「言葉にできる」は武器になる。 の商品レビュー
内なる言葉をどう育てていくかという本。会話がうまくできない、そもそも言葉を思いつかないと悩んでいたが、ピンポイントで解決策を与えてくれたような気がする。第一章は内なる言葉を育てる意義について、第二章はどう育てていくかの実践方法について。第三章はあまり記憶がない。
Posted by
本書では「人に伝わる言葉」を生む方法について書かれている。 言葉には二種類ある。「外に向かう言葉」と「内なる言葉」だ。 「外に向かう言葉」は思考の下流であり、人に伝える際に出てくる言葉である。「内なる言葉」は思考の上流であり、思考のする際に生まれる言葉で溢れる。人に伝わる言葉を...
本書では「人に伝わる言葉」を生む方法について書かれている。 言葉には二種類ある。「外に向かう言葉」と「内なる言葉」だ。 「外に向かう言葉」は思考の下流であり、人に伝える際に出てくる言葉である。「内なる言葉」は思考の上流であり、思考のする際に生まれる言葉で溢れる。人に伝わる言葉を生むには「内なる言葉」を磨く必要がある。 「内なる言葉」を磨くことで「外に向かう言葉」が自然と豊かになるのだ。 伝わる言葉を生む方法は以下の四つ。(詳細は本を参照) 1.内なる言葉に気づく。 2.それに言葉を与える。 3.与えた言葉を外に出し、見える化する。 4.それらを組み合わせ、外に向かう言葉にする。 これらはあくまでも「内なる言葉」を磨くことに重きを置いている。「外に向かう言葉」ではない。これらを経て、ようやく思いを人に届けることができる。 本書の趣旨からは少しズレるが、興味深かったのが「動詞に思いを込める」という方法である。 文を形容詞で飾るとありきたりな言葉に収束してしまいがちである。形容詞ではなく、動詞に思いを込めることが大切であるとのこと。これは今まで考えたことなかったため、今後意識したいといと思う。
Posted by
伝え方が9割という本がありますが、その真逆のような気がした。 伝え方も大事だけども(実際そのTIPSにも触れる) 大事なのは内側にある言葉で 何となくを辞めるためにするべき事が事細かに行動ベースに書かれていた。 考える人の頭の中を見られた感じ。
Posted by
“何を言って、何を言わないか” がわたしがコミュニケートで意識してしていることなのだけど、それと”言葉にできる”かどうかはまた別問題で。 本書は体系だった内容なので、仕事向きです。 そう! ただ話すだけじゃなくて”内なる言葉を整理して、外に発信する”ってことが、インパクトを産...
“何を言って、何を言わないか” がわたしがコミュニケートで意識してしていることなのだけど、それと”言葉にできる”かどうかはまた別問題で。 本書は体系だった内容なので、仕事向きです。 そう! ただ話すだけじゃなくて”内なる言葉を整理して、外に発信する”ってことが、インパクトを産むんですね。 “考え抜いて→整理して→さらけ出す”は 対上司でも育成でも有効ですよ。 電通のコピーライターさん著なのだけど、 それっぽくないのはなんでだろ。
Posted by
著者は電通コピーライター ・言葉は思考の上澄みに過ぎない =思考の深化なくして、言葉だけを成長させることはできない ・言葉には外に向かう言葉と内なる言葉がある ・思考の深化=内なる言葉と向き合う 幅と奥行きを持たせる 内なる言葉を磨く ①頭にあることを書きだす(アウトプッ...
