1,800円以上の注文で送料無料

フラダン の商品レビュー

3.9

40件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/08/18

ハワイアンズに行く前にフラダンスの基礎知識がわかるかな〜と手にしたYA向け課題図書。 予想通り震災後の福島のストーリーで、涙あり感動あり、そして復興についても考えさせられた。 私の勤務先には度々フラダンスサークルの皆さんが慰問に訪れる。その踊りを観る時は、恥ずかしながら高齢の方...

ハワイアンズに行く前にフラダンスの基礎知識がわかるかな〜と手にしたYA向け課題図書。 予想通り震災後の福島のストーリーで、涙あり感動あり、そして復興についても考えさせられた。 私の勤務先には度々フラダンスサークルの皆さんが慰問に訪れる。その踊りを観る時は、恥ずかしながら高齢の方々の様々な体型に驚いたり派手な衣装やメイクに目を奪われてしまい、踊りに注目できずにいた。 でもフラはただの腰振りダンスではなく体力勝負であること、フラの歴史や古典フラは男性の踊りであることなどを知った。やはり伝統を知ることで今までとは違った視点でフラを鑑賞することができそうだ。 被災地の復興についても考えさせられる。 今まさに能登も全く復興が進まない状態にあるけれど、蚊帳の外にいる人にはわからないことだらけだということを認識すること、そして現状を知ろうとすることが大切なのだろう。 被災者の方々気持ちは想像を超える物だと思う。 思いもよらない誹謗中傷に口を閉ざしてしまいたくなる気持ちも理解できなくはない。 フラ愛好会のメンバー達のように、少しずつ互いを知り、共感できると思える人にぜひ苦しみを吐露して欲しい。 仲間を作るために、フラ愛好会を作り共に支え合う環境を作った唯先生はさすがだ。 「なにも話さないのに、わかってもらおうとするのも、ただの甘えだ。 そりゃあ、話をするのは疲れるし、嫌な思いだってするだろうし、ときには諍いになるだろう。 でもそれを乗り越えるのが、家族みたいな仲間(オハナ)ってもんじゃないのかな」 穣が詩織に向けて心で呼びかけたこの言葉こそが、被災者を含めたメンバー全員に向けた言葉なのだろう。 詩織が再びフラの舞台に戻るキッカケとなった「月の夜は」のフラ。いつか観てみたいなぁ。

Posted byブクログ

2023/06/22

福島の工業高校に通う穣。ある時詩織からフラダンス部の誘いを受けやってみるが。。高校生のフラダンス甲子園に出るまでの道のりが面白かった。被災地を勇気づけて良かったと思う。

Posted byブクログ

2023/05/31

エンタメ小説なのに重く感じてしまって感想がなかなか書けなかった。 辛い、という感情は人それぞれで、失った物が多いか少ないか、家族なのかペットなのか友人なのか、あるいは家や物なのか、そんな事で決められる物じゃないのに、受け止め方も人それぞれだし、立ち直る期間だってそれぞれなのに、そ...

エンタメ小説なのに重く感じてしまって感想がなかなか書けなかった。 辛い、という感情は人それぞれで、失った物が多いか少ないか、家族なのかペットなのか友人なのか、あるいは家や物なのか、そんな事で決められる物じゃないのに、受け止め方も人それぞれだし、立ち直る期間だってそれぞれなのに、そんな事でって軽んじたり、まだ引きずってるの?って言われたり、逆にもう平気なの?って言われたり、その事で改めて辛くなったりするんだろう、きっと。 あんな大きな災害の後では、抱える辛さも様々で、心理的な地雷原で生き続けるしんどさもまた、あの震災のリアルだってことは、西日本にいた自分には想像もしていなかった側面で、ショックを受けてる。 あの災害の時に、同じ日本にいながらほとんど影響も受けずに過ごしてしまった事に負い目を感じる辛さなんて、実際そこにいた人たちから見れば意味が分からない感情なんだろうと思う事に、また負い目を感じている。 フィクションなのに、現地の事を何も知らずに、心も寄せずに生きて来た自分の時間を思って、ただ申し訳なく、恥ずかしいと思っている。

Posted byブクログ

2022/07/11

青春!東日本大地震の5年後の福島の高校生がフラダンスを通じてそれぞれの抱えた思いに気がつくことで成長していく物語。

Posted byブクログ

2022/06/04

マカン・マランシリーズが面白かったので、他の本も読んでみようと思い手に取った本。 高校男子がフラダンスに挑戦する青春ものという認識で読みはじめたら、それは間違いないけれど、プラスで3.11による知られざる苦悩が描かれていました。 震災以降、学校で友達と、家族や出身地域の話など...

