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フラダン の商品レビュー

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41件のお客様レビュー

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2021/08/09

震災テーマとは思わなかった。 高校の部活、はるか昔のこと。 様々な人間模様を表現させれば、この作家は人後に落ちない。あらためて認識した。

Posted byブクログ

2021/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2021/7/6 おもしろかった。読後爽快。 こういうの。こういうのが読みたかったの。 キャラ立ってるしさ、イケメンもかわいい子もいっぱい出せるし映画化すればいいのに。 フラダンス見たいし。 青春のキラキラと鬱屈。震災の傷と希望。 だからそういうことを簡単に言うなって言われるかもしれんけど、美しい物語が私の生きる糧なんですよ。 優しい物語がないと生きていけない。

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2021/01/13

青春ものかと思いきや、 場面が福島ということで気が引き締まった。 高校生同士の葛藤のうえに、 もう一つ上乗せされた葛藤。 それが浄化されたラストは、しみじみ良かった。

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2020/05/26

マカン・マランの著者である古内一絵さんの青春小説。フラダンスに情熱を注ぐ、被災後数年経った高校生のお話。 出会い、ぶつかり、離れ、分かち合う。 悩み、笑い、語り、立ち止まり、また動き出す。 「復興」の意味やカタチを考えさせられます。 みんな弱くて強い。強くて弱い。 強く優しくある...

マカン・マランの著者である古内一絵さんの青春小説。フラダンスに情熱を注ぐ、被災後数年経った高校生のお話。 出会い、ぶつかり、離れ、分かち合う。 悩み、笑い、語り、立ち止まり、また動き出す。 「復興」の意味やカタチを考えさせられます。 みんな弱くて強い。強くて弱い。 強く優しくあることは難しいけれど、そうありたいと思える小説でした。

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2020/05/17

爽やか。 福島の復興のことやいろんな人の気持ちもわかりやすく書いてくれてる本。 自分の気持ちにばっかり目を向けがち。その上一緒に生きてる人の気持ちを知ろうとしていいのか、の葛藤。でもやっぱり一緒に生きてく上では分かり合うことが大切。 終始爽やかな物語の中に散りばめられた沢山の声に...

爽やか。 福島の復興のことやいろんな人の気持ちもわかりやすく書いてくれてる本。 自分の気持ちにばっかり目を向けがち。その上一緒に生きてる人の気持ちを知ろうとしていいのか、の葛藤。でもやっぱり一緒に生きてく上では分かり合うことが大切。 終始爽やかな物語の中に散りばめられた沢山の声に感激した。 素敵な本やった。

Posted byブクログ

2021/07/23

2017年に高校生の読書感想文課題図書。 「自分の足もとばかり見つめて歩いていたときには、気づかなかった。 どこにも出口のないように思えた狭い世界の上に、こんなに大きな空が広がっていたことに。 けれど、空の美しさも風の優しさも、個人の気持ちとは関係なくそこにある。 確かなものが...

2017年に高校生の読書感想文課題図書。 「自分の足もとばかり見つめて歩いていたときには、気づかなかった。 どこにも出口のないように思えた狭い世界の上に、こんなに大きな空が広がっていたことに。 けれど、空の美しさも風の優しさも、個人の気持ちとは関係なくそこにある。 確かなものがどこにもないのは今も同じ。変わってしまったものも、戻れないものも多いけれど、それでもやっぱり、ここが自分たちの生きている現実なのだ。 だから、いこう。 悲しみも、苦しみも抱えたままで。 それぞれが流した涙の種が、いつか大きな未来への道標になるように。 そして、いつも心に咲かせよう。 ふぞろいで、ばらばらで、身勝手だけれど。 たとえ何度萎れても、決して枯れない虹色のオハナ。 フラダンスって、かっこいい」 復興、ひとりひとりの震災の過程と高校生の心の動きに泪が止まらなかった。 読後に、こんなに笑顔になれた物語ははじめてだ。フラダンスは、笑顔になるね。口角が上がるね。ほんとに、さいこー。

Posted byブクログ

2020/04/13

踊りたいから踊るのですよ。 そうでしょう?仕事じゃないのだし。 そこに言い訳なんかいらないし、正当な理由なんていらない。 ただ、何か理由があることで、それがもっと楽しくなるならそれは素敵なことね。 でもその理由を誰かに押し付けてはならないよ。 途中で抜けた彼女たちにも、楽しいこと...