著者は電通コピーライター ・言葉は思考の上澄みに過ぎない =思考の深化なくして、言葉だけを成長させることはできない ・言葉には外に向かう言葉と内なる言葉がある ・思考の深化=内なる言葉と向き合う 幅と奥行きを持たせる 内なる言葉を磨く ①頭にあることを書きだす(アウトプット) 頭の中を俯瞰して見る ②T型思考法で考えを進める(連想と深化) 「なぜ?」 考えを掘り下げる 「それで?」 考えを前に進める 「本当に?」 考えを戻す 自分が考えている抽象度を意識する 頭の中での自由な連鎖を促す ③同じ仲間を分類する(グルーピング) 分類に名前をつける ④足りない箇所に気づき、埋める(視点の拡張) T型思考法だが、②と得られる結果が異なる グルーピングされた方向性やコンセプトに沿って 考えを深化させていく →①~④はMECE手法と同様 ⑤時間を置いて、きちんと寝かせる (客観性の確保) セレンディピティが起きることもある ⑥真逆を考える(逆転の発想) 自分の常識は先入観である 否定・意味相反・人称 ⑦違う人の視点から考える(複眼思考) 自分にある6つの壁から解放する 常識、仕事モード、専門性、時間、前例、苦手意識 ★自分との会議時間を確保する 「いつか」はいつまでもやってこない 外に向かう言葉 思いをさらけ出す2つの方法 1.言葉の5つの型を知る ①比喩・擬人(イメージを共有する) ②反復(大事なことは繰り返す) 最も伝えたいことを短い言葉に落とし込む ③対句(ギャップを作る) 自分が言いたいことの逆を前半に組み合わせる ④断定(言い切る) 人々を導く旗となる ⑤呼びかけ・誇張・擬態(感じる言葉を使う) 語りかけるように言葉を紡ぐ 2.言葉を生み出す心構えを持つ ①ターゲティング(たった一人に伝える) 顔を思い浮かべ、反応を予測する ②常套句を排除する(自分の言葉を豊かにする) 当事者同士にしかわからない言葉を使う ③先鋭化(一文字でも減らす) 削ることで言いたいことを際立たせる ④きちんと書いて口にする(リズムの重要性) 読みにくい言葉は心に入ってこない ⑤動詞にこだわる(文章に躍動感を持たせる) 修飾語だと分が長くなる&常套句になる ⑥新しい文脈をつくる(意味の発明) 名前が変われば、意識が変わる ⑦似て非なる言葉を区別する (言葉の意味の解像度を上げる) 単純化すると分かりやすさが高まるが 興味を引き付ける情報が抜け落ちることがある
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言葉の大切さに気付いた昨今。これは読んでおかないと、と思って手に取った。言葉を、内なる言葉と外に向けた言葉に分け、自分の思考を内なる言葉、コミュニケーションなどで発せられる言葉を外に向けた言葉とする。外に向けた言葉に重きがおかれることが多い中、内なる言葉の大切さを説いている。how(どう伝えるか)ではなくwhat(何を)why(どんな動機をもって伝えるか)が重要であると理解した。 具体的な方法論はゼロ秒思考やその他思考を言語化する系の書籍内容と類似している。悪い意味ではなく、結局効果的に言語化するための過程は共通しているということだと思う。その他にも、抽象度の話や思考の整理学の内容などを踏まえた(ように思われる)部分もあり、自分の記憶と照合しながら、スッと腹落ちした。また、どの偉人の名言をどのタイミングで持ってくるのか、という配置も適切で、想像力を掻き立てるような文章が流石だなと感じた。
Posted by
言葉にできないのは考えていないのと一緒、というのはまさに自分の弱点を指摘されているようで動揺した。 本書では、うちなる言葉と外に出す言葉の2つを軸として進行する。 内なる言葉の磨き方と磨いた内なる言葉をどのように外なる言葉に変換するかの2段構成。中心は内なる言葉の磨き方である 多...
