1,800円以上の注文で送料無料

サピエンス全史(下) の商品レビュー

4.4

388件のお客様レビュー

  1. 5つ

    204

  2. 4つ

    102

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2017/04/16

個人としての自分と、人類全体についてのことについて否応なく考えさせられる良作。そしてとても読みやすい。農耕民族は小麦の奴隷だったとか、西洋の発展は「無知の知」のおかげだったとか、目から鱗がいっぱい落ちた。そして今まで人類を一番殺したのはキリストなのでは?と思ってしまった。これから...

個人としての自分と、人類全体についてのことについて否応なく考えさせられる良作。そしてとても読みやすい。農耕民族は小麦の奴隷だったとか、西洋の発展は「無知の知」のおかげだったとか、目から鱗がいっぱい落ちた。そして今まで人類を一番殺したのはキリストなのでは?と思ってしまった。これからサピエンスはどこに行くのか。叶うなら100年、200年後この続きを読んでみたい。

Posted byブクログ

2017/04/16

科学革命により、より物質的に豊かになったが、本当にそれで幸せなのか?と問われる。 文明は人類を幸福にしたのか?とは胸に刺さる問いかけだと思う。歴史上の事実からでは見えてこないその時生きていた人類の幸福度とは如何なるものか。始まったばかりの研究なので、色々な発表を見ていきたい。 最...

科学革命により、より物質的に豊かになったが、本当にそれで幸せなのか?と問われる。 文明は人類を幸福にしたのか?とは胸に刺さる問いかけだと思う。歴史上の事実からでは見えてこないその時生きていた人類の幸福度とは如何なるものか。始まったばかりの研究なので、色々な発表を見ていきたい。 最後にこれからの人類とは進化ではなく、全く新しい何かになるのではと予想している。今までの価値観などが役に立たなくなる特異点が近いのではないかと指摘している。 我々は何を望みたいのか?とは、あまりに重い問いかけだなと思う。

Posted byブクログ

2017/04/10

致し方なくラベルを「世界史」にしてあるが正確には「人類史」である。恐ろしく抽象度の高い視点で人類の歴史を振り返っても見通せる未来は短い。科学革命~産業革命を経て情報革命に至ると技術進化の速度は限界に近づく。シンギュラリティ(技術的特異点/※想定では2045年)を超えればヒトは主役...

致し方なくラベルを「世界史」にしてあるが正確には「人類史」である。恐ろしく抽象度の高い視点で人類の歴史を振り返っても見通せる未来は短い。科学革命~産業革命を経て情報革命に至ると技術進化の速度は限界に近づく。シンギュラリティ(技術的特異点/※想定では2045年)を超えればヒトは主役の座から引きずり降ろされるに違いない。 http://sessendo.blogspot.jp/2017/04/blog-post_10.html

Posted byブクログ

2017/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

近代科学と従来の知識の伝統の違い(pp.58-59) ・進んで無知を認める意志。 ・観察と数学の中心性。 ・新しい力の獲得。(説だけでなく、新しいテクノロジーの開発を目指す)  自由市場資本主義は、利益が公正な方法で得られることも、公正な方法で分配されることも保証できない。それどころか、人々は利益と生産を増やすことに取り憑かれ、その邪魔になりそうなものは目に入らなくなる。成長が至高の善となり、それ以外の倫理的な考慮というたがが外れると、いとも簡単に大惨事につながりうる。(p.159)  歴史的視点に立つと、私たちがこうして楽観できることこそが、素晴らしいのだ。人々が戦争を想像することすらできないほどに平和が広まった例は、これまでに一度もなかったからだ。(p.209)  何にも増して重要な発見は、幸福は客観的な条件、すなわち富や健康、さらにはコミュニティにさえも、それほど左右されないということだ。幸福はむしろ、客観的条件と主観的な期待との相関関係によって決まる。(p.222)  私たちは直感的に、銀行家のほうが農民よりもずっと幸せだろうと考える。だが、泥壁の小屋やベントハウス、シャンゼリゼ通りが私たちの気分を本当に決めることはない。セロトニンが決めるのだ。中世の農民が泥壁の小屋を建て終えたとき、脳内のニューロンがセロトニンを分泌させ、その濃度をXにまで上昇させた。(中略)肝心なのは、セロトニンの濃度が現在Xであるという事実だけだ。そのため、銀行家の幸福感は、はるか昔の祖先である中世の貧しい農民の幸福感を微塵も上回らないだろう。(p.230)  人々が自分の人生に認める意義は、いかなるものも単なる妄想にすぎない。(中略)幸福は人生の意義についての個人的な妄想を、その時々の支配的な集団的妄想に一致させることなのかもしれない。私個人のナラティブが周囲の人々のナラティブに沿うものであるかぎり、私は自分の人生には意義があると確信し、その確信に幸せを見出すことができるというわけだ。(p.234)

