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サピエンス全史(下) の商品レビュー

4.4

388件のお客様レビュー

  1. 5つ

    204

  2. 4つ

    102

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2017/05/09

<目次> 第3部(前巻からの続き) 第12章  宗教という超人間的秩序 第13章  歴史の必然と謎めいた選択 第4部  科学革命 第14章  無知の発見と近代科学の成立 第15章  科学と帝国の融合 第16章  拡大するパイという資本主義のマジック 第17章  産業の推進力 第1...

<目次> 第3部(前巻からの続き) 第12章  宗教という超人間的秩序 第13章  歴史の必然と謎めいた選択 第4部  科学革命 第14章  無知の発見と近代科学の成立 第15章  科学と帝国の融合 第16章  拡大するパイという資本主義のマジック 第17章  産業の推進力 第18章  国家と市場経済がもたらした世界平和 第19章  文明は人間を幸福にしたのか 第20章  超ホモ・サピエンスの時代へ <内容> ホモ・サピエンスの文明の歴史に終わらず、下巻ではその先までを、さらに文明は人類を幸福にしたのかを問うた。ヒントは一神教の発想でなく、仏教などの考え方にあるという。そして、そろそろシンギュラリティが近づき、人類は次の段階でと進みつつあるという。それは遺伝子を操作し、神の領域に向かいつつあるから…。 この本は今までの考え方の常識を、目の前にある材料を使って崩してくれる本である。 

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2017/05/08

20170104 クローズアップ現代+ 【゛幸福゛を探して 人類250万年の旅~世界的ベストセラー~】① https://youtu.be/tgdGZSWt3Qs 【゛幸福゛を探して 人類250万年の旅~世界的ベストセラー~】② https://youtu.be/-CGd90B...

20170104 クローズアップ現代+ 【゛幸福゛を探して 人類250万年の旅~世界的ベストセラー~】① https://youtu.be/tgdGZSWt3Qs 【゛幸福゛を探して 人類250万年の旅~世界的ベストセラー~】② https://youtu.be/-CGd90BdtLg ・私たちが直面している真の疑問は、『私たちは何になりたいのか?』 ではなく、 『私たちは何を望みたいのか?』かもしれない。 ・歴史を研究するのは、未来をしるためではなく、視野を拡げ、現在の私たちの状況はしぜなものでも必然的なものでもなく、したがって私たちの目の前には、想像しているよりもずっと多くの可能性があることを理解するためなのだ。

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2017/05/04

人類とは人間とはどうやって成長してきたかを3つの革命(農業、認知、科学革命)を通じて述べている壮大な1冊だ。その中で資本主義や自然科学の功罪を考えることで人間とは何か、将来を見渡す視野が与えられた。ブッダとは悟りを開いた人、科学と帝国の隆盛の裏には資本主義がある、人間の能力と幸福...

人類とは人間とはどうやって成長してきたかを3つの革命(農業、認知、科学革命)を通じて述べている壮大な1冊だ。その中で資本主義や自然科学の功罪を考えることで人間とは何か、将来を見渡す視野が与えられた。ブッダとは悟りを開いた人、科学と帝国の隆盛の裏には資本主義がある、人間の能力と幸福は反比例、幸せかどうかは心の中で何を感じるかによってのみ決まる、ヒューマンブレインプロジェクト:完全な人間の脳の再現、シンギュラリティ、私たちは何を望みたいのか十分考えられていない。人間の本質を鋭くえぐる本だ。著者の筆力に脱帽だ。

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2017/05/03

宗教と帝国によって人類の統一化が進む中で、科学と政治と市場という革命児が生まれます。 彼らは一つの国と周辺地域という枠組みを取り壊し、グローバル化を起こすことで地球規模の共同体を作り上げました。多数の小国から少数の大国へ発展し、いずれ地球という一つの共同体への流れができていると感...

宗教と帝国によって人類の統一化が進む中で、科学と政治と市場という革命児が生まれます。 彼らは一つの国と周辺地域という枠組みを取り壊し、グローバル化を起こすことで地球規模の共同体を作り上げました。多数の小国から少数の大国へ発展し、いずれ地球という一つの共同体への流れができていると感じます。 この三者が今後も威力を発揮していくことは、現代の我々にも納得できることでしょう。 政治と市場が科学へ投資し、科学が還元する富をまた二者が科学へ投資する連続です。 思想・主義という虚構で運営される政治と、貨幣・信用という虚構で運営される市場は、科学という物質的な生産装置から新しい力を常に生み続けます。 その先には当然ながら技術的特異点が存在し、サピエンスとは違った人類か何かが未来の支配者となることを予測できるものにしています。 本書の通り、この急流を止めることは不可能で、我々は科学の向かう先を選ぶことしかできないと私も思いました。 確実性が増す新人類か非有機的生命の誕生に、生み出す側のサピエンスとしてどう振る舞うべきなのか、サピエンスが滅びる運命にあるとしても親として恥じることのないようにしたいものですね。