踊りたいから踊るのですよ。 そうでしょう?仕事じゃないのだし。 そこに言い訳なんかいらないし、正当な理由なんていらない。 ただ、何か理由があることで、それがもっと楽しくなるならそれは素敵なことね。 でもその理由を誰かに押し付けてはならないよ。 途中で抜けた彼女たちにも、楽しいことが見つかるといいのにね。

Posted byブクログ

2020/02/28

震災から5年、震災の悲しみを超えるため、震災からの復興を目指して、踊り続ける福島県立阿田工業高校の男女混合フラダンスチームの物語。古内一絵 著「フラダン」、2016.9発行。古内一絵さんの作品としては、やや盛り上がりに欠けるのは、テーマがテーマだけに仕方がないのかも・・・。

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2019/09/23

震災から5年後の福島を舞台にした、フラダンス愛好会の青春物語。 女子が圧倒的に少ない工業高校のフラダンス愛好会に入部することになった男子。元水泳部、シンガポールからのイケメン帰国子女、柔道黒帯のごっつい1年と色白貧弱なモヤシ男子。それぞれのキャラクターの立たせ方も際立っています...

震災から5年後の福島を舞台にした、フラダンス愛好会の青春物語。 女子が圧倒的に少ない工業高校のフラダンス愛好会に入部することになった男子。元水泳部、シンガポールからのイケメン帰国子女、柔道黒帯のごっつい1年と色白貧弱なモヤシ男子。それぞれのキャラクターの立たせ方も際立っています。 特に帰国子女の宙彦は、第三者的位置にいてしかも空気を読まない性格ゆえに物事の本質をつく役となり、そのキャラクターは位置に膝を打ちます。 フラダンスに興味のなかった主人公が、フラダンスの面白さに気付いていく過程。それは共に目的に向かい一生懸命になれる仲間との出会い。 そんな青春物語王道の展開に、震災5年後の福島が舞台であるということが関わってきます。 話さなきゃ自分のことはわかってもらえない、話さなきゃ相手のことはわからない。そんな当たり前とも思えることに、震災が大きく影響してきます。相手のことを聞くということは、あの震災でどうなったかを知るということ。被害に遭った人もそうでない人も、それぞれの理由から口が重くなり自然と聞くこと自体がはばかれるようになってしまう。 だから相手に対して一歩踏み込むことができなくなってしまう。 その壁を取り去ってくれるのがフラダンスだった。共に踊る人を「家族みたいな仲間<オハナ>」と呼ぶフラダンスの仲間。口をつぐむのは気遣いでなく怠慢だった。相手のことを想うのならばちゃんと話すべきだった。 そんな王道とも言える流れが、震災とフラダンスという要素が加わることにより、実に見事に昇華されているのです。 震災もフラダンスもどちらも青春物語の味付けとしてではなく、しっかりと骨肉となって物語を支えるものとなっています。読み応えのある青春物語でした。

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2019/05/04

2017年度の読書感想文高校の部の課題図書だが、面白かった。 女子中心の部活に入るハメになった男子。そして部員達それぞれが抱える葛藤。それには、原発事故後の福島が舞台となっていることも大きな要素となっている。 同じ福島の中でも、原発の近くから引越してきたことを隠したいこと(いや...

2017年度の読書感想文高校の部の課題図書だが、面白かった。 女子中心の部活に入るハメになった男子。そして部員達それぞれが抱える葛藤。それには、原発事故後の福島が舞台となっていることも大きな要素となっている。 同じ福島の中でも、原発の近くから引越してきたことを隠したいこと(いや、同じ福島県内だからこそなのかもしれないが)他県に住む人間には知り得ない心情や家族の事情など、細やかに描かれている。しかし、重いだけではなく、笑いもある。 正直、震災から数年が過ぎた頃には原発問題は対岸の火事といった空気が日本の大半を占めていたのではないだろうか。 新しい出来事が日々更新され、視界から消えてしまうこと(誰かの思惑によって消えて欲しいのかも)を、もっとすくい上げていかなければと思うのだが…。

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