Posted byブクログ

2017/05/01

上巻で深堀した道徳的な側面を受けて、経済的側面に踏み込みつつ、幸福論や人生目的論に再び繋げている。経済面において、科学と資本主義の関係、戦争と文明の変遷など、目を見張る論理展開が引き続き展開されている一方で、再び道徳に落とすにあたってはやはりこういった論理展開になるのか。人類が何...

上巻で深堀した道徳的な側面を受けて、経済的側面に踏み込みつつ、幸福論や人生目的論に再び繋げている。経済面において、科学と資本主義の関係、戦争と文明の変遷など、目を見張る論理展開が引き続き展開されている一方で、再び道徳に落とすにあたってはやはりこういった論理展開になるのか。人類が何を望みたいのかわからないように、我々が落としどころを綺麗に消化できないのも、いわば同一視すべき問題なのかもしれない。

Posted byブクログ

2017/03/29

上下巻でかなり読み応えあり。「話題沸騰!・大反響!」に、ついていくのも大変だ。次は脳細胞も肩も凝らない小説にしよう!!

Posted byブクログ

2017/03/27

世界48か国で翻訳され,オバマ前大統領やビル・ゲイツ氏,FBのザッカーバーグ氏らも感嘆した本書は,日本においても出版されるやベストセラーとなりました。各界の著名人が推薦する注目の一冊!内容も頁数もボリュームがあるが,説得力のある論理展開に引き込まれ,グイグイ読めます!

Posted byブクログ

2017/03/27

私たちサピエンスの、古代から現在に至る物語、その下巻です。上巻では人類の成長(変異?)がどのように起こっていき、それが他の種族とどのように違っていったかが書かれていましたが、この下巻ではそこからのサピエンスの独走、特に科学革命以降の爆走ぶりが書かれています。何万年もかけてゆっくり...

私たちサピエンスの、古代から現在に至る物語、その下巻です。上巻では人類の成長(変異?)がどのように起こっていき、それが他の種族とどのように違っていったかが書かれていましたが、この下巻ではそこからのサピエンスの独走、特に科学革命以降の爆走ぶりが書かれています。何万年もかけてゆっくり変化していった私たちでしたが、科学革命以後はそれが一気に進んでいきます。もう10年前と今でも社会は変わってしまっています。そしてそれは、果たして私たち個人の幸せになっているのだろうか。深く考えさせられる問題提起が、最後に挙げられています。このまま考えられる未来像についても、期待と不安と織り交ぜた世界を例示され、私たちはどのように未来を迎えるべきなのか考えることの必要性を感じました。

Posted byブクログ

2017/03/17

読書会の課題本ということで読んでみた。前半の宗教やイデオロギーについては、粗雑で強引な論理展開が多く、ほとんど共感できなかった。全体の結論にあたるだろう最後の二章では、あまりにも虚無的なブラックジョークとしか思えない議論が多く、ちょっとどうか?と思う部分も多かった。正直、騒がれす...

読書会の課題本ということで読んでみた。前半の宗教やイデオロギーについては、粗雑で強引な論理展開が多く、ほとんど共感できなかった。全体の結論にあたるだろう最後の二章では、あまりにも虚無的なブラックジョークとしか思えない議論が多く、ちょっとどうか?と思う部分も多かった。正直、騒がれすぎだと思う。

Posted byブクログ

2017/03/12

面白い 宗教、資本主義、帝国主義、貨幣、信用と社会の構造を述べるだけでなく、ギルガメッシュプロジェクトなど未来の予想までも書かれている 歴史、経済、政治、社会という学問を網羅している 新しい形で社会を知るためにいい

Posted byブクログ