マカン・マランシリーズが面白かったので、他の本も読んでみようと思い手に取った本。 高校男子がフラダンスに挑戦する青春ものという認識で読みはじめたら、それは間違いないけれど、プラスで3.11による知られざる苦悩が描かれていました。 震災以降、学校で友達と、家族や出身地域の話などが気軽にできなくなった、というのは想像もしたことがありませんでした。 青春っていいな、と思える一方で、震災の残した傷跡についても考えさせられる作品でした。

Posted byブクログ

2022/01/12

ウォーターボーイズのような 青春ものをイメージして読み始めました。 読み進めてみると もちろん青春のところもありますが 私が想像してなかった 震災5年後の福島の様子も書かれていました 被災された方たちの中では どこに住んでるのかも聞きづらかったり 言葉にしづらいことが沢山...

ウォーターボーイズのような 青春ものをイメージして読み始めました。 読み進めてみると もちろん青春のところもありますが 私が想像してなかった 震災5年後の福島の様子も書かれていました 被災された方たちの中では どこに住んでるのかも聞きづらかったり 言葉にしづらいことが沢山あるだなと。 そんな中、徐々に言葉を交わし合いながら 仲を深めていくメンバーたちの様子は 胸が熱くなりました。 言葉を交わす大切さは 他のことにも言えますね。 思っていることは 言葉にしないと伝わらない。 伝え合うことの大切さを 教えてくれる作品でした。 個人的には松下や由奈と もうちょっと決着つけてほしかったー!!

Posted byブクログ

2021/09/27

高校生男子がフラダンするぞっていう、青春ものかと思いましたが、そこには震災による、それぞれの家族の深い悲しみ、事情がありました。 そんな中でも前向きに進んでいくという、ちょっと切なくてでも心温まる話でした。

Posted byブクログ

2021/09/05

マカンマランシリーズが気に入って、他の作品も読んでみようと棚を眺めたら、 なんとフラガール甲子園をめざす高校生の話が。 当然大舞台の場はおらが街いわきアリオス。 それだけでも高揚するが、 そこに至るまでの福島の高校生達の姿にやられた。 震災からの逡巡を説教臭くなく描いていて 福島...

マカンマランシリーズが気に入って、他の作品も読んでみようと棚を眺めたら、 なんとフラガール甲子園をめざす高校生の話が。 当然大舞台の場はおらが街いわきアリオス。 それだけでも高揚するが、 そこに至るまでの福島の高校生達の姿にやられた。 震災からの逡巡を説教臭くなく描いていて 福島県民のみならず、誰もが何かしら感ずるものはあるのでは。 [図書館·初読·9月5日読了]

Posted byブクログ

2021/09/02

 映画にでもなりそうなぐらい描いている風景が目の前に現れる、ワタシにとってはわかりやすい作品でした。表紙絵が特徴的で人物の顔を想像しやすかったのかもしれません。  若い頃に高校生たちと浴衣やドレス・スーツを作ってファッションショーをやっていたことがあります。そのときのリハの様子や...

 映画にでもなりそうなぐらい描いている風景が目の前に現れる、ワタシにとってはわかりやすい作品でした。表紙絵が特徴的で人物の顔を想像しやすかったのかもしれません。  若い頃に高校生たちと浴衣やドレス・スーツを作ってファッションショーをやっていたことがあります。そのときのリハの様子や開演前の緊張感が思い出されました。  フラダンスは見たことがないので独特の言葉は理解できていたわけではないですが、頑張る男の子たちの様子がよく伝わってきました。

Posted byブクログ

2021/08/09

震災テーマとは思わなかった。 高校の部活、はるか昔のこと。 様々な人間模様を表現させれば、この作家は人後に落ちない。あらためて認識した。

Posted byブクログ