言葉にできないのは考えていないのと一緒、というのはまさに自分の弱点を指摘されているようで動揺した。 本書では、うちなる言葉と外に出す言葉の2つを軸として進行する。 内なる言葉の磨き方と磨いた内なる言葉をどのように外なる言葉に変換するかの2段構成。中心は内なる言葉の磨き方である 多くの図書が外に出す言葉のテクニックに言及する中、発せられる言葉は頭で思考する結果の一端に過ぎないと著者は考えており、言葉にできるかどうかはまず内なる言葉(頭の中で考えたこと)を磨いていく必要があるとのこと。 内なる言葉を磨くためには、ひたすらに内なる言葉を書き出す。グルーピングし、客観視しながら不足している幅を確認する。深さを設けていくプロセスが必要とのこと。そして2ー3日や時間おき、今度は書き出した意見と真逆の事や、自分ではない特定の誰かであったらどう考えるかを想像して言葉に書き出してみる。そうすることで自分の型(常識、専門性、苦手意識、前例等)から脱却した内なる言葉を形成することができる。自分の意見は持ちつつも内なる言葉として発せられるボキャブラリーが増えていく。 印象的だったのは2つある 1つは言葉は思考の上積みに過ぎないと言う本書の核となる部分。 誰かと話している際に、その人が話す内容は全てその人の経験に由来するものである。誰かが話す内容は、その人の価値観や人格、それまでの経験を伝えていると言っても過言ではない。確かに、伝えたい思いや気持ちが乗った際には淀みなく言葉が出てくること、何より聞いている。相手が聞いている。相手に納得感を与えることができたと言う経験は、本書で述べられている記載と合致する。 1つは新しい文脈を作ることで、マイノリティーに居場所を当たることができること、そういう考え方でいいんだと言う安心感を世に出す。新しい文脈を通して流布することができる。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言語化の仕組みを根本的に知りたく購入。 最も重要なのは、「発せられる言葉」ではなく「言葉を心の中で錬成する段階」にあることを知り、以下を意識してきたいと思った。 ◎学び ・内なる声=考えたり感じたりする時に、無意識のうちに頭の中で発している言葉 →内なる言葉の語彙力が増えるほど、自分との対話が捗る →内なる声と言語化が一致した時、言葉に血が通い、熱意がこもり、人が動きたくなる空気を作れる ◎To do 【普段】 ・週末の午前中に、内なる声を白紙に書く ・T字型思考法で考えを進める →幅を広げる : 本当に?それで? →深める : なぜ? →思考の迷子に陥った場合は、深掘り前の内なる声に戻る ・深掘り結果に対して、白紙を保存する、必要に応じてアクションを取る 【プレゼン】 ・1番伝えたい1人にどうやって伝えるかイメージする →1人に伝われば、皆に伝わる ・最も伝えたい言葉を短い言葉に落とし込む →「自分に勝てる自分。それが目標です」 →「好きです。誰よりも、好きです」 ・専門用語や完全に理解していない言葉を使わない →業界で使われている専門用語を、「専門用語を使わずに」説明できるようにしておく必要がある →KPI=やりっぱなしにしないで、改善改善し続けることである ・文章ができたら、声を出して読んでみる →読み手や聞き手は「内なる声」で理解するため →引っかかる点が1つでもあると一気に冷める
Posted by
小手先だけのテクニックや文章の書き方ではなく、自分の内なる言葉を外にだす思考法が書かれています。 また、客観的に自分を捉える方法(逆転の発想・複眼思考)も良かったです。 全体的にマッキンゼー(ロジカルシンキング)の思考法にも似ています。
Posted by
言葉の力って思っている以上に大きい 勇気づけたり、助けられたり 私も何度、言葉に助けられただろう でもいざ自分が何かを伝えようとすると上手く言葉が出てこなくて自分の中でモヤモヤして消化不良みたいになることが多い 伝えるには、日頃からの訓練が必要 どうしてそれを伝えたいのか? 強...
言葉の力って思っている以上に大きい 勇気づけたり、助けられたり 私も何度、言葉に助けられただろう でもいざ自分が何かを伝えようとすると上手く言葉が出てこなくて自分の中でモヤモヤして消化不良みたいになることが多い 伝えるには、日頃からの訓練が必要 どうしてそれを伝えたいのか? 強い動機を持って、それを誰に伝えるのか まだまだ難しいと感じることが多いと思うけれど伝えたい、と思う気持ちは忘れてはならないと思う
Posted by