぜ、笑われても笑われても、絵を描き続けるの...
+++ ある北関東の小さな集落で、家々の壁に描かれた、子供の落書きのような奇妙な絵。 その、決して上手ではないが、鮮やかで力強い絵を描き続けている寡黙な男、 伊苅(いかり)に、ノンフィクションライターの「私」は取材を試みるが……。 彼はなぜ、笑われても笑われても、絵を描き続けるのか? 寂れかけた地方の集落を舞台に、孤独な男の半生と隠された真実が、 抑制された硬質な語り口で、伏せたカードをめくるように明らかにされていく。 ラストには、言いようのない衝撃と感動が待ち受ける傑作長篇。 +++ 民家の壁に幼児が描いたような原色の絵が描かれている集落があると話題になり、ノンフィクションライターの鈴木は、本にまとめるのもいいかと、その集落に取材に訪れる。描いた当人の所在は容易に判り、インタビューを試みるが、伊苅という男は口が重くてとっつきにくく、ほとんど何も聞き取れずに取材を終えることになる。近所の人に聞くと、どうやら壁の絵は、それぞれの住人が頼んで描いてもらったようなのだが、その理由がどうにもよく呑み込めない鈴木なのだった。鈴木の目線で語られる部分と、伊苅を主語として語られる部分が交互になっていて、伊苅の部分では、彼の来し方が少しずつ明らかにされていく。初めは取りつく島もない不愛想な男としか見えていなかった伊苅が、次第に体温を持って生きてくると、読み手の壁の絵に対する気持ちも変わってくるのが不思議である。子どもの落書きのような、一見無邪気にも見える壁の絵の裏側に、これほどの深い人生があったのかと驚愕するばかりである。いいものを読んだという気持ちに満たされる一冊である。
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絵をかく男の過去について じょじょに明かされていき だんだんなぜこんな街になっていたのかが 分かってくるのが面白かったのだけど ラストがどうにもありきたりで もったいない。 期待していただけにねぇ。
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いやあ、それにしても…。 特に第二章がつらくてつらくて、読むのが苦しく、ほんと、神はいないのか、と言いたくなる。こんなに過酷でいいのか。 小説としての質が低いのでは決してなく、むしろよく出来てると思うが、どのように胸に収めていいのか、つらくて見当がつかない。
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伊刈はなぜ家々の壁に落書きのような稚拙な絵を描き続けていくのか。 前後する時系列が違和感なく、逆にスッと入っていく気がして、上手いなと。 笑里闘病時の梨絵子へのスッキリしない部分なども含め、最終章でまとめあげられ、まさかあんな展開が待っているとは思わなかった。 何をとは言えな...
伊刈はなぜ家々の壁に落書きのような稚拙な絵を描き続けていくのか。 前後する時系列が違和感なく、逆にスッと入っていく気がして、上手いなと。 笑里闘病時の梨絵子へのスッキリしない部分なども含め、最終章でまとめあげられ、まさかあんな展開が待っているとは思わなかった。 何をとは言えないのだが、ただあと少しだけ書き足して欲しかったような気もした。
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