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2017/05/02

おもしろかった〜! 知的好奇心をゴリゴリ刺激してくれる本。 そういえば、作者はこの好奇心ってヤツの事は、どう説明してくれるんだろう? そうそう。 最終章の具体的なイメージとして、3つあげときます。 ●マルドックスクランブル ●攻殻機動隊 ●歌うクジラ いかがでしよう。

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2017/04/26

上巻を読んでから3か月も経って下巻を読了。 というのは代金の1900円という金を惜しんで図書館で20人近くの順番待ちを3か月していたからである。 たかが2、3時間の呑み代4、5000円はほいほい払うのに、下手すりゃ何年も楽しめる本の1900円を惜しむんだから、おれはバカである。 ...

上巻を読んでから3か月も経って下巻を読了。 というのは代金の1900円という金を惜しんで図書館で20人近くの順番待ちを3か月していたからである。 たかが2、3時間の呑み代4、5000円はほいほい払うのに、下手すりゃ何年も楽しめる本の1900円を惜しむんだから、おれはバカである。 ということで印象に残ったのは、 「全世界の貧困や飢えは、先進国でダイエットに費やされている金額で解決できるどころかかなりのお釣りがくる」 といった部分で、やっぱり人類はバカである。 上巻を読んだときのワクワク感がないのは、下巻まで間が空いたから、という理由だけではない気がする。 下巻の中心である宗教や経済、科学といった近現代のホモ・サピエンスが動物(自然)とかけ離れすぎて嫌悪感を抱くからである。人間は不自然だ。 読後に思い出したのが次の小話。 ある日、あらゆる人間の頭の中に声が聞こえた。それは言語を超越したものだった。 「1つだけあなたたちの願いを叶えるから、1日で意見をまとめるように」 人間たちは考えた「やっぱり世界平和かな?」「戦争を永遠になくすようにだろう」。 するとさっきの声から10秒も経たないうちにまた声が聞こえた。 「わかった。人類以外の圧倒的多数の願いにより、地球上から人類を消すことにする」

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2017/04/24

近現代に話が移ってきた下巻。 人類は今までどう進化してきたのか? そもそも進化なのか? 事実としての歴史ではなく、背景や裏側からその事実を紐解いていく。 さらに後半は未来に向かっての展望となり面白い。

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2017/04/20

多神教は一神教だけではなく、二元論の宗教も産んだ。善と悪と言う、2つの対立する力の存在を認めている。世界にはなぜ悪があるのか?なぜ苦しみがあるのか?なぜ良い人に悪いことが起こるのか? 人類には矛盾しているものを信じる素晴らしい才能がある。全能の絶対神と、独立した悪魔の存在を同時に...

多神教は一神教だけではなく、二元論の宗教も産んだ。善と悪と言う、2つの対立する力の存在を認めている。世界にはなぜ悪があるのか?なぜ苦しみがあるのか?なぜ良い人に悪いことが起こるのか? 人類には矛盾しているものを信じる素晴らしい才能がある。全能の絶対神と、独立した悪魔の存在を同時に信じている、よき神が悪魔との戦いで私たちの助けを必要としているとさえ想像する、それが聖戦を求める呼びかけがなされる事になる 歴史を研究するのは、未来を知るためではなく、多くの可能性があることを理解するため。 科学革命と近代の帝国主義は切っても切れない関係にある、クック船長、 どう転んでも、俺たちには機関銃があるが、奴らは持っていない。

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2017/04/21

人類はどこへ向かうのか、何を望みたいのか、考えなあかんもんなんかいな。個人的には人生100年足らずのちょっとした期間やねんけど。アモータルとかなったらちょっとは考えるかもな。

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2017/04/17

下巻は宗教、特にキリスト教と大航海時代と帝国分割、そして宗教としての資本主義、市場経済そして現代へといわゆる教科書の流れとは異なるあたらしい見方、くくり方で現代に到達してきた。イデオロギーも一種の宗教、市場経済も一種の宗教だという。そして現代の問題として、幸福とは何か、だれにとっ...

下巻は宗教、特にキリスト教と大航海時代と帝国分割、そして宗教としての資本主義、市場経済そして現代へといわゆる教科書の流れとは異なるあたらしい見方、くくり方で現代に到達してきた。イデオロギーも一種の宗教、市場経済も一種の宗教だという。そして現代の問題として、幸福とは何か、だれにとって、いつ、いま、どのように幸福か、それは生物学的に幸福なのか、個人の幸福なのか、という大きなテーマを提示して、読者に思考を促すのであった。

Posted byブクログ